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小さなスペースで大丈夫♪ 超コンパクトな撮影スタジオ作成法 #1 必要機材の選定と購入先

フリーカメラマンの廣石春海です。
今回はコンパクトな背景紙撮影環境の作り方についてご紹介いたします^^

ちなみに背景紙とは
撮影の背景として利用する幅の大きなロール紙の事です。
色むらや折り目の無いキレイな背景をどこにでも設置できます。
プロフィール撮影で一般的なカラーは白やグレーですが、赤やブルーなど様々なカラーが販売されています。

背景布も安く売っていますが、布製はシワの管理が難しくオススメできません。
撮影品質を考えると背景紙が一番です。

スタジオ代の節約
普段はスタジオや会社へ出張撮影する事が多いのですが、
大きさ1.5m未満の商品撮影で料理写真以外の場合、スタジオ代を抑えるために事務所内の小さいアトリエで撮影しております。

撮影エリアの大きさは8畳程度と超コンパクトなため「スタジオ」でなくアトリエと呼んでいますが、ストロボでも自然光でも超キレイな写真が撮れます。

使い勝手が良いので、最近はバストアップ中心のプロフィール写真もこのアトリエで撮るようになりました。
最初はこんな狭いアトリエにお客様を通すのは気が引けていたのですが、
お客様的にはスタジオ代金を節約し、リラックスして撮影できるとの事で満足との事で徐々に増えていきました^^
廣石春海写真事務所アトリエで撮影したい方はご相談くださいませ。

誰でもコンパクトな背景紙スタジオを低予算で作れる。
こんな小さな面積で成立してしまう撮影場所ですから
やろうと思えば誰でもプロクオリティの撮影空間が作れてしまいます。

ビジネス、趣味、問わず撮影環境が欲しいなと思っている方にとってはとっても有益な方法だと思います。
例えば...

・会社の会議室に簡易的な撮影場所が必要な場合。
・タレント事務所などで常時撮影可能な背景紙ブースが作りたい。
・美容室店舗内に撮影サービス用の撮影環境を作りたい。
・趣味で撮影するために自宅内に撮影環境を作りたい。

結構多いんじゃないかと予想します。

実際、「スタジオ作成の何から手をつけていいか分からない...」といったご相談を時々いただきます。

今回はシンプルでコンパクトな背景紙撮影環境を作るために
最低限必要な物&作業量で完成できる。
超コンパクトな背景紙スタジオをご案内します。

↓完成イメージはこんな感じ

手順は下記の通り
1.寸法を測るレイアウト図を作成:部屋の寸法を測り、簡単なレイアウト図を紙に書きます。

2.背景紙を置くスペースを図に書き込みます。
・背景紙の幅(1.8m)+左右に機材が置けるスペースがあるか確認します。
・背景紙を垂らした状態で、横に踏み台を置けるスペースが必要になります。その辺の余裕込みで背景紙サイズを決定します。

私の場合1.8m幅の背景紙なら余裕を持って配置できそうです。
背景紙の右に幅45cm、左に31cmの余白です

3.背景紙が置けるスペースを確認したら注文です

間取り図に書き込みながら配置できる背景紙寸法を決めます。奥行き方向もある程度

購入物1
背景紙:1.8m スーパーホワイト背景紙  Superior(スーペリア)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00DVDSE7E/

https://www.yodobashi.com/product/100000001000828816/

メーカーと色
*背景紙メーカーは Superior(スーペリア)または Savage(サベージ)どちらでも品質的にOKですが、色はスーパーホワイトを選択してください。
一般的なプロフィール写真でイメージする白い背景はスーパーホワイトです。他のホワイト系カラーだとアイボリーっぽい白になります。
横幅
横幅はメーカにより少しずつバリエーションに差があります。
設置場所の広さによって決めます。
人物撮影のスタンダードな幅は2.7mです。人物二人組でも左右スペースに余裕を持って撮影できます。
2.0mや1.8m 幅は余裕はないけど、ギリギリ全身撮影ができる横幅です。
1.35m 幅になるとバストアップ撮影向きのサイズです。全身撮影に使うと左右どちらかの背景紙の端が見切れる事が多いでしょう。

