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『笹森くんのスカート』で令和5年度児童福祉文化賞を受賞しました🎉✨

この度、『笹森くんのスカート』(講談社)で令和5年度児童福祉文化賞出版部門を受賞いたしました🌸✨

千葉市の賞に引き続き、今年2度目の受賞のご報告ができて嬉しいです。

『笹森くんのスカート』は厚生労働省社会保障審議会による児童福祉文化財に選定されていたのですが、この文化財の中から1作だけ選ばれるのが今回の賞になります。

今までいただいた賞の中で、最も歴史の長い賞です。過去の受賞作を見たところ、メディア部門には『まんが日本昔ばなし』や『世界名作劇場』なんかもありまして、もうめちゃくちゃ光栄でございます。
とにかく嬉しいです。ありがとうございます!

◆選んでいただけるありがたさ

特定の作品にいただいた賞としては、2021年に児童文芸家協会賞以来。
何度も書いていますが、受賞作を携えての商業デビューではなかったので、作品を評価いただき賞をもらえるって、本当にすごいことだと思います。
2021年が作家としてのピークだったらどうしようと思ったこともあったので、最近の作品でまた評価してもらえてとても励みになりました。

あと『笹森くんのスカート』、実は発売以来二度文学賞にノミネートいただく機会があったものの、どちらも受賞を逃しており。ノミネートだけでも本当に光栄ではあるのですが、やっぱり残念でした。
なので今回、三度目の正直的に賞をもらえたのも嬉しさ倍増です。

なお、上記の賞を逃してちょうど残念だったタイミングには、ときわ書房志津ステーションビル店さんから「志津ノーベル賞」をいただいたりもしました。あのときも本当に嬉しかったし励みになりました。誰かに選んでもらえるって、本当にすごいしありがたいことです。

◆縁とか伏線回収とか

今回、アマチュア時代から大好きだったYAの作品でまた受賞できたのも嬉しいことの一つです。『笹森くんのスカート』の舞台は「恋ポテ」シリーズと同じ高校(私の母校)なので、縁みたいなものも感じます。好きなものを書かせてもらえ、それが賞になったのも本当に幸せなことです。

また、アマチュア時代から相談乗ってもらってた方にも報告したのですが、アマチュア時代はここには書けないくらいイヤな目にも沢山遭い、デビュー前後数年も体調崩すレベルでの苦労を沢山したので、ようやっと報われてきたというか、伏線回収できてきたという話をしました。
過去をふりかえると、当時はただただ必死だっただけだけど、がんばってきて偉かったしよくやったなと思います。続けてこられてよかったです。

これを励みに、次のステップに進んでいけたらと思います。

◆作品紹介

せっかくなので、『笹森くんのスカート』の紹介も少し。
今作は、ジェンダーフリー制服が導入された高校で、人気者の笹森くんがスカートを穿いてきた、というお話です。笹森くんのクラスメイト4人+笹森くんの視点で描く連作短編集になります。

人間誰しもコンプレックスや他人に口出しされたくない事情ってあって、そういうものを通して色んなことを考えるきっかけになったらいいなと思って書きました。
読者さんの感想には「思ってたのと違った」というものがとても多くて作者としては嬉しいです。どう違うかは、ぜひ読んでご確認ください!

あ、舞台はおなじみの西千葉~千葉駅周辺な感じです!

◆謝辞

改めて、審査に携わってくださった方、版元様、これまで作品を応援してくださったすべての方に御礼申し上げます。

今回の賞、授賞式では版元である講談社も一緒に表彰されるそうです。協会賞のときはコロナ禍で授賞式がなかったので、今回は担当さんと一緒に参加できそうなのがまた嬉しいです(「恋ポテ」と笹森くんは同じ担当さんなのです)。今の担当さんにお声がけいただいたおかげで作家人生が大きく変わりました。少しでも恩返しになったらよいなと思います。

色々と新しい作品を仕込んでいますので、今後ともどうぞよろしくお願いします!発売中の新刊もぜひー!


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