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むらさきいろ

自然は生きている

久しぶりに朝早く家を出ると、
近所の庭のポインセチアやコキアが
朝日に照らされて眩しかった。

参考

コキア

ポインセチア

ネットから引っ張ってきた画像を見ると結構赤っぽいが、実際はもっと青の色素が入っていて紫がかっている。

緑や黄色と違って
紫や青は特別な気がしてしまう。
自然としては珍しい色で
青の色素がなんとなく好き。

小さい頃から青が好きだった。
赤のランドセルは好きではなかった。
黄色や赤は見ていて疲れる、
受験の時も青いノートと青いペン、
青いファイルを使っていた。

最近は青より紫の方が好きだけど、
紫にもやっぱり青の色素が入っている。

青が好きだと言っても海はあまり好きではない。
海や空が世界とつながっていると感じることはあるけど、浸かればどこまでも引き摺り下ろされそうな深い場所のある海はやっぱり苦手。
空には沈まないから。

紫の薔薇は薔薇の中で一番美しいと思う。
目の隅に入るともっと見たいと思う。
薄い紫の薔薇は香りまで儚くて、ついさっきの香りすら忘れてしまう。

赤や黄色の薔薇の輪郭ははっきり思い出せても、
淡い紫の輪郭は思い出せない。
ただその色が美しかったということしか思い出せない。

私の目にはきっと紫に反応するセンサーがある。

もとい光の反射の問題でそう見えているだけであって、実際は物体自体の色があるわけではない。

もしかしたらこの世にあるもの全てが真っ白で、私たち人間も真っ白な生き物なのかも。

表面の材質で波長の長い色を吸収したりしなかったりして色がついている。
そう考えると色の歴史も不思議で、色のコントロールをしているのではなく光の吸収具合のコントロールをしているということになる。

この世は何の色もついていないのかもしれない。

参考
https://www.ccs-inc.co.jp/guide/column/light_color/vol12.html


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