メイカー別の横幅の種類リスト。

巻きの長さ
床まで敷く場合、長さは5.5m以上の物を選びます。(天井→床まで約2.5m +奥行き方向約2.5m で合計5mぐらいは必要です。)


購入物2 
背景紙サポートセット:背景スタンド 260 x 300cm 

セットで5000円程度からあります。有名機材メーカーの物だと25,000円程度になりますが
各部の作りが頑丈となり安定感があります。

背景紙ロールを天井高さ付近から吊り下げる機材です。
背景紙ロールを通して吊り下げるロッドと、ロッドを左右から支えるスタンド×2 の構成で販売されます。
部屋の横幅に合わせてスタンド位置を調整できるように、横渡しするロッド部分は無段階で伸び縮みできるタイプがオススメです。例えば幅300cm対応のロッドでも、単純に100cmを3本繋いで長さ調整するタイプだと、100cm、200cm、300cmの3段階でしか調整できずスペースを有効に使いきれません。


購入物3
合板:(床がもともと硬い素材で、平なら必要ありません。)
ラワンベニア  1820×910×5.5mm→¥1,900 程度
カーペットなどの柔らかい床や、凹凸のある床に背景紙を敷くと、人が乗った時に背景紙にすぐ穴が空きます。背景紙を保護するために厚さ5mm程度の合板や、硬いフロアマットを敷き床を補強します。

1.8m幅背景紙の場合、背景紙の人が踏む可能性がある部分のみ下に敷ければOKなので 2m×2m程度です。3×6板の合板をホームセンターや通販で購入しましょう♪(3×6板とは910mm×1820mmの寸法規格の事です。)

↑ちょっと大きい2.7m幅の背景紙をカーペット敷きの会議室に設置する様子。
91×91cmにカットした合板を6枚敷き床を補強するしています。
背景紙下ろして人物が乗ったイメージ。
もっとたくさん板を敷き詰めた方が理想的です。

私の場合、ハウススタジオ環境も作る予定だったので大里石風のフロアマットを4畳分敷き詰めました。色は色被りを防ぐため白や黒、グレーなどの色にします。
フロアマットは粘着剤を使わず置くだけのタイプをお勧めします。
(賃貸物件の場合、フロアマットを剥がす際に床を傷つけない必要があります。引っ越しやレイアウト変更の時も剥がしたフロアマットを再利用できます。)
 
・大理石調 置くだけ床タイル 

フローリングの溝も、背景紙にうっすら跡になって出てしまうので床補強をお勧めします。

購入物4
ウェイト 2kg × 4個以上
https://www.amazon.co.jp/GronG-

背景紙スタンドに巻き付て転倒を防ぎます。その他照明機材のスタンドの重りにしたり、引き出した背景紙のめくれを防いだりもできます。
写真用品でなく筋トレ用のアンクルウェイトを購入するとコスト下げられます。


購入物5
撮影用の大型クリップ 3個 背景紙の巻が崩れるのを防ぐのに必要https://www.amazon.co.jp/UTEBIT-


購入物6
その他小物など

遮光カーテン:
窓のある部屋の場合、太陽光が写真の写りに影響しないよう遮光する必要があります。アマゾンで ¥2,700程度〜

踏み台:天井高さに配置する背景紙を操作するために必要です。横幅が小さい物があると設置スペースが小さく出来てオススメです。
コーナン オリジナル アルミ踏台 2段 RN10FD-02RN  ¥2,000程度
https://www.kohnan-eshop.com/shop/g/g4522831452859/

強弱両面テープ: フロアタイルを固定するのに使います。
テープの片面が強粘着、もう片面が弱粘着と異なる強さでくっつける両面テープ。弱粘着側をフロア面につける事で、賃貸物件の床を痛めるのを防ぎます。
ニトムズ カーペット用強粘着両面テープ 25mm×25m

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%8B%E3%83%88%E3%83%A0%E3%82

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