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コロナ禍で大変なこと、以上に得られたこともある

コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言期間中、会社は原則出社禁止になり、保育園は軒並み休園、子育て共働き世帯は自宅保育をしながら在宅勤務という窮地に立たされている。

わが家は4歳女子と2歳男子を育てるフルタイムワーキングペアレンツである。

3月頭から夫が完全在宅勤務になり、私はアポや打ち合わせのある日だけ出社。ずっと家にいる夫が家事育児をすべてやってくれて、専業主婦に支えられているお父さんたちの気持ちが分かった。
私もテレワークの日は夫婦でダイニングテーブルで向き合い仕事をしたり、お昼が近づくと「今日は何食べるー?」と話し合い、子連れじゃいけない狭いカウンターだけのラーメン屋さんとか開拓したりして、近所を二人でお散歩して、正直楽しかった。

そんな生活は緊急事態宣言とともに崩れ去った。4/7に発令され、4/10から子ども達の通う保育園が休園になり、家族4人のステイホーム生活がスタート。

夫とシフト制にして、交代で仕事すればなんとかなる!
子どものスケジュールも組んで、色んなオンラインコンテンツ取り入れていこう!
せっかくだから子どもと過ごす時間を楽しもう!

と意気込んでいたが、甘かった。本当に甘かった。初日から死ぬほど疲れた。

まず子どもはスケジュール通りにはもちろん、親の思うようになんて動いてくれない。まず保育園に行かない、両親と一日一緒にいれるという非日常にテンションがぶち上がっている。ゆえに一日中話しかけられるし、遊ぼう遊ぼうとせがまれるので気が狂いそうになる。集中してPCに向かえる時間なんて5分も持たない。

「おうちにいるけど、とーちゃんとかーちゃんはお仕事しなきゃいけないんだよ」と説明すればちょっと分かってくれる4歳児と違って、2歳児はそんな事情を理解してくれない。甘えたいときに甘え、抱っこをせがみ、公園に行きたいと喚く。特にパパっ子の子どもたちなので、夫は追いかけ回されて大変そうだった。初日は上の子を肩車、下の子を膝に乗せてPC作業をしていた。テレビ会議で別室にこもればドアの前でギャン泣きされる。(私はいないならいないで、特に探されないけど)

週末、緊急夫婦会議を開催してこの非常事態をどう乗り切るかを話し合った。わが家が取り組んでいることが少しでも誰かの役に立てればという思いで、ここに記しておく。

在宅勤務・自宅保育に伴う働き方の工夫

①会議スケジュールの見える化・社内共有
ここはあえてアナログを採用して、100均で買える大きなカレンダーをリビングに貼りだした。お互いのWEB会議のスケジュールを時間ごとに書き出して共有し、相手の会議スケジュール=自分が子どもを見なければいけない時間として自分の会社スケジュールにも「ブロック」予定として登録することで、同僚からその時間に会議を入れられないようにした。たまにかぶるが、その時は同僚にも事情を話して、子どももWEB会議に登場する。(普段はかたい社内おじさんが「お名前なんでちゅか~~~」と子どもに話しかけてくるという意外な一面も引き出せた)

お互いの予定が見える化したことにより、「ちょっと予定入れ過ぎたな・・・」とか「夫なんか忙しそうだな・・・」とか相手の状況も見えて、自戒にも繋がる。

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②午前勤務時間の前倒し
私はフレックス制、夫も時差出勤という制度があるため、朝の勤務時間を子どもが起きる前に前倒しした。幸いわが家の子ども達は睡眠欲旺盛で、下の子は起こさなければ9時~10時頃まで寝る。上の子も早くて8時起床だし、起きてしばらくはyoutubeを見ていい時間にしている。
私は5:00-8:00を午前中の勤務時間にして、夫は時差で6:50-16:10勤務に調整した。出勤がないので、起きて5分後にはPC開いて仕事ができるのはとても効率的だし、「子どもが起きるまで」というリミットもあるので集中しやすい。

③子どもの室内アクティビティの拡充
とにかく毎日どうやって(なるべく大人が巻き込まれずに)子どもの気を引くかに必死である。幸い色んなオンラインコンテンツが無料提供され充実しているが、動画を見せっぱなしにするのもちょっとした罪悪感がある。
わが家では「いつか買おう」と思っていたおもちゃを積極的にポチった。下の子は4月が誕生日ということもあり、プラレールの増床や、祖父母からの誕生日プレゼントで大分時間が稼げた。
最初は親にすがっていた子ども達も段々姉弟で遊んだり、それぞれ一人遊びもできるようになってきたのがありがたい。
平日毎日やってくれるしまじろう幼稚園にも助けられた。集中力はまちまちだが、一時的にでも気を引いてくれる第三者が画面にいてくれることはありがたい。

