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幻のレールを音楽に変えて【毎週ショートショートnote|お題「海のピ」】参加記事

海水浴場ではなく、潮干狩りのシーズンは疾うに過ぎている。どちらかと言えば寂れた浜辺と呼ぶに相応しい海だった。その海が歌っている、夕暮れや朝焼けの頃。そんな噂が立ったのは夏のはじめのことだった。

ピピピ、ピン、ピピ、ピピン

弾けるような音。不可思議だが不気味さはなく、どこか楽しげに聞こえてくる。

人々が夏の思い出を作ろうと訪れる海辺。楽しげな声、打ち寄せる波。日々の幸せなざわめきが辺りを包み込む。その隙間を縫うように弾けて消えるピチカートの音色。それは夏の空気が膨らんで弾ける、炭酸水の泡が立てる音に似ていた。


忘れられた列車、廃線となった線路が海まで延びていた。人々はそれを道として、その上を歩いていく。カタントタンと軽やかな音を立てて、足たちは海辺を目指す。

二つの音が出会う。音と音が混じり合い、楽曲を創り出した。


カタン、ピ、ピ、ピ


海のピ」とその曲は名付けられ、海を愛する者の間で密かに語り継がれる。名付け親は誰なのか、誰にもそれは分からない。


拙稿題名:幻のレールを音楽に変えて
総字数:424字

よろしくお願い申し上げます。




海辺の街で聴く音楽は。プロンプトの骨子はAIイラスト研究室さまよりご教示を受けたものをアレンジしています(有料情報)。いつもありがとうございます。MicrosoftCopilotによるAIアートです。


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この曲をBGMに流しながら書きました。


<©2024春永睦月 この文章は著作権によって守られています。AI画像はフリー素材ではありません。無断使用及び転載等はお断りいたします〉
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