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スーパーフラットライフ公演直前!…なので、その序章であるジェンダー特集について語ってみた。

初めまして。編集部の羽賀です。
SNSはもっぱら見る専門だった自分がnoteを書くことになるなんて……。
どうぞよろしくおねがいします。

3月から粛々とスタートしたHarumari TOKYOのnote。編集部員が投稿するnoteでは、特集のアザーストーリーとして企画意図や撮影の裏ばなしをざっくばらんに話していければと思っています。(特集ってどこから見ればいいの?というかたは、下記のリンクから特集一覧が見られます↓↓↓)

さて、編集部員第1弾の投稿では、少し時をさかのぼり、昨年11月に公開した特集「GENDER NEUTRAL」のお話をお届けしたいと思います。

これは本当に、編集部側の裏ばなし中の裏ばなしになってしまうのですが、実はこの特集が今週末に開催されるオンライン演劇「スーパーフラットライフ」の発端であり、プロローグ的位置づけでローンチされた企画だったのです。なので、「スーパーフラットライフ」の特設サイトを見て、なんだろう?と思っている方たちも、もしよろしければこちらの特集を見ていただくと、Harumariが届けたいメッセージの大枠がわかるんじゃないかなと思っています。

2020年は例年以上にSDGsやLGBTQ+という言葉に対して、企業やブランド、メディアが行動を加速していることを感じることが多かったように思います。わたしたちも同じで、こういった社会課題に対して、編集部はもちろん、会社としても何かできることはないかと模索していました。きっとみなさんのなかにも、気になってはいるけれど何から始めたらいいか分からない人もいるんじゃないかなと。

とはいえ、人権やLGBTQ+をテーマにジャーナリズム的に語るのは、カルチャーメディアであるHarumariとは毛色がすこしちがう。そして当事者ではない人たちに向けて、そのテーマの入り口やきっかけをどのように提供すればいいかという課題もありました。

このように、LGBTQ+をテーマに掲げた特集も企画の骨子を考えるのに、日々いったりきたり。どうしたら多様な生き方や価値観を共感しやすく、そして受け入れやすく企画に落とし込めるかを何度ももんだ結果、一度テーマから離れて視点を変えてみようと思いました。

万人が共感できるような入り口をつくろうと。カルチャーメディアとして、何かの現象にフォーカスして伝えることで、結果的に、生き方の多様性を受け入れるということはできないかと。
そんなこんなで、まるっと視点を転換することで生まれたのがこちらの「GENDER NEUTRAL」特集です。

この特集では、当初のようにLGBTQ+の方々を対象とするのではなく、自分たちの身近である「男性が美意識を持つようになってきた」という近年の現象に視点をあてて、そこから多様な生き方の選択肢や価値観を持つことの楽しさを伝えています。とはいえ、ファッションの世界をはじめ、これまでにも美意識の高い男性がいなかったというわけではないのも知っています。メディアとして、そのようなスタイルを生き方のひとつと捉え、そして応援の意味も込めて、いま、メッセージを世に放つことが重要じゃないかと感じたのです。

そんな思いから生まれたこの特集は、男性の美意識にまつわる4つ仮説をたてて、それぞれの現象を追っています。
(あくまで編集部の解釈を多分に含みます)

1、スカートを穿く男性のマインドは、ギャル文化のバイブスと似たものがある!?

2、近年の韓国カルチャーとの接触により、男性のメイクが浸透した!?

3、男性がアートネイルに共感するのは、ガンプラ的工作感覚に似ている!?

4、日傘を持つ男性が急増中なのは、メイクやスキンケアの影響が大きい!?

上記は大意であって、それぞれの企画ではもっと細かいところまで深堀をしています。(これらについてはおいおい!?)

そんな編集部の思いも実り、特集はSNSを中心に反響を得ることができたわけですが、それは紛れもなくカバーモデルを務めた井手上漠さんのおかげでもありました。今月高校を卒業し、上京がささやかれる井手上さんも、撮影当時はまだ高校生。新型コロナウィルスの影響もあり故郷、島根県隠岐諸島からの上京が何度も延期になるなか、ようやく実現した撮影でした。

井手上さんのTwitterのプロフィールにある「いでがみばくです、性別はないです」という言葉が、まさに今回のテーマそのものだとかんじています。自分が好きなことを実現するのに性別は、まったくもって関係ないんだなと。それぐらい自分の意思を尊重しながら、そして楽しみながら生きていることが伝わってきました。

これだけ聞いてもきっとまだどこかに「違和感」をかんじている人もいるかと思います。でも、井手上さんのインタビューをはじめ、企画に登場する新しい生き方の開拓者たちの様子を見れば心が動くかもしれない。特集をカタチにする過程で、性別を気にせず、外見の美しさを追求し、メイクをし、着たい服やネイルアートを身に着けて「美しい=かわいいorカッコイイ」を楽しむ時代が来ることが、自分自身でもすごくイメージできるようになりました。

初回からかなり長くなってしまいました……。
最後は井手上漠さんの貴重なオフショットを貼っておきます。クールとキュート。2パターンの衣装を楽しそうに着こなす井手上さんがとてもすてきでした。

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