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黒柴と土いじりと書き仕事の日々。神奈川県平塚市在住。harunashiori@gmail.com

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  • 日々のあれこれ

    書き仕事以外の「日々のあれこれ」「子育て昔話」などなど。

  • 書き仕事の日々

    「榛名しおりはこんなふうに二十数年書き仕事してきました」を、かっこつけずオープンに。何かが、少しでも、どなたかの書き仕事のヒントになってくれれば。昔読んでいただいた方には、その時代に戻って懐かしんでいただければ。

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    榛名しおりの作品一覧、読み物・プロフィール、その他お知らせ

最近の記事

お知らせです

春ですね。みなさんおかわりありませんか。 先日、講談社さんからお電話があり、 私が書いた本のうち、電子書籍にもなっている本のうちの6冊が、 なんと、3月1日から Amazonの読み放題サブスクKindle Unlimitedに投入されるとのこと、 つまり、 Kindle Unlimitedに登録している人なら、 懐かしいあの6冊が、3月1日から読み放題! あらあら、これはみなさんにもお知らせした方がいいかなと思い、 久しぶりに(ちょっとあわてて)noteしております。 K

    • アガパンサス咲く細い路地の奥

      犬を連れて10分くらい歩いたところに、こじんまりとかわいい隠れ家のようなパン屋さんがあって、ご夫婦二人だけでやっているというのに、パンもスイーツも絶品 ご主人がてがけた内装も素敵だし。外には、ご主人手作りのデッキもあって、とにかく居心地がいい。ちょっとしたカフェ気分。 奥さんによる包装やラッピングも素人離れしていておしゃれで、焼き菓子は、ちょっとしたギフトにもおすすめできる。とにかく、このあたりの人が自慢する、隠れ家パン屋さん。 忙しいだろうに、奥さんは花いじりも上手で、デ

      • 庭と別れるとき。

        坂をちょっと下ったところに、小じんまりとした庭がある。 神社の林がちょうど風よけになる、南西角地の日当たりのいいお庭で、花や野菜を丁寧に細やかに育てていたのは初老の男性Oさんだ。 うちの犬は、優しいOさんが大好きで、しまいには、散歩のたびに庭深く入り込みOさんにあいたがるようになった。Oさんも庭のどこにいようが何をしていようが必ず手を止めてくれる。双方一日ぶりの再会に大感激。犬はそのまままったりとくつろぎOさんの庭から動かなくなるから、私はいつもふたりの仲を引き裂くいけずな役

        • 2023/01/28

          書きたくなる時がある。 流れるような、それでいてガツンとインパクトのある日本語を。 ピアノを弾くみたいに十本の指で打ち込んでいけば、 きっとキーボードも心地よい音を奏でながら読み物を刻んでくれる。 あの音を、とりあえず聞きたい。 書き上げることが、できるかな。 寝る前、ほっと一息つけるような読み物。 満員電車の中で、笑うのをこらえるような読み物。 涙腺がゆるむような読み物。 自分の身に置き換えあれこれ考え込むような読み物。 亡くなった遠い人を、深く身近に思い返すような読み物

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        記事

          真夏の夜のあつ苦しいおケツ

          だんなさんが入院した夜。 だんなさんの正妻は自分だと信じるジャックラッセル嬢2歳は、だんなさんの突然の不在がどういうことなのか理解できず、理解できない理由も理解できません。(お嬢さんは自分が何でも理解できると信じています) 強気なアスリートなのに根はさびしがりやのお嬢さんは、仕方なく私に距離を寄せてきます。ただし、くっつけてくるのはおケツ。 柴犬とは違ってこのジャックラッセル嬢の毛は薄くて短い。だから彼女の体温が地肌からじかに伝わってきます。冬ならば、幸福感に包まれながらうっ

          真夏の夜のあつ苦しいおケツ

          『レヴァント(東地中海)残照――アレ伝異聞』をupいたします

          『レヴァント(東地中海)残照』は、その昔、講談社ホワイトハート文庫で、薄い冊子(アンソロジー)を作り読者さんにプレゼントするということで書きました、『アレクサンドロス伝奇』の外伝短編です。 おかげさまで、百冊以上あった見本本を、無事に送り出すことができました。 本たちよかったね。 送料等負担して下さったみなさん、本当にありがとうございました。 今回、メルカリのコメントやGメールで、たくさんの方と個人的にやりとりさせていただきました。中には長文を寄せてくださる方、懐かしがっ

          『レヴァント(東地中海)残照――アレ伝異聞』をupいたします

          『レヴァント残照』――アレクサンドロス伝奇異聞

          「じゃあ、ここで待ってろよ。すぐに戻るから」  もう一度念を押してから、ハミルは、港の雑踏の中に一人で入っていった。テュロスにむかう船をさがすためだ。 (どうか、うまく船が見つかりますように――)  祈る思いでハミルの背中を見送ったサラは、そのまま視線を海のはるかにむけた。  東地中海から、風が渡ってくる。  海は、いつもの通りおだやかだ。青く、青く澄んでいる。 (この海のはるか南に、テュロスがある)   サラは、つないでいた息子リュシィの手を握りしめた。  二人は、日の昇る

          『レヴァント残照』――アレクサンドロス伝奇異聞

          はんこはんこ。

          クローゼットの一番奥で、出版社から送られてきた段ボール箱に入れられたまま、十数年以上眠っていた本たちを、読者のみなさんにプレゼントしたいという長年の願いが「ほぼ」かない、感謝しかありません。 送料等負担して下さったみなさん、本当にありがとうございました。 (2022/02/02現在 薫フィレ②が一冊だけ残っています。ご希望の方は下のコメント欄からコメント下さるか、メールをください。harunashiori@gmail.com) 感謝の思いとともに、本に「サイン」させていただ

