揃いのマフラー【シロクマ文芸部|お題「マフラーに」】参加記事
小牧さん、お題をありがとうございます。貼付記事以下、参ります。
マフラーに防寒を求める季節がやってきた。空気が凜として張り詰め、吸い込めば肺の中が冷やされる思いがする。冬のはじまりは、風に紛れてやってくる。けれど、日々厳しさを増していく寒さは、暖かな思いを連れてくるものでもある。
「久し振りに編もうかな。マフラーなら間に合うかもしれないから」
忘れてしまったはずの少女、そのときめきを心の中に灯す。一本のキャンドルの灯火。そのオレンジが私の心を暖めてくれる。
この光景は映画のスクリーンにこそふさわしい。私たちでは面映ゆくて似合わないけれど、たまにはお揃いもいいだろう。ペアルック未満のマフラーで。
それは、例えばこんな彩りで。
「使ってくれると……嬉しいな」
「これ、手編みか……?」
おずおずと差し出した茶色の紙袋。その中身を見た雅也の問いに、私は頷きだけで答える。
「勿論使うさ。嬉しいよ。ありがとう、直美」
予想していた言葉が、予測以上の笑顔で返されるのを見ながら、私は身に付けるだろう。久し振りに編んだペアのマフラーを。
拙稿題名:揃いのマフラー
総字数:425字
よろしくお願い申し上げます。
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