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出産を終えて思ったこと

産後3ヶ月を過ぎてようやく落ち着き、出産を振り返る気持ちの余裕ができたので書いてみる。
出産を控えている誰かの役に立てたら嬉しい。
備忘録も兼ねて。

出産をひと言で表すなら
出産&入院時にあるといいもの
3ヶ月経って思うこと


出産をひと言で表すなら

「まるでジェットコースター…!!!」

陣痛の間隔がだんだん縮まり、痛みが強まっていく中、この状況を何かに例えるなら何だろうと考えていて急にひらめいた。
ジェットコースターは、動き出してしまったらもう途中でやめることはできない。泣こうが喚こうがノンストップ。ゴールするまでは終わらない。

出産も、始まったら途中でギブアップしたくてもできない。
赤ちゃんが産まれるまでは終わらない。
本当のジェットコースターと大きく違うのは、いつ終わるかがわからないところ。

わたしは普通分娩だった。
流れに身を任せるしかなく、何時間かかるかわからない。あとどれぐらい頑張ればいいのか、どれぐらい耐えればいいのか、見通しがまったく立たないということがとても辛かった。

いつまで続くかわからない、今までに経験したことのない痛み。ハンマーで腰骨と骨盤を粉々に砕かれたのでは?わたしの腰どうなっちゃってる?と本気で思った。

立ち会い出産だったけれど、コロナのせいで主人が病院に入れるのは出産のその瞬間のみ。
わたしのお世話になった病院では、助産師さんが時々様子を見に来るという感じだったため、ひたすらひたすら、ひとりきりで痛みに耐えた。
「誰かそばにいて…」
涙がこぼれそうになった時に気が付いた。
わたしはひとりぼっちじゃない。
ずっとずっと、赤ちゃんが一緒にいる…!
何度も折れそうになる心を支えてくれたのは、お腹につけていた機器を通して聞こえてくる赤ちゃんの大きくて元気な心音だった。

赤ちゃんも頑張ってる!
一緒に頑張ろう!
もうすぐ会えるよ!

赤ちゃんと自分自身に「頑張れっ!!!」と大きな声で何度も言いながら陣痛に耐え、いきみ、出産の瞬間を迎えた。必死だった。

無事に産まれてきてくれたことに、ただただホッとして、子どもみたいにエンエン泣いた。
妊婦という長い期間も終わった…!
陣痛の痛みも乗り越えた…!!
出産というジェットコースターが無事にゴールへたどり着いた。

分娩台の上で安堵感と達成感でいっぱいだったけれど、出産を終えると同時に母親としての新しいステージが始まっていく。休みなし。
「母は強し」って、そりゃ強くもなるよね。


出産&入院時にあるといいもの

わたしが持っていってよかった、持っていけばよかったと感じたものを10個厳選。
病院が用意してくれるものを確認してから準備の検討を。出産と産後の入院期間が少しでも快適に過ごせますように。

①コードが長めの携帯電話の充電器or延長コード
電源からベットまでの距離が遠い場合があるのであると安心。わたしは枕元までギリギリだった。

②ペットボトル用ストローキャップ
これは必須。陣痛が強くなってくると起き上がることはもちろんキャップをひねる余裕すらなし。片手で開閉し寝たまま飲むことになるため必要。

③フェイスタオル
出産までの9時間、汗を拭いたり、握りしめたりしていた。なにより孤独な戦いの中でいつも嗅いでいる自宅の匂いに落ち着いた。オススメ。

④「ママとベビーの水だけぬれコットン」
出産後、トイレのあとはしばらくこれで拭いていた。病院で用意してくれたグッズに入っていて、とてもありがたかった。汗をかいたし悪露があるので、シャワーを浴びたいけれどすぐには無理。会陰切開の傷に気を遣いながら拭き取るだけでサッパリしたし、授乳練習が始まってからは授乳後にサッとおっぱいを拭けるのもよかった。

⑤冷えピタ
産後1日目、熱が出たため使用。
産後2日目、母乳を作り始めてガチガチになり、熱を持ったおっぱいに使用。痛みが楽になり本当に助かった。3日間の入院中から退院後にガチガチ熱々が治るまで毎日お世話に。

⑥ゼリー飲料&おやつ
ゼリー飲料はサッと食べられるのでオススメ。
出産は何時間かかるかわからないし、体力勝負なので食べられる時にエネルギー補給を。
おやつは産後の入院期間にあったらよかったなぁと思ったもの。甘いもの好きのわたしにはあればよかった。産後の疲れからか無性にチョコレートが食べたくなった。次があれば必ず持っていく!

⑦小さめトートバッグ
貴重品や筆記用具を入れるのに便利。
赤ちゃんを預けにナースステーションに行ったり、説明を受けたり、検査を受けたり、部屋から移動する時にずっと持っていた。

⑧靴下や着圧ソックス
ワンピースタイプの病院着は足もとがスースーした。夏だったからエアコンも効いていて寒く感じることも。足のむくみもあったため、着圧ソックスがあるとよかったと感じた。経産婦さんはみんな履いていた。やはり経験者は違う。

⑨羽織るもの
持っていけばよかったと思ったもの。体温調節にあると快適。短いタイプがオススメ。丈の長いものはトイレに行く時や座る時に邪魔になりそう。

⑩保冷保温水筒
飲み物を好きな温度で飲めるのであればよかったと思ったもの。常温でいい方には不要。わたしは保冷用として使いたかった。

【番外編】
産褥ショーツ

腰回りがゴムのもの(マジックテープではない)方がトイレの時に扱いやすく絶対にオススメ。
腹帯
着脱しやすいマジックテープのものを選ぶとノンストレス。帯タイプのものは使いづらい。
爪切り
爪は短い方が赤ちゃんのお世話をしやすいので。

3ヶ月経って思うこと

最初の1ヶ月、身体のあちこちが痛い上に初めてのことだらけ。そこに3時間おきの授乳で深刻な寝不足になり、メンタルはボロボロに。毎日小さな命を無事に生かすことにただただ必死だった。

2ヶ月経つと、赤ちゃんの体重が順調に増えていたため3時間おきの授乳から解放され、赤ちゃんが少しまとまって寝てくれるように。そのおかげでわずかだが睡眠時間が増えてメンタルがやや回復。

3ヶ月経ち、赤ちゃんのお世話にも慣れ、母乳も軌道に乗り、夜しっかり寝てくれる日が増えてわたしも眠れるように。まだまだ大変なことも沢山あるけど、笑ってくれることも増えて可愛さが日々倍増。目が合った時にニッコリしてくれると疲れも吹き飛ぶほど。

自分のおなかの中にいた赤ちゃんが今、自分の腕の中で眠っていることを奇跡だと思う。
母親としての生活はまだ始まったばかりで、これから一生続いていく。
自分が望んだからこの子はここにいる。
わたしにはこの子を幸せにする責任がある。
大げさかもしれないけれど、本気でそう思う。
その責任の大きさと、これからの道のりの長さ、自分の未熟さを思うと不安に押し潰されそうになるけれど、そんな気持ちとも向き合いつつ、幸せを感じる瞬間をしっかり噛みしめていきたい。

今一番思うのは「生まれてきてくれて、わたしをお母さんにしてくれて、ありがとう」ということ。


これから出産を迎える方々が、赤ちゃんを無事に
抱けますように。
幸せな子育てができますように。
これから育っていく子どもたちの未来が、どうか明るいものでありますように。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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