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ミュージカル Mean Girls 観賞

みなさん、こんにちは。
以前ミュージカル”Mean Girls"のWest End公演を見に行って参りましたので、その感想を。

「え、Mean GirlsってあのMean Girls?」
…そうです、あのMean Girlsです!

↑これ。

元は小説が原作なのですが、
2004年の映画が何故か『ティーン女子が必ず通過する映画』と化していて、世代を超えて、世界中の女子たちから絶大な支持を得ています。
(今年2024年に新しいバージョンの映画が劇場公開されたそうですが、同じ内容をリメイクしているのかな?よく存じ上げません。←)
そのミュージカル版というわけです。

始まる前の舞台の様子。
映画を見たことがあれば、
これがBurn Bookの中身と気づくはず。笑

私も2004年の映画は好きだったので、
West Endに来ると聞いた時はすごく楽しみにしていました!

かつ、「絶対見に行きたい!」と思ったきっかけがやはり今年のWest End Live。

このサムネにもなっている、Regina George役のGeorgina Castleさんのパフォーマンスを見て、
「うん、やはり見に行かねば!」と確信したのであります。

ざっと、雑感を。


面白いか、面白くないか

…で言ったら、めっちゃ面白い。
基本的にはコメディなので、笑える要素がこれでもかと散りばめられています。

そして映画ファンには嬉しいことに、ストーリーラインもほぼ一緒で、映画にあったアイコニックな台詞もそのまま使われていることもしばしば。

でも、逆に言えば、映画が好きじゃなかったら、このミュージカルも好きになるのは難しいかもしれません…。(笑)

映画をご覧になったことがあればご存知だと思うのですが、
まぁ所詮はハイスクールでのドタバタ劇なので、ぶっちゃけ何か強いメッセージとか深イイお話があるわけではなく、中身はないです。(言い方)

あと、かなり「性/セックス」に関するジョークが多いので、苦手な人は笑いづらいかもしれない…あと小さいお子様連れは要注意かと。
(私の目の前に座っていたのが、お父さん+娘1(高校生くらい)+娘(まだティーン前くらいの3人組だったのですが、そっち方面のジョークが出る度に、お父さんが気まずそうに娘さん(特に妹)の方を見ているのが印象的でした。w)

キャストがすごい!

…とはいえ、「映画好きじゃなかったんだよな〜」という方でも、
そんな意見を吹き飛ばしてしまうかのような、キャストのレベルの高さ!

やっぱり推しは、Regina役のGeorginaさん。

いや〜もうね…
先ほどのWest End Liveの動画を見ても分かるように、
ザ・リアルバービーなんですよ!
マーゴット・ロビー以上にバービー。←
こんなにプロポーションが良くて、美しくて、で、歌もめちゃくちゃ上手いんですよ…。

Mean Girlsの舞台はアメリカなので、
キャストの皆さんは完璧なアメリカンアクセントで演じているのですが、
Regina Georgeのザ・アメリカ〜ンな女子の話し方と、
本当のGeorginaさんの普段の話し方には凄くギャップがあって好きです。

West Endの演者さんたちって、台詞をはっきり話す訓練をしているからか、
皆聞き取りやすい話し方ですよね。
そして、皆普段はゴリゴリのブリティッシュイングリッシュなのに、
アメリカンアクセントが上手!

…で、ついついRegina役のGeorginaさんに目がいきがちなんですが、
GretchenとKarenを演じているElenaさんとGraceさんも、
本当によくキャラクターの特徴を掴んだ演技をしていて、素晴らしいです!

主人公Cadyを演じるCharlieさんも、
小柄なのに本当に力強い歌声で、素晴らしかった。

JanisもDamianも、
笑っちゃうくらい映画から飛び出してきたような再現度なので、キャストに関しては絶対にdissapointさせられないと思います!

キャラクターの心情が深掘りされた楽曲たち

…で、ミュージカルなので、肝心の歌はどうなのよ?なのですが、
楽曲も良かったですよ!

ReginaのQueen Beeさがかなり炸裂している”Someone Gets Hurt"や、
Gretchenの心情が描かれている”What’s Wrong With Me”,
Janisの解き放たれた気持ちが描かれて、爽快な気分になる”I'd Rather Be Me”など。

私の一番のお気に入りは、やっぱりReginaの楽曲なのですが、
”World Burn”です。笑
Burn Bookが学校中に知れ渡り、激しく争っている生徒たちを見下ろしながら、
”I Wanna Watch The World Burn !!!"
と叫ぶように歌うその姿はザ・クイーン。

ロンドンの観客と相性がいいミュージカル

私は見ながら確信したんです。
あぁ…これはイギリスのギャルたちは絶対好きだろうなぁ」と。

まずは見に来ている観客が、ほぼピンク色の服を来ているという一体感
これは劇中、Regina George率いる一軍女子たちの、
『水曜日には、ピンクの服を着るのよ!』
という謎ルールから。
お友達同士で見に来ている女子たちが、おソロのピンクコーデで見に来ていたり、ソロで見に来ている女性がさりげなくお洒落にピンクを差し色にしてコーデしていたり…。
観客がこんなにピンクを着て見に来るミュージカルは、このMean Girlsくらいなんじゃないでしょうか。笑

(因みに私もピンクのズボン履いて行きました。笑)

あと、なんだかんだ、
ロンドンの女子はPlastics(一軍女子たち)に憧れているというか、
Plasticsになりたい子たちが多いと思うんですよね。
(勿論、全員が全員じゃないですよ!)

物語自体は、Plasticsであることが必ずしもクールではないってことで締めていると思うのですが、
そんな物語のメッセージとは裏腹に、
Regina Georgeになりたい子は多いと思うんです。笑

お洒落で、
影響力があって、
皆から羨望の眼差しで見られて…。

これって、まさに”承認欲求”に繋がると思いませんか?
Regina Georgeが、まさに承認欲求を擬人化したような存在だからこそ、
観客を惹き込むのかもしれません。

嫌だった点を挙げるとすれば…

概ね私的に高評価のミュージカルですが、
ちょっとな〜と思った点を挙げるとすれば、
KarenのおバカキャラがToo muchだったことですかね…。
笑いを取るために、演出上、映画以上に大袈裟になっているとは思うのですが、そこまでしなくても!と。。

とはいえ、かなり気持ちを上向きしてくれるミュージカルだと思いますので、
気になっている方は是非見に行ってみて下さいね。

では。

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