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2020/9/5感情の記録-代替だいたいだいがえ-

代替。

ずっと「だいたい」だと思って、そう使ってきたのに「だいがえ」が、大人同士でもよく使われるようになった。

調べてみると「だいがえ」もよく使われるようになった理由も考察されていた。言葉は変化していくことは知っているし、言葉は生きていて、時代に合わせた使われ方になっていくこともわかる。

でも、でもね。

代替を「だいたい」と読む大人びた感じ。あの感じを味わうのが好きだったんだよなぁ。それを楽しむことって、みんなは経験するものじゃないのかなぁ。

大人しか使わないちょっと特別な言葉を知っている自分。
そんな言葉をさらっと読むことができる自分。
憧れだった言葉を自然と使えちゃう自分。
使い慣れても、ちょっと特別な読み方にときめく自分。

そんな感覚を抱くのは、私みたいな言葉こだわり人間くらいで、実は少数派なのかもしれない。仕方ないけど、そうだよね。

文学部学生だったこともあって、漫画や小説や純文学のセリフが、会話の中でも出てくるような仲間と過ごしていた。日常の中に、自分がときめいたり、感動したり、元気をもらったり、特別だったり、そんな言葉を持っている人たちばかりが周りにいた。

もちろん言葉の限界や言葉のハードル、武器になりうる危険性も知っていて、よく言葉を使うからこそ、言葉で人を傷つけたり、傷ついたりしてきた経験のある人も多かった。

みんな言葉と生きている。そう思っていた。

でも、そうだよね。きっと、こういう私にとっての言葉と同じように、みんなみんなにとって大事なものとか、特別なものとか、一緒に生きているものがある。
私は私で、自分が大事にしてあげることが大事で、みんなが大事にしているものを「大事なんだね」と認め合えるように、そんな気持ちの余裕を持つことのできる人でいたいなと思う。



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