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樹木の剪定(手入れ)時期はいつがいい?

「木の手入れをするのに、いつ頃がいいの?」
そんなことをよく聞かれます。

切ったけど、伸びてきてしまった。
時期が悪くて、花が咲かなかった。
強く切りすぎて、枯れてしまった。

などなど…

樹木の剪定時期は、みなさんそれぞれ楽しみたい目的で違ってきます。
それぞれの時期にやるメリットデメリットを含め、お伝えしたいと思います!

基本的に年1回の手入れで紹介しています。

【盆前・年末】人が集まる時に合わせる

お盆や正月は、昔から人が集まるので、お庭をきれいにしておきたいという人が多く、お盆前や年末は、大人気です。
どの庭屋さんも忙しく、繁忙期となります。

<メリット>
人が集まるときにきれいな状態にしておける
・お正月をきれいな状態で迎えられる

<デメリット>
・庭屋さんには、昔からのお客さんがいるので、特に新規だとなかなかやってもらえない
繁忙期なので、盆明けや正月明けになることもある
※逆に無理せず引き受けてくれる業者は要注意です。

【3~6月】新芽を楽しみたい

剪定後、きれいな新芽が出てくるのを楽しみたいなら、この時期がおすすめです。
刈り込んだ樹木だと、比較的揃った芽が一葉に出てくるのできれいです。

また、樹木を小さくしたり、強剪定もこの時期なら、多くの場合が可能です。

<メリット>
新芽を楽しめる、新芽が揃う
・芽が伸び始める時期なので、強剪定で樹木を小さくできる
・樹木の生育を優先するなら、様々な点からとても良い

<デメリット>
・剪定後、すぐ伸びてしまう
・春先や梅雨時は、天候が不安定で、予定通り進まないこともある
・新芽は傷付きやすく、慎重な手入れになったり、葉が痛む恐れがある

【7~9月】すっきりさせたい

樹木の成長する夏場に手入れをすることで、1年を通して、ボサボサでうっそうとしたお庭になるのを防ぐことができます
また、樹木の病気や害虫、蜂の巣などの早期発見、対策もできます。
特に夏場は、病害虫が発生しやすいので、安心安全なお庭にするには、最適です。

<メリット>
・年間を通して、ボサボサにならない
嫌な病害虫の早期発見で駆除や対策ができる
・樹木の通気性が良くなることで、病害虫の予防にもなる

<デメリット>
・まだ、少しは伸びてしまう
暑さや病害虫よる作業スピードの低下の可能性

【10~3月】剪定後の状態を少しでも長く保ちたい

金銭的なお得感で言うと、秋~冬がおすすめです。
手入れをした後、樹木の伸びが少ない時期を選べば、きれいな状態を長く楽しむことができます
過ごしやすい気候で、作業スピードも早くなりがちです。
最近では、秋に手入れをするのが隠れた人気です。

<メリット>
・樹木の伸びが少なく、きれいな状態を長く楽しめる
・作業スピードが良くなる

<デメリット>
・樹木が成長する時期ではないので、樹木のためを思うと、あまり良くない
・強剪定はできない

【番外編①】来年の花を楽しみたい

多くの樹木は、花後に剪定を行うのが良いとされています。
花が散ってから、2~3ヶ月ほどが剪定適期で、その後、花芽の分化が起こります。
そのため、花を楽しみたい樹木の時期に合わせて、剪定をするのがおすすめです。

例えば、浜松市のような温暖な気候の場所では、シダレウメは3月末ごろ、サツキやツツジは5~6月ごろが良いと思います。

<メリット>
・来年、少しでも多くの花を楽しめる
・樹木にとって良い時期

<デメリット>
・比較的、春先~初夏が多く、全体的にすぐ伸びてしまう

【番外編②】黒松の年2回手入れに合わせる

黒松の芽摘み(6月)と冬の手入れを、年に2回行い、盆栽のような枝張りを作りたい人は、松の時期に合わせると良いと思います。
6月に新しい芽を出させるために剪定を行い、冬に形を整え、作っていくというイメージです。

<メリット>
・新芽も楽しめ、形も作れる
黒松の形がどんどん良くなる
庭全体で変化を楽しむことができ

<デメリット>
・年2回の松の手入れは、冬に手間がかかるため、コストがかかる

【まとめ】

どうでしたか?

『人が集まる時に綺麗にしたい』のか、
『新芽の美しさを楽しみたい』のか、
『ボサボサにしたくない』のか、
『長く剪定後の状態を維持したい』のか、
『楽しみたい樹木に合わせる』のか、
それともそれ以外の理由があるのか。

目的によって、これだけの選択肢があります。
みなさんにとって、何が重要かを考えて、時期を決めてもらえたら良いのかなと思います!

その地域の気候によって、樹木の剪定方法や成長時期にはかなり差があります。
参考程度に考えていただいて、あとはその地域の庭屋さんと相談して、最高の時期を選びましょう!

<補足>
もちろん、夏と冬の年に2回手入れをするのが望ましいですが、なかなかコストもかかるので難しいと思います。
色々な理由を踏まえて、検討してみてください!

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