世界一のかつおLOVER? かつおちゃんのかつお過ぎる「休日時間」
※2018年12月掲載記事
平日の早朝。まだ8時過ぎだというのに、数人の人が開店を待つ一角がある。渋谷の宮益坂からほど近いエリアに構える「かつお食堂」は、朝9時からこだわりのかつお節ご飯を提供することで人気のお店。店主のかつおちゃんこと永松真依さんの“かつお”すぎる24時間って?
かつおのオブジェやモチーフにした食器に彩られた「かつお食堂」の店主であるかつおちゃんの日々は、文字通りの「かつお尽くし」だ。昼夜問わずかつおについて考え、たとえお店が休みであってもかつお三昧の生活。
かつおに何かしら関わり続ける休日
「毎回ではありませんが、余裕があればなるべく朝起きたらかつお節でお出汁を引いていますよ。芳香な香りが立ち込める部屋…幸せな休日の始まりなんです。ご飯とお味噌汁、シンプルなんですけど一日の始まりに一番贅沢だなと思っています。お店で削って余ったかつお節や、出し殻をジップロックに入れて持って帰っているので、それで作ったふりかけや、佃煮をご飯のお供にすると幸せ最高潮に。ぜひ、おすすめです!その後は、お世話になっている鰹節屋さんへ行ったり、打合せやケータリングやワークショップがある日もあれば、特になければかつおの勉強をしたり。あっ、あとですね…かつお服やかつおアイテムを探し歩いています」
“かつお服やかつおアイテム”とは、かつおモチーフのアイテムのみならず、ブルーカラーなどが入っていたりと、かつおちゃんが“かつお感”を感じるモノのこと。店内にはそうやって集めたオブジェや食器がそこかしこにある。
「お洋服や雑貨類でも、まずブルーかどうかがポイントです。身の回りにあるものすべてをかつおにしたい!! かつお100%感じたい! と思っているんです。あとはかつおの美味しいお店や出汁の美味しいお店巡りも大好きなんです。かつお節に出会って確実に食いしん坊になりましたから。休みの日はそんな感じで色々と回遊していますが、年に数回はなるべくお世話になっているかつお節屋さんのところへ行ったり、新たな地へ旅をしています。時間とお金に余裕があったら、もっともっと回遊したいです(笑)」
全国のかつおに出会う“かつお旅”って?
さらに、かつお愛は止まらない。
「旅を続けるのは好きだからというシンプルな理由もありますが、私が大切にしていることが、海を泳ぐかつおがいて、漁師さんがいて、かつお節を作る人がいて…食卓に上がるかつお節は、こうした人たちの想いの形だと思っています。なので、この流れを自分自身が感じて、その思いをかつお節のおいしさと一緒に伝えたいと思っています」
そんな風に、どんな体験もかつおに結びついてしまうかつおちゃんの休日。
「自分の好きなことも仕事にも24時間365日かつお尽くしです。でもそれが私にとって一番の幸せです。だってかつお&かつお節が大好きなんですもん」
「やっぱり自分で知識を深めることも大事だと思うのですが、でもその先には、かつおをただ美味しく食べてもらいたいということが一番ですかね」
撮影:yoshimi