          はんこはんこ。

          いい一年でした。よくがんばった。感謝感謝です。

          「感謝祭!」と銘打って見本本のプレゼントをした12月でした。 ぱっと思いついてはじめたわけではありません。私のことだからね、くよくよと考えに考えたあげく、さいごはえいやっと勢いで始めました。 (一週間に、2冊くらいは買ってもらえるかなあ) とのんきに、しかしまじめに考えていたので、最初はかなりあたふたしました。多少ばたばたもあったものの、結果オーライ。発送&受け取りが無事に終わった今、本当にやってよかったです。参加していただいたみなさんありがとうございました。 多少残りがあり

          いい一年でした。よくがんばった。感謝感謝です。

          感謝祭にご参加いただき本当にありがとうございました。

          厳正なる抽選会が無事に終了したことをご報告いたします。 (なぜか柴犬がのりのりですべてを仕切り、ジャックラッセルに仕事をさせませんでした) 二冊以上希望を出して下さった方で、一冊目の抽選に外れた方には、 もう一冊の本はなんとかさしあげたいと思い、ない知恵を絞りました。 結果、応募して下さった方全員に、希望された本のうち最低一冊はお送りできそうでほっとしています。 「どれでも」で応募して下さった方にも感謝です。「はるな本がちゃ」をお待ちください。 「アレ伝どれでも」の方に、

          感謝祭にご参加いただき本当にありがとうございました。

          参加申し込みありがとうございます。

          はるなです。プレゼント企画に参加申し込みありがとうございます。 noteのコメント欄で申し込みされた方には返信できずごめんなさい。確かにエントリーを受け付けておりますのでご安心を。 メールで申し込みされた方には、それぞれ返信をいたしましたのでどうかご確認いただければと思います。 もしもはるなにメールしたのに、まだはるなからの返信が届いていないという方がいらっしゃいましたら、お手数ですが、あらためて cqx05153@nifty.ne.jp にメールいただければと思います。ど

          参加申し込みありがとうございます。

          〈ありがとう感謝祭♡〉途中経過ご報告

          どきどきしながらあわただしくみなさんからの応募をお受けしたため、送り間違いとか、サインの書き間違いとか、中身の入れ間違いとか、とにかくありとあらゆるトラブルが心配されました。 が、とりあえず、初日(正確にはnoteに〈感謝祭!〉をupしてから、メルカリの商品ページを公開停止にするまで52分間)に注文を受けた分は、すべてそれぞれの嫁ぎ先に無事届いたようで、ほっとしています。 みなさん本当にありがとうございました。 「突然の告知→あっという間の公開停止」ということで、初日に参

          〈ありがとう感謝祭♡〉途中経過ご報告

          〈続・感謝祭!〉送料等負担して下さる方に、拙著をプレゼントいたします。

          昨夜はお騒がせいたしました。突然のお知らせだったにもかかわらず、私が想像したよりはるかに多くの反響をいただきました。 もともとささやかな私のキャパは、もう完全にオーバー、1時間もたたないうちに(正確には52分後)メルカリの販売ページをいったん公開中止にいたしました。 でも、おかげさまで本の在庫の半分ほどが、ほしい方の手に渡ることになりました。本当にありがとうございました。(あとは発送がんばります) 購入したかったのに、できなかった方も多かったと思います。申し訳ありません。

          〈続・感謝祭!〉送料等負担して下さる方に、拙著をプレゼントいたします。

          〈感謝祭!〉送料等負担して下さる方に、拙著をプレゼントいたします(メルカリの匿名配送を使うよ)

          【お詫び】多くの反響をいただき一時受付を停止しております。再開次第こちらにてお知らせします。ごめんね はるな 2021/11/29 22:48 はるなには、この十年ほど抱えてきた深い深い悩みがありました。 本を一冊書くとですね、 販売日の何日か前に、出版社から段ボールが届くのです。 中には、刷り上がったばかりのほやほやの新刊の見本10冊が入っていて、 段ボールを開けた瞬間、美麗なイラストやすてきな装丁に 「ほわ~🧡」となるのです。(本文はもう読みません😁) もちろん10

          〈感謝祭!〉送料等負担して下さる方に、拙著をプレゼントいたします(メルカリの匿名配送を使うよ)

          好きなこと。

          父は、いわゆる『転勤族』でした。 そのため、私は、小さな頃から何度も引っ越しをしてきました。 (今ちゃんと数えたら、高校を卒業するまでにほぼ7回) 借家に小さな庭がついてたこともあったけれど、 父も母も多忙だったし、団地住まいもかなり長かったので、 幼い私が、土をいじるようなことはほとんどありませんでした。 (ちなみに私の祖父母は父方も母方も大都市住まい) 私が高校生の時、ようやく一軒家に落ち着いた父は、 腰を据えて庭仕事をはじめましたが、 ティーンエイジャーだった私が手伝う

          好きなこと。

          『視点揺れまくり』問題――書き仕事の日々20

          『ロクサリーヌ夜話』を書く直前(2010年)、編集さんに言われました。  「はるなの書く話は、登場人物の『視点が揺れる』」 情けないことに、最初、言われた意味がよくわからなかった(汗) いやいや(汗)どころではなく、本当にあせりました。 私は、物書きになるための基礎勉強のようなものをまったくしてきていないので、 物書きを続けるための『屋台骨』みたいなものが、かなり脆弱。 何かあると、たちまちぐらぐらします。 だから、とりあえずその場でいちいち真剣に考え、 場合によっては、

          『視点揺れまくり』問題――書き仕事の日々20