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あなたがいたから、私は今ここにいる【投稿企画 | #嫌いな人から学んだこと |】参加記事

#嫌いな人から学んだこと  2回目の参加です。

これは、嫌いと思うのか思われたのか。今でも判断が付かない経験です。今は連絡を取ることが叶わぬ、ある恩人とも言える人との思い出です。
私は元々ブロガーで、ブログで写真とエッセイを綴っていました。2000年~2006年ほどの間になります。

その頃、私にも漸くネットの常時接続環境が整い、検索で気になる事象を調べていました。主にゲームとアニメ。そんな中で、シニア世代の私と20代の若者たちとの交流が始まりました。
一過性で終わったご縁が殆どですが、中には実際に会うことができた楽しい思い出もあります。

そうして、2007年。とある方と共同で一つの二次創作を作ることになりました。その人はイラスト担当、私は小説。その頃に、私は旧Twitterのアカウントを開設しました。
作品は一応の完成を迎え、彼女の管理の下でブログを使った公開がされることに。ですが、私は今、その行方を追うことができません。

その人はとあるトラブルに巻き込まれ、自運営のブログを閉じ、Twitterアカウントも閉鎖しました。それ以降、たまに携帯メールのやり取りをする微かな交流へと変化。共同作品のこと、特に鑑賞者さまの反応が気にはなりましたが、元々の立案が彼女であり、その人あっての作品である以上、私は後をお任せするしかなく。私たちの間で「過去」は不問律となりました。

そんなある日。2016年初頭のことです。「好きな作品ができて、イラストや小説を書いています。名前も変えましたがTwitterアカウントがあるので、お暇な時に見てやってください」と連絡が。ただしこんな注意書きがありました。「睦月さんの存在で、私を嫌っている人が私の存在を知ってしまうかもしれない。今のアカウントでのFollowはしないで欲しい」と。

ここで私は立ち止まり、静かに彼女から離れるべきだったのです。精神的に不安定な様子が気掛かりで、今のアカウントを取得、元々のアカウントと並立させてSNSをするようになった私と彼女。
結果はお分かりかと。「余計なアクセスをしないでください。睦月さんとはSNSでのお付き合いをお断りします。今まで通り、メールでゆるやかにお願いします」と申し出が。

こう書いてしまうと「なんて自分勝手な人なんだ」と感じられるかもしれません。ですが、私が必要以上に声を(SNSで)掛けてしまったのは、紛れもない事実。彼女より10歳以上年上の私が、彼女の懊悩に呑み込まれてしまった至らなさも多々あるのです。それが、彼女のトラウマとなったのでしょう。
私は静かに彼女から離れました。何の偶然か、私が加入していた携帯キャリアを変更せねばならぬ事情(二つ折り携帯からスマホへ)が発生し、使用していたキャリアメールを廃止することに。

ご存じの方も多いと思いますが、携帯メールはPCメールを受信拒否する設定になっている場合が多いです。大手キャリアから格安に移ってアドレスのない私はGメールを携帯アドレスとして使っています。
つまり、彼女から私にメールを送ることができても、私から送ることはできないのです、制限解除をせぬ限りは。
PCメールはお互いにフリーメールを使用しています。メール管理が(仕事の忙しさもあり)ままならぬ彼女に、私からPCメールを送信しても確認はできない。加えて、個人で仕事をする私は、メールチェックが日常のルーティーン。即レスとも言えるでしょう。反応の多さがどちらに比重が掛かるかは、目に見えています、確かめることをせずとも。

彼女の誕生日に一枚のバースディカードを送り「良き時間を過ごしてください」と記したのが、私からのさようならでした。
(余談。そのカード送付の後、私は旧Twitter、元々のアカウント関連の方々の連絡先を全てシュレッター処分及びデータ消去をしました。どなたの連絡先も私には解らぬ状態とするために。元のアカウントは消去、退会処理しています)

二次創作小説。noteでも一部公開していますが、そのほとんどは彼女の影響もあり綴ったものです。それがあって今があります。今のSNSも、そこから波及したこのnoteも、あのひとがいてくれたから、私は運営をはじめることができたのです。
忙しさで疎遠になりつつあった、要職にある古い筆友とSNSで繋がる。そのことすら、彼女の存在がなくてはできなかったでしょう。

言いたいことはあります。旧Twitterでは私をブロ解したあなたが、何故私のInstagramを鍵付きでFollowしてきたのか。その理由をたずねぬまま、私は彼女と同じ行為をしました。私たちは同罪なのです。

あの時の相方さんへ。どうか元気でいてください。笑っていてほしい。そして。私のことは忘れてください。私は、あなたから受けた恩だけを胸に、これからも書いていきます。

二度と、人の内側へと土足で足を踏み入れぬように日々留意しながら。
それを教えてくれたのは、確かにあなたでした。


拙稿題名:あなたがいたから、私は今ここにいる
総字数:1812字

最後に僭越なお願いを。綴った事項は既に過去のものです。どうか彼女を責めることを(ご意見で)しないで頂きたく、お願いを申し上げます。文責は私、春永睦月が負うことをご理解賜りたく存じます。



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拙稿をお心のどこかに置いて頂ければ、これ以上の喜びはありません。ありがとうございます。