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沖縄の果物から学ぶこと―酸と酸甘化陰

我が家は夫が果物のアレルギーを持っており、
私も体調によっては果物でアレルギー症状が出るため、食卓に果物が上がることが少ない方だと思います

ですが、沖縄に来てからというもの
フルーツ系のジュースやらゼリーやらを
普段とは比較にならないくらいに欲しています

私はシークヮーサー・カーブチー・アセロラを
夫はシークヮーサーを
子はカーブチーを

どの果物も
酸っぱい、もしくは甘酸っぱい
沖縄特産の果物です


たまには
昔とった杵柄で
中医学的な考えをいたします

酸っぱい味は
「酸」という言葉で表すことができます
(中医学では五味という考えがあります)

「酸」は収れん作用といって、
汗腺を引き締める作用があります

沖縄のような高温多湿の地域では
汗をたくさんかくのですが、
(これは体温調節のために必要なこと)

たくさん汗をかきすぎてしまうと
汗とともに
体のエネルギーや潤いが
ダラダラと汗の腺から一緒に逃げてしまうのよ〜
というのが、中医学の考えなのです

そこで酸っぱい果物をとると
「酸」の収れん作用で
汗の腺をキュッと引き締め、
汗がピタッと止まるんですね〜

もうひとつ

シークヮーサー・カーブチー・アセロラは
ゼリーやジュースなどに加工すると、
甘酸っぱい味になります

甘酸っぱい味は
『酸甘化陰』といいまして、
酸味と甘みを一緒にとると体が潤うよ〜
という中医学の考えになります

汗をかいたあとの
体の潤い補給になるのですね

こう考えてみると、
沖縄特産の果物やその加工品を
沖縄で美味しくいただくということは、
中医学の理にかなっているのだなと
身をもってそう思います


そうそう、
沖縄特産といえば
ゴーヤー(苦瓜)も有名ですが、
これも中医学の考えをすると
沖縄の気候によく合う野菜なのです

ゴーヤーのお話は
それはまた、別のはなしで

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