塩野義製薬が米国Tetra社を完全子会社化

塩野義製薬が、米国Tetra社を完全子会社化すると発表しました。中枢神経系の創薬ノウハウに強みを持っている会社のようです。塩野義は、感染症と精神・神経疾患をコア領域としており、今回は精神・神経疾患領域を強化する買収といえそうです。

塩野義は、ペプチドリームとも強力なパートナーシップを結んでおり、PDPS(ペプチドリームの創薬開発プラットフォームシステム)から生み出した精神・神経領域をターゲットしているリード化合物が1つありますが、すでに非臨床POCを確認されているようです。2016年2月に共同研究開発契約締結ですから相当速いです(精神・神経領域以外のプロジェクトを含めると全部で6個ものプロジェクトが動いています!)。

また塩野義は、ステムリムから再生誘導医薬を導入し、表皮水疱症、脳梗塞(急性期)の開発を進めています。再生誘導医薬(HMGB1ペプチド)が動員する外胚葉性間葉系幹細胞は、外傷性脳損傷、脊髄損傷、脳血管疾患などの中枢神経領域にも治療効果が期待されています。今後の進展を楽しみにして見守っていきたいです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?