みすずとめだかちゃんたち、植物、私

 最近、ベタという熱帯魚を飼い始めた私である。

名前の候補を友達や家族に募集し、宇宙っぽいからGALAXYからとって「ぎゃらちゃん」とか、ベタという名前から連想で「漫画家くん」とか、可愛い名前がいくつか上がったのだが、結局しっくりきたのは酔った拍子に父がつけたみすず(見た目がみすず飴みたいだから)だった。そのままの流れで『みすず』に決定した。

私の部屋には他にメダカ数匹、多肉やら観葉植物が7体ほどいて、私は配偶者や子供もいない気楽な実家暮らしなので、毎日生き物たちに愛を注いでいる。

そもそもはホームセンターで2体、観葉植物を買ってみたところがスタートである。
ホームセンターで見た観葉植物はなんとなく無難な感じのゴムの木という植物で、大きすぎないし、私の部屋に置いてもあまり違和感がないような気がしたのだった。今まで母の血を継いでいくつもの観葉植物をホロコースト(表現大丈夫か?)してきた私だったが、先に観葉植物の虜になっていた親友のさっちゃんに色々教えてもらい、なんとか育て続けている。
三年前にメダカを飼い始め、現在のみすずに至る。

小さい頃から生き物に特別興味もなかった私だが、大人になってからの生き物というのは断然面白い。可愛い。
絵は描いても描いても報われないこともある。
仕事はやってもミスすることがあるし、怒られることもある。
正直、私が描かなくたっていいのかもしれない、、、と思うことも多い。
正直、私がいなくてもこの会社困らないのだな、、、と思う日も多い。
しかし、部屋の魚たちや植物は私が世話をしなくては死んでしまう。当たり前のことだが、私には責任がある。途中で水やりや餌やりを辞めることは出来ないのだ。
一方で、水や餌をくれて適度に面倒さえ見ていればこの子達は新芽を出したり、大きくなる。それが愛おしくてたまらない。私を全肯定してくれる気がしている。

私が全てにおいてやる気をなくしてしまった時も、生き物の世話だけはしなくてはいけない。初めのnoteでも書いたが、私はめちゃくちゃに面倒くさがりなので、何にもしたくない日ばかりだ。休日、生き物の世話をしているうちにだんだんエンジンが掛かり、他のやるべきことにも取り組めることだってあるのだ。

こうして、生き物を飼うことで私の生活は堕落せずに済んでいる、、、自分の世話になるとどうでも良くなってしまいがちだが、生き物を飼うついでに自分を飼って世話をしているという感覚だ。

ついでなら、、、、面倒見てやらんこともない。本日もみすずとめだかちゃんたち、植物たちに感謝である。

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