![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69706344/rectangle_large_type_2_a5fa0fc712ee4fd9aa5ab2042a9a9d76.jpeg?width=1200)
表には見えないところ
空の奥を覗き込みながら、数限りない偶然の連なりを思う。産まれてからずっと、いや、産まれるもっと前から。濡れた髪からまた身体が冷えてきた。それでも今、私はここにいる。世界を覆う小さな光の群れの下、小さなヘッドランプをひとつ灯して。始まりも終わりもなく続く偶然の連なり。そしてきっとそれは偶然などではないのだ。(中村広子『ゴゥワの実る庭』)
全ては偶然なのだろう。でも、何もかも必然のことだったようにも感じられる。過去形になっているところがミソだ。
そのことを、どこから見るか。
これから起こることは何だって偶然の荒波に呑まれるだろう。しかし、それを未来から見れば全て必然の出来事であり、歩いてきた後には必ず道が出来ている。
例えば、昨年の秋、ある人からの連絡が自分にとっては大きな転機になった。その人はそんなこと夢にも思わないはずだが、こちらは(密かに)感謝しているのである。というのも、動きを止(と)めることは、他人から見れば停滞かもしれないが、自分にとっては、止まっている時の方がよく動いているような気もする。
動いているところを(表向きに)必死で見せているとしたら、そのことは、そう長く続かないだろう。大事なのは、表には見えないところで、どれだけ動けているか、ではないか。
(つづく)
今日も一日頑張った方、今日はゆっくり休んだ方、ダラダラしてしまった方、しんどかった方、楽しかった方、悲しいことがあった方、よく覚えてない方、私は何だろう、いろんな人の日々の暮らしの中にそっと置いて。話しかけてみて。アフリカキカクの本です。https://t.co/T4I6Gyi6HK pic.twitter.com/j8pkCGj8D0
— 道草の家 a.k.a. アフリカキカク (@michikusanoie) September 3, 2021
『るるるるん』vol.3 -鏡-(2021 Winter)https://t.co/gcVBVwdxlp
— 道草の家 a.k.a. アフリカキカク (@michikusanoie) January 8, 2022
かとうひろみ、UNI、3月クララ、小説を書く3人によるリトルプレスの第3弾! 発売開始です。#るるるるん https://t.co/HHSYtbkxZO
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?