夜に咲く花に手を伸ばす【シロクマ文芸部|企画「花火と手」】参加記事
貼付記事以下、参ります。
花火と手。夜空に咲く火の花、そこに伸ばした手も、花火のように輝いている。遠花火、という季語があるそうだ。それを「星花火」と詠ったのは、早世した美しい役者。俳人としても知られている。
「音のしない花火。病室で詠んだと言われる、海童の代表的な一句だな」
専門家登場。雅也にもう少し解説してもらおうかな、花火の俳句や短歌を。
「他にはどんな俳句や短歌があるのかしら。雅也が好きな句や歌を教えて?」
「そうだなぁ。色々あるけど、こんな歌はどうだろう?」
「へび花火か……。不思議で、印象に残る一首ね」
夏は振り返ってみると、思いのほか短い。そこに込める思い、感じ取る心は様々あるだろう。人は夏が直ぐ終わってしまうことを知っているから、祭りや花火、様々な催し物で、そこに手を伸ばすのかもしれない。届かぬ輝きをつかの間でも手のひらに留めたくて。
「俳句なら、河東碧梧桐かな。例えば—」
楠雅也さんの歌が聴きたいな。名句名歌を教わった後で私がそうねだると、雅也は苦笑いを浮かべた。「即興は得意じゃないんだ」と言って。
俳句や短歌を教わりながら、私はその講師に誘いかける。
「公園で花火なんてどうかしら。コンビニで買ったセットがまだ手付かずなのよ」
私の誘いに頷いて雅也が笑う。「じゃあ、バケツに水を入れてきますか。消火は大切だからな」と言って。
※参照 :山埼聡子ホームページ 「西瓜とクロール」
俳句の作り方 - 俳句入門 「お~いお茶新俳句」入選を目指して 俳句大学
拙稿題名:夜に咲く花に手を伸ばす
総字数:589字
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