『オペラ座の怪人』 💤と共に 〜 席ガチャ 〜
「席ガチャ」今回は私の観劇史上最悪、酷い観劇になってしまった。
よい話題ではないので、記事をアップするのをやめようかと躊躇ったが、観劇は良い事ばかりでなく、良くない状況でもそれなりに得たことや思うことなどもあり、そのまま書くことにした。
初めてＫＡＡＴ神奈川芸術劇場で観劇、関西から横浜へ新幹線遠征。
一本通りを間違ってしまったが、近くの有名ホテルを目指し、なんとか無事到着（ホテルの案内図の方が丁寧だったりする）。
とりあえず初めて行く劇場なので、休憩時のトイレ事情をスタッフに伺っておこうと思い（並んでいるトイレ列が長かったりすると、空いている違う階のトイレに誘導される場合がある）、どの階のトイレに行けばよいのかをお尋ねした。
「お急ぎですか。どの階も休憩時間内には行けると思います・・・」
いや、急いでいるわけではないのだけれど、今まで他の劇場でお尋ねした時、そんな風に返されることはなかったので引いてしまった。
少なからず居心地の悪さを感じつつも席へ。
いつもの通路寄りの席。通路側が空いてないときは、できるだけ通路に近い席を予約する。
今回はセンターブロックの上手側、通路端の席から二番目、まずまずの見え方。
さて、通路側の隣席の方はなかなか来ず、開演ギリギリにスタッフに案内され御爺様が着席。
「落札～」
始まって間もなく、なんか右隣の爺様から低音で呼吸音がする。
呼吸器系の病気で息をする時に音が出てしまう方なのかな、なんて考えながら観劇。
病気の方なら致し方なし、我慢、我慢。
なんか呼吸音がだんだん大きくなっていく。
ん？、眠っている！？
でかいイビキ、ＺＺＺ！
酷すぎる。
カルロッタの高音で起きて！
ＺＺＺ、起きないみたい・・・
「The music of the night」の歌の時、劇場にＺＺＺ音が響き渡る。
♫静かに広がる闇 心も胸もときめく やさしい夜 やすらぎの夜・・・
二人は歌うのだ 夜の調べの中に・・・♫
ここ良い場面、歌を聴かせるところ、だがイビキが邪魔をする。
集中！、と試みるも今回ばかりは集中できぬ。
頻繁に轟音のイビキが・・・、スタッフを探すも私の席からは見つけられなかった。
第１部は始終、不快なイビキ音で終わってしまった。
幕間にトイレへ先に行き、戻ってきてからスタッフを探して相談しようと思っていたら、他のお客さんが爺様のイビキのことを伝えられていたようで、既にスタッフが爺様の席のところに来て、
「体調悪ければ、ロビーで休んでいただいてもいいですよ。こちらも心配なので」
「風邪ひいていて、スミマセン・・・」
みたいな会話をされていた。
たくさんの冷ややかな目が爺様の席辺りに注がれていた。
休憩後の第２部からは爺様のイビキが止まり、大好きな「Masquerade」他も無事に堪能できたのだが、第１部の迷惑なＺＺＺ音でトータルイメージとして、とんでもない印象の観劇になってしまった。
X(旧Twitter)にも「舞台の妨げになるくらいのイビキ」、「ダースベーダーみたいな呼吸の方かと思ったがイビキだった」、「同行者と家で寝ていればいいのに」などポストがあがっていた。
しかし「同行者」って私のこと！？
爺様は通路端の席なので隣は私しかいない。同行者と間違われたかもしれん、大ショック！、悲しい・・・😢
冷ややかな目は同行者と間違われた私にも注がれていたのか？？
そういえば爺様側ではない左隣席の人に目配せしても「私は関係ないです」みたいなシレっとした感じだった。
残念ながら、トラウマとなってしまった横浜公演の手持ちチケットは、翌日、公式に出品し手放した。
私にとって「遠征」を考える良い機会だったのかもしれない。
いつも良い状況の観劇はない。
改めてリスクが伴うことを考えさせられた。
観劇日近くにスケジュールがタイトになり、観劇するのを見送ろうかと直前まで迷っていたこともあり、今回ばかりは「やめておけばよかった」と後悔する気持ちが強く残ってしまった。
☆行くことを迷うなら、きっぱり「やめること」も大切
☆遠征のリスクもよく考えよう（交通・時間・費用）
☆行く公演を厳選しよう←行き過ぎ注意、ブレーキ大事
☆スケジュール管理をしっかりしよう←多忙な時は行かない選択を
この横浜公演の約1週間後、劇団四季出身の方（昨年までファントム役をされていた）のコンサートが関西であり、美しく素晴らしい『オペラ座の怪人』メドレーで私の折れた心はキレイに浄化された。
落ち込んでいたが心の余裕もでき、横浜での「席ガチャ（観劇ガチャ）」を笑って話すことができるようになった。
６月には『オペラ座の怪人 4Kデジタルリマスター』の映画も上演されるし、最近『オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン』のBlu-rayも購入し、自宅で満喫している。
過去は取り戻せないが、前向きに考え、積極的に明るい方へ気持ちを入れ替えていこうと思う。
そして爺様も悪気なく、風邪をひいていて眠ってしまいイビキが異常に大きくなってしまったのだろう。眠くなる風邪薬を飲んでいたのかもしれない。
しかし、そもそも風邪ひいて体調悪ければ、観劇は控えた方がよいのだよ😅
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