月のウサギは何見て跳ねる？【シロクマ文芸部｜企画「今朝の月」】参加記事

今朝の月、8月の満月はスーパームーンにも類する大きさだった。月など毎月同じようなものだと言ってしまえばそれまでだけれど、やはり綺麗なものは綺麗だと素直に言いたい。毎月の満月には、それぞれ特徴的な別名が付けられているそうだ。8月はスタージェンムーンだ。スタージェン＝チョウザメ。

八月の満月はチョウザメ月。チョウザメと言えばキャビアを連想する。スタージェンムーンと呼んで連想を断ち切ろう。

高級食材を連想するのは即物的でロマンにかける。深夜から早朝にかけて、まだ日の光が昇らぬ時の月は、今朝の月はあんなに綺麗だったのだから。

「正確な満月は午前3時頃だったそうだから、少し過ぎたけど。まあまあ綺麗だろう？俺が撮ったにしては」

デジタルカメラからスマートフォンにWi-Fi経由で転送した画像を私に見せながら、雅也が笑った。

「綺麗よ。クレーター、月のウサギも鮮明だし」
「カメラの性能のお陰だ。撮影が上手い人は星空を撮るんだからな。月は初心者向けだろう」

写真まで玄人はだしにならなくてもいいんじゃないの？素人分野、ちゃんと残しておいてよ。

私がそう言うと「最近、お伽話を試作しているんだ。書き上げたら一番最初に、直美に見せるよ」と笑いが返された。

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拙稿題名：月のウサギは何見て跳ねる？
総字数：514字

よろしくお願い申し上げます。

雅也のお伽話は、例えばこんな感じでしょうか。番外編を綴ってみてもいいかな？と考えたりしています。MicrosoftCopilotによるAIアート。転載禁止をご理解賜りたく。

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