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【障害者雇用】最初の1週間を終えた所感。(会社と自分について)

こんにちは。

春野太陽です。


8月になり暑さの真っ盛り。

私も新しいスタートを切りました。

約2年半ぶりの週5日8時間労働。

初めての障害者トライアル雇用。


最初の1週間を終えての感想を

まず一言でお伝えするならば

「滑り出し順調。居心地良し。」

という感じです。


今回の就職はおそらく成功なのだと思いますが

その理由として、

・会社の体制や同僚の理解

・無職期間と絶縁を経た自分の心の成長

の両点が挙げられると思います。


それぞれの詳細は以下から☟

【会社の体制や同僚の理解】


・まず会社グループ全体として【国の法律遵守】がきっちりしている。

初日の研修でも労働基準法と労働災害防止法についてしっかり説明された。国の基準よりさらに厳しく会社の就業規則を設けており残業代などしっかりいただける。
NOサービス残業が徹底している。
そもそもみんな定時でいっせいに帰ってる。


・「合理的配慮」の概念を社員が当然のように知っている。

私の家族事情や障害事情それから私から発行した『合理的配慮のお願い一覧』を、採用担当が一部の役職の人に詳細で伝達している。
私が協力をお願いした合理的配慮はすべて受け入れ体制ばっちり。


デスク配置も、他人の視線が気にならない場所にしてもらえていた。
内定の際に『タバコの匂いはダメです。あとは人の視線が入るところだと集中できないです』との私の話を受けての配慮のデスク配置だと思う。ありがたい。



・今回の【障害者雇用の事務募集採用者】に求められてる業務は、シンプルだしノルマのない事務作業。
「『毎日〇〇件こなさないとダメ』みたいなノルマはないですしクレームの電話が入るとかもないので安心してマイペースでゆっくり進めていってください」ということで負荷が少ない。空調の効いた部屋でのんびり作業できるので体力も無理しなくて良い。


・上長は丁寧で親切で低姿勢で謙虚。

赴任してきたばかりで役職を持つのも初めてらしく、
「私もこの場所に単身赴任してきたばかりでこのような立場で働くのも初めてですので、なにか相談事とか思ってることとかあればどんどん声をかけてもらって皆さんの気持ちを知っていきたいです。この職場のことを一緒に知っていきましょう。とにかく焦らないで少しずつ慣れてください。」と優しい声かけ。

「上司も初心者」と思うとすごく気が楽になるし、障害対応についての話し合いの時間もかなり設けてくれた。

私の採用を喜んで決めてくれて次に引き継いでくれた前の上長と、「春野さんのことを前の上長から引き継いだのですがきちんと春野さんに改めて確認できれば」と時間をとってくれた新しい上長のお二人の優しさに感謝。


・業務中に質問があればすぐに教えてくれる。「どなたか教えてくださいませんか?」と声をかければ必ず誰かしらが対応してくれる。
休憩中はそれぞれ自由に寝たりゲームしたりしてリラックスしている。
その適切な切り替えがとても居心地良い。


(※新卒で入社した会社の時は、
・業務中は「自分で調べて自分で覚えろ」と資料や課題だけ与えてほったらかされた。
休憩時間は休憩できない空気で、みんな食べながら仕事をしていた。
そしてどんなに残業しても勤怠申請は定時で提出。法律ガン無視。)


【無職期間と絶縁を経た自分の心の成長】


・肩の力をぬくことができるようになった。

以前の私なら「はい!新人です!頑張ります!どんどん覚えて役に立てるようになります!よろしくお願いします!」とずっと全力。力の入れるべきところを間違えていた。

今回は、「はじめまして。焦らずできることから少しずつ覚えていけたらと思います。よろしくお願いします。」と意気込みすぎず、かなり心身がほぐれている。


・自分の障害についてきちんと自己理解をして、他者に正しく協力をお願いできるようになった。

精神の病気は、目に見えないので理解してもらうのがかなり難しい。「甘え」や「サボり」という概念の人も未だ存在している。

なので過去に相互理解しあえなかった時は
『なんで世の中は精神障害について理解がなさすぎるんだ』と世間に苛立ちをぶつけていた。

今は『もちろん全員が当たり前に理解してくれる社会が理想ではあるけど、障害といっても症状や必要な配慮は人それぞれだし、世間だけに委ねるんじゃなくて、私からも理解してもらうための適切な伝達をするべきだったよな』と反省。

反省を元に今回の就職は『合理的配慮のお願い一覧』の書面を作り、会社に渡す分と自分の控えも作ってお渡しした。

①自分の症状 
②通院やカウンセリングへの対応のお願い 
③体調不良時の即報告 
④親との事情 
⑤ ①〜④をふまえ、役所で複数の福祉・行政を利用しているので、更新の時期になったら有給をいただくこと   等
(※実際の書面は項目がもっと多く詳細に書いてある)


これで、相互理解にもなるし、言った言わないのトラブル防止にもなる。


・『NO』を言えるようになった。

「今はまだこの部分を覚えるので精一杯です。」「ここまで覚えてから次のステップに進みたいです。」「この業務はまだ私には無理です」
などと、自分の現状と指導のペースにズレが生じてる時にきちんと『NO』の主張ができている。

以前なら『なにがなんでもYES。そうしないと上司にまた呼び出される。同期に追い越される。』と、自分の気持ちやペースよりも他人の目を気にしていた。あの時の上司の命令と圧力すごかったなぁ。親にもそう育てられてきちゃったからなぁ。



・体調不良やトラウマの自己対処法がある。

親と絶縁し無職期間も長くあったことで、
【労働や親に左右されない本当の自分のペース】を見つけることができた。

それにより、自分のコンディションを整えるルーティンが確立し、アイテムを駆使して不調を自己対処したり、不調を予兆の時点で気づけるようになった。
それを職場や、勤務後の自宅で引き続き実施できている。
(※アイテム…筋膜ローラー、アイボン、目薬、精油、お香、頭痛薬、お風呂、湿布、冷えピタ、ホットアイマスク、あずきのチカラ、抱きしめクッション、ヘッドマッサージブラシ、柔軟、マッサージ、筋トレ、etc)



以上。



・会社の体制や同僚の理解【会社側】
・無職期間と絶縁を経た私の心の成長【自分側】


この2点が現在両方ともうまく噛み合っており、


この職場なら安心して継続できそうだと

この1週間で感じました。


そして、無職期間が決して無駄ではなかったと

感じることができたのが、とても報いです。


相性が良く、居心地の良い会社だとは言っても

最初の1週間なので流石に疲れました笑

それから、「五月病」みたいに、

新生活の2ヶ月目でしんどくなることも

想像できますので

自分の身体の様子をきちんと伺って

今後も就労を続けていきたいと思います。


「わたし、1週間お疲れ様!」



2023.08.05(Sat)
春野太陽

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