見出し画像

起業しました。

(ノウハウではなく自分語りです)

組織(会社)に所属するようになって20年。
福祉業界は10年。

幼稚園は多動で脱走常連、学生時代不登校、行ける高校がなくなり、定時制高校を日数ギリギリで卒業した自分。
社会生活は、同じ年代や年下の子達と比べ、あまりにもチャンスがないことの連続。

仕事では、やる気たっぷり働いてきたものの、いくら働いても場を変えても、2〜3年経つと”もっとこうしたら上手くいく(いつも勝手に頭に浮かぶ)”と思うことが実践できない状況になぜか陥って窮屈になってしまう。不完全燃焼と、転職を繰り返す。

自分の夢「少数派の特性や、複雑な環境に生まれ育つ人達も、幸せに暮らせるチャンスのある社会になってほしい」という願いとは裏腹に、地元は情報や資源が不足しており、チャンスに恵まれず苦しむ方々との出会いの連続。自分では、体力、時間の限り、職場の看板を背負う分行動範囲も限られていて、できることが少なすぎる。

そんなとき「実現するのは自分じゃなくていい。誰かに叶えてほしい!!」と他力本願で必死で出したビジネスプランが賞をとるという転機が訪れた。

そこから流れが変わる。
今年創業支援室に応募してみたところ、プレゼンテーションなど数回の審査を経て合格。

不思議な(悲しい?)ことに、職場ではどんなに努力してもお願いしてもチャンスがもらえないのに、1人でやろうとするとチャンスがくる。それならチャンスがある方を選ぶしかない。


創業支援室の入居が決まると同時に「今回チャンスをいただいたからには、自分で起業して一から全てに挑戦しよう」と決断。

といっても、自分は周りの尊敬する起業家さん達のように素晴らしい志をもって前に進んできていない。
起業したいからしたというより、起業するしかないからしたという状況。
自分の拘り(夢)を叶えられる職場がないことと、社会不適合者すぎて組織で働けないため、起業するしかなかった。

法人登記は、正直高い税金がかかるだけでなく、色々難易度が高いので挑戦するのは避けたかった。毎月の固定費を抱えるのもリスク。
しかし自分のできる仕事をするには、福祉事業所の開設が必要。個人事業主なNGで、法人格がないと開所ができなかった。”個人事業主でオリジナルメニュー”の方が難易度高い。

元々ひきこもっていたブランク期間があったり、お金で解決する力(司法書士さんに依頼するなど)もなかったりしため、起業は他者の倍以上時間がかかっている。

定款をつくるだけで2ヶ月かかっている。
創業支援室に入ってから、法人登記するまで5ヶ月かかっている。
(遅いので、ただただ家賃払っていただけの期間長め)


夜は起業支援セミナーで勉強、昼間は仕事。
時間と体力的に大変だったけど、19年正社員生活と組織から離れたところ、忙しいはずなのに、穏やかな気持ちで健康的に過ごせる時間が増えた。
仕事では、自由に勤務日を決められる派遣に変更。起業して売上0円でも、生活は破綻しない安心感がある。
ICT支援員として学校教育現場に携わりながらICTを活かした教育や支援について学び、学習支援スタッフとして生活困窮世帯の学習支援事業に携わりながら、今の時代の子ども達が何を感じて日々を過ごし、どんな学びをしているのか、どんな環境で過ごしているのかなどを知る体験を積んでいる。(現在も継続中)

起業の仕方は、基本的には自分で調べて、起業経験者や創業支援室のアドバイザーや、周りの方々から助言をいただきながら、1つひとつタスクを進めた。

”Freee会社設立”のアプリとFreeeの”起業段取り手帳”にも、かなりお世話になった。
これがなかったら自分では起業できなかった。

法務局から、窓口での申請、司法書士の依頼の2点を勧められていたが、資金に余裕がないことと、市外で遠いしで大変なので、電子申請にした。



(ここから苦戦して大変だったことの話。愚痴っぽいので苦手な人方はスルーお願いします)

コールセンターにありがちなんだけど、法務局と電話で話したときに、聞いていない話を永遠とされた。コールセンターは、20人に1人くらい相手の話を全く聞かず、上から目線で言いたいことを鉄砲のように浴びせてくる人がいる。
そういう人は、何か言おうとするとすぐ話を遮って話し出すのですぐわかる。基本的に関わりたくないので、いつもならすぐ切ってしまうんだけど、今回は登記申請なので頑張って最後まで話した。


法務局との電話で、“司法書士はついていないけど、遠隔でサポートをいただいている”と返答した際に「そういうのは電子署名するだけで何も教えてくれないし、何も知らないし、何の資格も持ってない窓口にも行く資格もないから」と結構な言われ方だった。初心者の自分が司法書士も頼まず電子申請して窓口に来ようともしないなんて、余計な仕事増やしてきそうで腹立つ〜とかなにか思われたのか⁇わからないけど、「起業は全部自分の責任、書類に不備があっても自分の責任ですから(え?直せばいいだけじゃないの。とは言えなかった汗)司法書士が〜司法書士が〜」とも言われた。
質問も話もしてないのに、なんで私はお説教されてるんだろう⁇と思ったが、時間に追われていて忙しそうなので、ストレスが溜まってて八つ当たりされてるんだろうと思い静かに聞いていた。最後に「司法書士にお願いしたら良いってことはわかるんですけど、私も遠隔の方に沢山お世話になって、資本金入金後2週間以内に申請するとか、法人印のや銀行口座の作り方、郵送はCD-ROM使うとか法人ワンストップについてとか、他にも色々教わってます。電子署名してもらっただけではないです。なので、ここまでお世話になってて、今からやっぱり司法書士に頼みますとは言いません。自分の責任で最後までやります」と言いたいことは伝えてから切った(スルーすればいいのに言い返す)

そして、登記申請は
Freee会社設立の手順がわかりやすく即完了した。大変ありがたかった。

ひっかかったのは、2点だけだった。

①住所→事務所の部屋番号の前に「・」追加
②創業支援セミナーを受けていたので、登録免許税の減免のため原本郵送



ちなみに、散々司法書士に頼まないとできるわけないと言われた日に、「どれだけ難しい手続きなんだろう。間に合わなかったら大変だ」と怯えながらFreee会社設立でシュミレーションしていた際、簡単すぎてボタンを押してしまっていたらしく、設立予定日が2日早まってしまった。
難しいところがあるはずだ、そこに時間がかかるはずだ、と進んでいるうちに、最後まで進んでしまっていたらしい。
イラスト付で工程がシンプルに1つひとつ区切られていたので、難しいところが1つもなかったと後から気づいた。
(法務局の方の話と全然違うじゃん…汗)



以上。
もちろん大変なことはあるけど、毎日勉強になって楽しい。

ここまでスムーズにこれたのは、間違いなく周りの方々のおかげだ。本当に感謝している。

11月16日、妹の誕生日。
法人登記が無事に完了した。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?