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【観戦記】2021クラブユース選手権U18 北海道コンサドーレ札幌U18VSアビスパ福岡U18「最高のスタート!明日は大一番」

クラブユースチームの夏の全国大会
第45回 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会が
7月25日に開幕した。

昨年は相次ぐ大会の延期・中止による影響で
冬に開催されたが、今年は例年通り、
夏の群馬で予選ラウンドが開催。

32チームをA~Hまでの8グループに分けグループステージを行い、
各グループ上位2チームがノックアウトステージに進出する。

北海道コンサドーレ札幌U18はGグループで下記チームと対戦

東京ヴェルディ(プリンス関東現在7位)
横浜F・マリノス(プレミアイースト現在3位)
アビスパ福岡(プリンス九州現在5位)

中々タフなグループステージに入ったという印象だろう。

そして迎えた本日の第一戦は
アビスパ福岡U18と対戦。

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最高気温は33℃。

8時45分のキックオフとは言え
過酷な気候だったが、
北海道コンサドーレ札幌U-18は
初戦、6-0で快勝を収めた。

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北海道コンサドーレ札幌U18のスタメン


442のボックス型

キーパー
1逢坂文都(おうさか あやと)

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ディフェンスは右から
7菊池季汐(きくち きせき)

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5西野奨太(にしの しょうた)

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4川原颯斗(かわはら はやと)

川原2

14中村香紀(なかむら よしき)

中村2

中盤2枚のボランチが

25小沼昭人(おぬま あきと)

小沼

8砂田匠(すなだ たくみ)

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両サイドハーフが

10佐藤陽成(さとう ようせい)

佐藤3

11千田悠貴(ちだ ゆうき)

千田

FW
15漆舘拳大(うるしだて けんた)

漆館得点後

9瀧澤暖(たきざわ だん)

瀧澤

ここからは試合を時系列で振り返りたい。

試合振り返り


試合は序盤から札幌がゲームを支配。

開始直後に中村香紀の左足のFKから
千田が合わせネット揺らす。

だが、この得点はオフサイドで得点は取り消しに。

中村

その後も札幌の流れが続く。

中でも既にプロデビューを果たし、
トップチームに帯同することも多い
佐藤陽成西野奨太
やはりそのプレーぶりが目立つ。

そんなことを感じていたら
前半10分にやはりこの男がゲームを動かした。

10番佐藤陽成の右サイドでの
また抜きによる突破に
福岡DFがたまらずPA内でファール。

佐藤2

この得たPKを瀧澤暖がキッチリと決め先制に成功する。

瀧澤はプリンス北海道で
ここまで8試合8ゴールの点取り屋。

この試合での得点は1ゴールのみだったが、
まだまだ伸びしろを感じさせてくれる。

今後に要注目だ。

瀧澤得点後

先制後も札幌はブロックを綺麗に引きながら、
奪いどころでギアを上げるという
メリハリのあるサッカーを展開。

すると、前半21分に漆舘拳大の見事なドリブル突破から追加点をあげる。

見事なステップワークからのシュートだった。

漆館得点後2

その後も西野奨太の球際の強さ・ボールの運び・パススピード・判断
明らかに以前より、一つ上のステージに入っている。

佐藤陽成は攻撃で打開できるのは勿論、
守備面でのポジショニング・球際でも
かなりレベルが高い。

川原颯斗と砂田匠の中央がチームの屋台骨を支えている。

そんなことを考えていると、
今日最大の驚きだった
中村香紀の左足が唸りをあげる。

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前半のラストプレー
中村香紀の左足から繰り出される
鋭く落ちるCKをファーサイドの
西野奨太が頭で合わせて
3-0のリードで前半を折り返す。

