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雅也と直美

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シロクマ文芸部応募作から生まれたカップルの「何も起こらない」坦々とした日々を綴っています。楠雅也と桂直美の物語です。
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#66日ライラン

予感。【シロクマ文芸部「変わる時」】参加記事

#シロクマ文芸部  お題「変わる時」から始まる~ 貼り付け記事以下より参ります。 変わる時…

春永睦月
7か月前
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風車の風吹く街で【シロクマ文芸部|お題「風車」】参加記事

#シロクマ文芸部  お題#風車 から始まる~ 参ります。 今月の「シロクマ文芸部」参加作は、…

春永睦月
7か月前
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花に埋もれて【シロクマ文芸部|企画「花吹雪】参加記事

#シロクマ文芸部  お題「花吹雪」から始まる 参ります。 4月のシロクマ文芸部・参加作品は「…

春永睦月
6か月前
45

 夢でも現《うつつ》でも【シロクマ文芸部|企画「春の夢」】参加記事

ペタ記事以下より、本文参ります。 #シロクマ文芸部  2024.4⏩変わる時→風車→花吹雪→そして…

春永睦月
6か月前
41

幼き心のままで。【シロクマ文芸部|お題:子どもの日】企画参加記事

子どもの日。 それが自分たちをお祝いするものであった頃は、全てが驚きに満ちていて、その驚…

春永睦月
6か月前
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風薫と青嵐【シロクマ文芸部|お題「風薫る」】参加記事。

貼り付け記事以下、参ります。 風薫る五月皐月か。もう夏なんだけどなぁ、風情とか別に感じな…

春永睦月
6か月前
49

未来の家族【シロクマ文芸部:お題「金魚鉢」】参加記事

金魚鉢の中で泳ぐ金魚。今は一匹だけ。 「パートナーがいた方がいいよね、淋しそうだし」 「琉金がいいかな、それとも和金?」 大きな金魚鉢を泳ぐ金魚を、二人で眺めながら言葉を交わす。ここは室内最大級の水族館。あらゆる種類の水生生物が見られることで人気の施設だ。撮影OKなので、綺麗な水槽をバックにツーショットを撮るカップルも多い。 「私は……水槽の写真だけでいいわ。それよりも、ここを見終わったらショップに行きましょう?」 「買うのか?……飼うのか、つがいの金魚」 それは見て

赤ではなく、青でもない。【シロクマ文芸部|お題「赤い傘」】参加記事

赤い傘、小学校の頃のそれは、女の子が持つと決まっていたところがある。決まっていた、という…

春永睦月
5か月前
65

【シロクマ文芸部|お題「ラムネの音」】参加記事

ラムネの音が口腔内から耳へと伝わり、頭の天辺ではじけ飛ぶ。ラムネは夏休みのはじまり、その…

春永睦月
4か月前
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言葉にかけられた魔法【シロクマ文芸部|企画「手紙には」】参加記事

手紙には、ある魔法がかけられている。その封筒の封を切り、手紙の中身を読み終えるまで、その…

春永睦月
4か月前
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夏の夜風に【シロクマ文芸部|お題「夏は夜」】参加記事

夏は夜、日が落ちるのをひたすらに待ち続け、酷暑をしのぐ。昨年から続く酷暑に抗ったとしても…

春永睦月
4か月前
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真直ぐな雅:雅也と直美の何事もない日々【創作大賞2024】応募作品

※この作品は、初出はシロクマ文芸部のお題をお借りした参加作(2024.04分)であり、マガジン…

春永睦月
4か月前
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風鈴を読み、風鈴を詠む。【シロクマ文芸部|お題「風鈴と」】参加記事

「即興だからなぁ……。荒い、要推敲だ」 そういって雅也が笑った。「風鈴と」、格助詞までが…

春永睦月
3か月前
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涼を希《こいねが》う 【シロクマ文芸部|お題「夏の雲」参加記事】

夏の雲、その形が変わってきた。夏も終わりに近づいてきたというのに、今年はまだ入道雲を一度も見ていない。雨の降り方も変わってきたように思う。今日の午後、急に豪雨が降ってきた。弾丸のようにバチバチと音を立てながら、暴力的に大きな粒が地面へと打ち付け、小一時間でピタリと止んだ。 「もう少し長く降ってくれたら、涼しくなったかもしれないのに」 思わず零れ落ちた独り言は、雨粒に似ていた。 ピトっ。そんな擬音を立てるかのように、私の左頬に冷たい雫が当たる。雨粒ではない、ここは室内だか