色々トライ&エラーしてみた中で気付いたのは、大人も子どもも順応していく。最初は大変だし、疲れるし、精一杯だけどだんだん慣れる。それと同時に、この状況も「ガマンして乗り切る非常事態」ではなく「新しい日常」としてとらえていこうという意識が生まれ始めた。色んなところで論じられているが、コロナが終わっても以前の生活に戻るわけではない。暮らし方、働き方、家の中もマインドもアップデートして、せっかくだからこの新しい時代の始まりを楽しもうじゃないの!と思い始めてきた。

自粛生活の中で始めた新しい習慣

コロナ禍で大変、辛い、いつ終わるの?はもう聞き飽きた。
せっかくだから、こんなときだからこそ、今しかできないしと枕詞を置き換えて、ポジティブな変化を増やしていきたい。そんな意識で振り返ってみると、確かにポジティブな変化もたくさんあった。(大変なことが多すぎてあんまり目を向けられていなかった汗)

①朝型生活が定着した
出勤してた頃は朝が弱くて、恥ずかしながら家族の中で起きるのは一番最後。夜もなんとなくダラダラ夜更かししてしまうことが多かった。でも「早朝しか仕事ができない」という窮地に立たされて、普通に5時に起きれるようになった。というか、毎日疲れすぎて21時台に寝るので自然に朝早く目が覚める。(早寝早起きゆえに肌や髪の調子もとても良いこともメリットの一つ)

②意識して運動するようになった
あまり家から出ない生活ゆえに、運動不足がストレスになった。毎日お風呂上りのストレッチや、アプリで筋トレはしていたものの明らかにアラサーの身体には足りない運動量・・・そこで最近始めた習慣が「朝ヨガ10分」+「お風呂の前の有酸素運動30分」のセット。朝は起きてコップ1杯の水を飲んだらすぐヨガマット広げてyoutubeで「morning yoga 10分」で出てきた動画を順番に試している。ストレッチメインだけど、シャキッとする。
夕方の有酸素運動でハマっているのは、友達に教えてもらった竹脇まりなさんのyoutube!

まりな先生に励まされながら11分のダンス動画毎日踊ってる。「きっつーーー!」「もう無理ーーーでも今脂肪燃えてるよーーー!」とかテロップ出してくれるのがいい(笑)同い年の女の子のナイスバディを拝めてモチベーションも上がる。

思いつきで始めてみた #開脚チャレンジ も3週間続いている

③オンラインコミュニケーションの活性化
仕事でもプライベートでもひたすらオンラインでしゃべっている。もともと5年前からオンラインサロンをやっていることもあり、オンラインコミュニケーションは全く苦ではなく、画面越しにしゃべるのも文章で伝えるのも即レスのやり取りも好きだし得意。
会社では4/1から異動で新しい部署に着任したのだが、翌日から完全テレワークに突入して一度も顔を合わせたことのないメンバーもいる中で、この1ヶ月オンラインコミュニケーションのみで大分部署に溶け込んできた。これからは人との出会いも、その後の関係性構築もオンラインが主流になるかもしれない。そんな状況下での、仕事の進め方や関係性の築き方は新たなチャレンジであり、自分の強みも活かせそうでワクワクする。
プライベートでは5~6家族合同でzoom飲み会をしたり、数か国繋いだ大学時代の友人とオンライン同窓会をしたり、リアルだと多分会わなかった人たちともオンラインで再開できたり、みんなの近況を知ることができて嬉しかった。

こんな時期だからこそ、新しい可能性を見つけていきたい

with/afterコロナで訪れる新しい時代の一番先頭を走ってみたい。気持ちが落ち込むことももちろん多いけれど、それ以上に私の並々ならぬ好奇心とチャレンジ精神もくすぐられている。

新しい価値観、新しい働き方、新しい時代が始まろうとしている。そんな中で私には何ができるだろうか?今いる会社で、今のチームで、どんな価値が創れるだろうか?先の見えない、不確実で変化の激しい時代だからこそできることがあるはず。

掻き立てられる思いに向き合って、今の自分にできることから諦めずに取り組んでいきたい。

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