中村香紀の左足はスピード・軌道・コントロール。
スペシャルな武器だ

森下監督もその左足は高く評価する

「運動量は課題だけど、左足はかなりいいものを持っている。
本当はもう一個高い位置の方が活きるのかもしれないけどね。」

後半開始でのメンバー交代はなし。
日差しもどんどん強くなる。

後半立ち上がりにシュートチャンスを与えてしまうが、
直後に佐藤の左サイドの突破から瀧澤がシュート。
見事なカウンターだったが、得点とはならず。

佐藤

後半4分
右サイドの菊池季汐が見事なインターセプトを繰り出すと
そのまま持ち上がりワンツーで抜け出し、ペナルティエリアに侵入。

右足で綺麗に転がし、追加点をあげる。

菊池2

この得点でゲームは実質的に
決まったといっていいだろう。

その後も佐藤・中村・瀧澤といった面々が
ゴールに迫る見事なプレーを連発。

アビスパとしても奪い所の修正を図ったが
中々絞り切れない展開で推移した。

その後、札幌は最初の交代カードを切る。

3佐々木奏太(ささき そうた)と32荒木健斗(あらき けんと)がIN
OUTは25小沼昭人と4川原颯斗
ボランチとセンターバックにそのまま入る。

佐々木2

荒木

ちなみにこの2人は今年5月に
U16日本代表候補にも揃って選出されている。

その後、飲水タイムで更に選手交代。

1年生の2選手が投入される。

シューマッカー マシューと鈴木琉世がIN
OUTは逢坂文都と菊池季汐。

この交代で中村が右サイドバックに移り、
鈴木琉世は左サイドバックに入る。


マシュー2

鈴木

その後右サイドにポジションを移した
中村の巧みな突破からのクロスに
千田悠貴が合わせて5-0。

千田3

更にすでに190センチを超える身長の
シューマッカーマシューのハイボール処理からの
豪快なロングスロー。

これを受けた瀧澤のロングパスに佐藤が反応し左サイドを切り込む。

このクロスにペナ内に走りこんだ
途中出場の佐々木奏太が決め切り6-0

各々の特徴を発揮した見事なカウンターだった。

佐々木得点後佐藤瀧澤


その後、途中投入された
1年生ストライカー
24出間思努(いずま しど)
交代直後にネットを揺らすも
笛がなった後の
プレーということでイエローカード

だが、なんともストライカー
らしいプレーで
短い時間ながらも爪痕を残した

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このままゲームは終了し、
北海道コンサドーレ札幌U18が6-0で
アビスパ福岡U18を下す。

特に前半は札幌的には
完璧といってもいいほどの内容であった。

だが、大会はまだまだ始まったばかりだ。

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勝負の2戦目-対東京ヴェルディ

予選2試合目は明日の8時45分-
東京ヴェルディU18
を迎える。

ヴェルディは初戦のマリノス戦を2-0で制しており、
相当タフな試合になることが予想される。

森下監督も次節がチームの本領が試される試合
兜の緒を締める。

「今日は全般を通してみると本当によくやったと思う。
ただ、もう一個レベルが高い相手になるとビビる。
明日は違う顔が出るかもしれない。
それが今のチームの課題なんです。明日が勝負ですね。

2019年大会に続く予選突破の為に
非常に重要となる1戦。

やはりカギとなるのは
佐藤陽成西野奨太だろう。

佐藤3

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今年はトップチームへの帯同期間も多い二人は
プリンスリーグ北海道は欠場することも多い。

コンディション不良なども相まって
プリンスで2人が揃ったのは
今シーズン僅か2試合だという。

「2人がいるかいないかは全然違う」

森下監督も言うように2人が揃った
今回のチームこそが
今シーズンの北海道コンサドーレ札幌U18だ。

トップチームや代表合宿などを通し、
二人の意識やプレー強度も格段に上がっている。

その変化は本人たちも手ごたえとして感じている。

西野
「代表やトップチームを経験させて貰って、
球際で勝てないと通用しないと分かったので
めちゃくちゃ意識してやってますね。

トップチーム帯同も昨年の半ばくらいから定期的に
行かせて貰っているのでだいぶ慣れてきた。
あの強度を経験するとユースの大会では
だいぶ余裕を持ってできる。」

大きく成長しているのは目に見えて感じられる。
今大会を通してもまだまだ成長してくれるはずだ。

また、高校3年でもある佐藤にとっては
今大会は自身の希望するトップ昇格に向けての
絶好なアピール機会
でもある。

この日も再三チャンスを演出するなど
大きな働きをしたが、得点はなかった。

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コンディションはもうばっちりです。

ケガも癒えプレーには充実感が漲っている。

チームが上位進出する為には
背番号10を背負う
この男の爆発は不可欠なはずだ。

明日以後のプレーぶりが楽しみでならない。

明日も頑張れ!ユース選手たち!


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