見出し画像

県民性、のお話。

 私は沖縄県出身です。しかし今は大学進学のためひとり地方に出てきて暮らしています。沖縄からここに来るまで飛行機に乗り高速バスに乗り、丸一日ぐらいかかってしまう様な田舎の大学に通っています。

 そんなに離れた場所。もちろん周りの人は生活も言葉も考え方も違うように感じます。一番感じたのはほんとに!みんな!まじめ!なんです。沖縄は“てーげー(適当)文化”と呼ばれるほど、なんでもそれなりに、緩くこなす文化を持っています。“なんくるないさ(なんとかなるさ〜)精神”がきっと身に染みているのでしょう。みんな時間を守るしちゃんと宿題もやるし授業は寝ずに聞く、そんな人が集まるこの地で自分はなんてこんなにダメなんだろうといつも反省させられます。


 しかし、唯一私が胸を張れる沖縄のいいところ。それはこんなに沖縄人の自分のダメさを思い知っても結局沖縄が大好きな気持ちです。たぶん沖縄出身の人はみんな沖縄が大好きで沖縄人ということに誇りを持っていると思います。しかし、私が今住んでる地方はあまり自分の故郷に対する誇りがないように感じます。沖縄出身って言うとなんでこんなところに来ちゃったの?とみんなに聞かれるし、卒業したらすぐ帰りたいでしょ?とか、ここは何も無いからね、とか、すぐに自分の故郷を貶すのです。

   私はどんなに沖縄を貶されても必死に反論したいと思ってしまいます。周りから見たら欠点でも私にとっては愛すべき故郷です。他の人から貶されると嫌な気持ちがしますし、自分から貶すときもまあ結果沖縄が1番ですけどね!と言う結論に持っていきたくなります。そのため、今私の周りの人達が自分の故郷を自ら貶すことに凄くもやもやした気持ちを感じてしまいます。


 もちろん沖縄の悪いところなんて沢山あります。時間を守れないとことか、基本てーげー(適当)に生きてるとことか。現実的な話で言うと、学力が日本一低いとことか子どもの貧困が深刻なとことか就職先がないこととか。でもそれら以上にいいところは沢山ありますしわざわざ他人に故郷の悪い所を伝えなくても、、と思いませんか?のんでこんなところにきたの?って、現地の人に言われるとよそ者は何も言えなくなる気がします。よそ者を気遣い、謙遜しているのかもしれませんがよそ者に対してだからこそ地元のいいところをアピールして欲しいと思うのです。沖縄行ったら絶対みんないいとこしか言いませんよたぶん。


 と。ただただ、私の沖縄愛について語るだけのnoteになってしまいましたが、私が伝えたいことはみんな故郷に愛を持とう、ということです。田舎でも、あまり人気がなくても、地元の人にとってそこは世界一愛する自分の居場所です。そこを貶す必要なんてありません。もっともっと地元に愛を持ってその愛を伝えて言って欲しいものです。