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聴くということ 非人間然り 人間然り

ベランダ菜園を始めてみました。子どもの頃に労作の授業というのがあって、きゅうりやナス、大根、じゃがいも、かぼちゃを育てて収穫する楽しみを知っているので

新居にやや広めのデッキがあるので(と言っても1畳半ぐらい)やってみたいな〜と思いつつ、それなりに道具も必要ですし、昨年はそのままに。

今回のコロナちゃんのおかげのおウチ時間がなければ、やらなかったかも。歩いて行かれるところにホームセンターがあったことも幸いし、

ちょこちょこと買い揃えてみました。

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植物の達人いわく 「トマトに聴け」

全くの素人なので、You Tubeであれこれ調べる。苗の選び方から、植え方などなど。

農家の人のマニアックな話しはわかりにくいのですが、すべてプランターで(大根すら〜!)育てている園芸の達人の動画が、

理論解説、動作解説、どちらもわかりやすく、一つ一つ見ながらやっています。

でも、剪定の仕方や、誘引の仕方など、図や実物で解説してくれているけど、実際の目の前の自分の苗とは、やはり違うから、なかなか理解できないんですよね〜!

皆さん同じようで、
「お水の量は?」「肥料のタイミングは?」「光の量は?」とコメント欄に質問が並びます。

達人はもちろん、丁寧に答えてくれるのですが

「トマトに聴いてみましょう。よく様子を見て、水がいるのか?空気が必要なのか?光なのか?もっと栄養なのか?」

あ〜〜〜やっぱり、と思いました。

初心者は、そのトマトの声、顔色が、わからないから、あれこれ達人に聞きたいのですが、達人とて、実際に見てはじめてトマトの声をキャッチできるわけで、

「正しい答え」なんて無いんですよね。


料理の達人いわく 「肉に聴け」

主人は料理人です。和食を中心に、NYに18年暮らしていた間は、NYスタイルジャパニーズのレストランのオープンに何軒か携わったりと、創作料理を得意としています。

家でもよくご飯を作ってくれる。主婦にはなかなか難しい、中心が綺麗なレアになるようなステーキも、とても美味しく焼いてくれます

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「どんな火加減で、どれぐらい焼いて、どのタイミングで出来上がるの?」

素人の私が聴くと、達人の答えは同じです

「肉に聴け」

焼いている時の音、色の変わり方、フライパンの温度、自分でしっかり観察し、肉がどんな状態なのかを聴けというのです。


美容の達人いわく 「髪に聴け、肌に聴け」

実は私も同じ事を言います。美容師として35年、素肌美容のプロとして6年。後輩に、髪や肌の事を教えている時に同じように聞かれます

パーマのかかり具合、カラー染まり具合、同じ薬で同じ時間をかけても、結果が違いますので、ちゃんと髪を見て、髪の変化を感じ、配合や時間を変えます。

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肌についても、なぜ急にニキビができるのか、なぜ急に乾燥を感じるのか、かゆみや、赤みが、なぜ出てくるのか

やはり、肌に聞きます。お客様にも聞きますが、クレンジングを載せた時、ソープ洗顔が終わった時、ローションをつけた時、そのお肌の変化を観ることで、沢山のメッセージが読み取れるのです。

「髪に聴いて、肌に聴いて」と答えます。

髪も肌も統計的に「こういう肌の人はこう、こういう髪の人はこう」ということは、教えられますが、それは決して正解ではない。

一人一人違うからです。

きっと、トマトの一苗も、牛肉の一切れも。


会話ではなく 魂の対話


こんなふうに会話が出来ない相手と、対話するのが達人です。

私達は人間のプロ。生まれた時から、人と関わって生きてきています。けれども、言葉があるがゆえに、言葉に惑わされます。


言葉には感情が込められていますが、感情は相手の本質ではありません。

一時的な感情の現れが言葉に出ているだけで、本当の本質が見えない、聞こえないことがあります。

相手の言葉を聞くのではなく、その奥にある大切にしている価値、魂の声と対話する。

それは、非言語のコミニュケーションといった、目線、ボディランゲージ、声のトーンなど、様子を観察する、という意味ではありません。

それらもサインにはなりますが、魂の声を聴く、という意識を持って聴くということです。

自分が何に耳を傾けているのか?を意識する。

相手の魂に聴く。

聴く側の姿勢を変えるだけ


相手の言葉に翻弄され、自分も感情を言葉にしてしまい、図らずも魂とは別の表現をしてしまったり、

相手の言葉、自分の言葉に、自分が傷ついたり。

トマトにやたらと水を上げて根腐れしたり、火加減をぞんざいにしてお肉が生焼けだったり、せっかくお手入れをしても肌トラブルが改善しなかったり。

声を聴かずに、マニュアルや知識で対峙することが、相手も自分も傷つくことになります。


非人間の声を聴ける達人達。

私達は、人として、人と関わって生きていくならば、達人として、相手の声を魂から聴き、魂からの言葉を発し、

お互いの魂を喜ばせる、達人になりたいですね。



トマトの産毛(っていうのかな?)をじっと見てその声を聴くのは、なかなか楽しい習慣になってきましたよ。

自然と向き合う事は、きっとそういう感覚を研ぎ澄ませていく良い練習かもしれませんね。

対話するのはステーキの方がいいわ、という方はぜひ、そちらで練習してくださいませ。(笑)


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