意外と知らない!?肥料の重要性
今回は、樹木に置く肥料についてお伝えしようと思います。
実際は、肥料がなくても、元気に育つこともありますが、樹木の状態をより良くするためには、肥料が必要です。
その点についてまとめてみました。
庭木に置く肥料の目的
意外とみなさん、庭木の樹木に置く肥料の目的について、あまり知らないことが多いように感じます。
もちろん、一番の肥料の目的は、樹木の生育を良くするためです。
葉の色や花の量、実の付き方、伸び方など、大きく関係しています。
そこで、多くの方が、『肥料を与えると、伸びすぎてしまって大変だ。』という考えに行き着くように感じます。
もちろん、その考え方も間違いではありません。
ただ、樹木の生育・状態が良いということは、樹木が健康ということなのです。
健康ということは、前述した効果の他にも、病害虫に対する抵抗力がついたり、見た目に美しくなります。
この点については、あまり知られていないように思います。
伸びすぎることによるメリット・デメリット
前述した、『伸びすぎて大きくなってしまう』ことで考えられるメリット・デメリットを私なりにまとめてみました。
【メリット】
・樹木が元気である証拠
・健康な樹木ほど手入れはやりやすく、形も良くしやすい
・肥料の有無によって、手入れの料金は、あまり変わらない
【デメリット】
・住宅やエクステリアなどの建築物に干渉する恐れがある
・うっそうとしてしまうこともある
肥料の特徴
肥料の種類についても、有機肥料や化学肥料、そして、固形なのか、液肥なのか、色々あってわかりにくいかと思います。
簡単ではありますが、私たちが主に使う肥料の主要なメリット◎・デメリット●をまとめてみました。
【有機配合肥料(固形)】
◎ゆっくり長く効果が得られます。
●速効性は低いです。
【化成肥料(固形)】
◎比較的、早めに効果が出ます。
●効果が、あまり長持ちはしません。
【液体肥料(液肥)】
◎葉面散布で使用することも多く、根だけでなく、葉からも吸収させるため、速効性があります。
●そのまま、地面に浸透してしまうので、効果は長持ちしません。
肥料の選定
樹木の状態や使用時期によって、使う肥料が変わります。
【有機配合肥料(固形)】
樹木の状態に大きな問題がない場合、寒肥として、施肥をしています。
ゆっくり地面に浸透して、長く徐々に効くので、おすすめです。
また、庭木において、配合比は、特に気にしなくても良いかと思います。
私たちは、比較的均一な比率のものを使用しています。
【化成肥料(固形)】
こちらは、樹木の状態が悪いときに使っています。
私たちは、特に夏場に使用することが多いです。
また、単純に肥料が溶けて、樹木に効くので、粒の大きさが大きい方が、長くもちます。
【液体肥料(液肥)】
こちらは、著しく樹木の状態が悪いときに、早急に対処したいときに使うことがあります。
多くの場合は、化成肥料で間に合いますが、時期によっては、液肥の方が良いこともあります。
使う時期の目安
基本的には、涼しくなり始めた10~11月頃から2ヶ月おきに2~3回程度、有機肥料を置くことをおすすめします。
イメージとしては、冬の間に、地面の栄養を高めて、春先の新芽の伸びる時期に効果を持たせるためです。
可能であれば、夏場にも1回くらい置いてあげるのも良いかと思います。
それ以外に、樹木の状態が悪くなった時に、化成肥料や液肥を使って、その樹木に栄養を与えましょう。
固形肥料を置くときの注意点
【肥料過多】
肥料の置きすぎによる肥料過多に気を付けましょう。
たくさん置けば、置いただけ効果が得られるわけではなく、置きすぎると、樹木に障害が出てしまいます。
【置き方】
樹木は、根から栄養を吸収するため、根元付近はなるべく避けましょう。
イメージとしては、樹冠に沿って円を描くように、できるだけ均一に撒いてあげるのが良いです。
寒肥であったり、地面全体に栄養を持たせるために、樹木の周りの以外にも、全体的に均一に撒くこともあります。
いかがでしょうか?
これらも目安ですので、いつも見ているみなさんの目で、樹木の状態を確認しながら、施肥を行うようにしてください。
少しでも参考になれば、幸いです。
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