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悪夢序章 私は2015年まで自分が被害者だとは思わなかった。

私がカトリックの司祭から性的虐待を受けたということは私は自覚していなかった。    

当時通っていた精神科の主治医に、私が24才の時に、何があったかを打ち明けた時に、主治医から私は教えてもらって、私は自分が、悪くないことを知った。

私は当時、夫からのDVに苦しんでいた。
夫だけではなく、舅の姑に対するDVも凄まじかったからだ。私は毎日心の休まる日がなかった。
毎日が修羅場なのだから。

警察に相談しても、私が頭から血を流している状態じゃないと、ご主人を逮捕出来ませんと言われた。DV防止法のない時代だった。

怪我をして治療を受けた整形外科医からは、離婚裁判の証人にはならないと言われた。
思いあぐねて私は教会に相談に行った。
 
新しく赴任した司祭は気さくだった。
彼は自分のことを庶民的で、麻雀もやるし、酒も飲む司祭だと自己紹介した。

私は聴いて貰いたい話が沢山あった。
一度には話し切れない内容だった。
それで私は3回教会に出向いた。

私は元々はプロテスタントの教会で16才の時に洗礼を受けている。教会の中で派閥争いがあり、私たち夫婦は結婚を機にカトリックに改宗した。

気さくな司祭は、話を聴いてくれたが、具体的な解決策を示さなかった。
○○○の祈りを何回祈りなさいと言う指示もなく、何日間続けなさいも何もない。

3回目に教会を訪ねる日の明け方、私は司祭の夢を見た。一瞬白っぽく光って見えた。すぐに目が覚めた。何かの啓示かと思い私は今度こそ、私は助けて貰えると思った。

しかし、それは悪夢の始まりだった。
続く




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