ヨルダン🇯🇴旅行記1日目③ アンマン市内へ
やっとこさ、バンが空港を出発。アンマン市内へ。
もう夜22時頃というのに、空港からの道はなかなか混んでいた。
そしてこのバン、面白いことに、途中で止まっては、更に人を乗せて行くのだ。
暗く、しかも標識もない場所に立っている青年やおじさんを、どうやって見つけているのか、見つけては拾っていくのだ。既に満席なので、途中拾われた人たちはバンの中で立つしかない。
…かと思えば、また何も標識もない場所で止まり、先ほど拾われたおじさんが降りて行く。もう何だかよく分からない。
貧乏旅行の我々は、SIMカードも基本的には買わない。なので、WiFi環境がなければネットには繋がらないが、Google Mapで現在地を確認することはできる。
我々が目指す7th Circleの200mくらい手前だろうか。バンがまた標識のない場所で止まった。Google Mapを見る限り、大通りをもう少し進めば7th Circleのはずなのだが、その止まった場所で、急に続々と人がバンから降りてゆく。戸惑いを隠せない我々だったが、他の旅行者にも少し戸惑いが見えた。旅行者の一人が、「7th Circleなの?」と聞くと、運転手は「Yes」と答えた。
本当か…?と疑ったが、運転手が言うならば。と、バンが寄せた街路樹に降り立つ。宿泊地への距離はさほど変わらなさそうなので、夜のアンマンの街を歩くことにする。
夜22時を回っているのに関わらず、まだ多くの人間が夜を楽しんでいるようだった。飲食店は割と夜遅くまでやっているらしい。ヒジャブを被った女子グループがキャッキャと笑いながら、車に乗り帰路につくであろう姿を何回か目にした。
大通りから、少し静かな道に移動したときに、急に大きめのSUVが我々の側で急停止した。元気が良さそうな青年グループが乗っている。
とっさに私は、「あ。これ差別的なこと言われる…?」と構えた。
…が、彼らは、
「Welcome to JORDAAAAAAN!!!」
と、ヨルダンへようこそおおおおと叫び、そのまま去って行ったのである。
ええええええ。
その為だけに急停止…?
すっかり構えてしまったが、どうやら彼らは本当にWelcome to Jordanと言いたかっただけらしい。
夜のアンマンの街は少し肌寒かったが、心に温かさが灯った。
…となんだかんだで、宿泊地に到着。
屋上テラスもある素敵な宿だった。オーナーの男性が丁寧に屋上テラスから、お勧めのレストランを教えてくれた。地図ではなく、屋上テラスから「あの辺にレストランがあって〜」と教えてもらう機会はなかなかないかもしれない。
「何か困ったら連絡してね。」と名刺も頂いた。
現金で二泊分の宿代を払い、小腹がすいたので、歩いて近くの食料品店に行き、水とお菓子を購入した。食料品店の隣にパン屋があった。まだ営業中で、店内にもそれなりに人が入っている。どうやら、アンマンには24時間営業のパン屋は珍しくないらしい。
ただアンマンに到着しただけなのに、濃い一日だったなぁと振り返り、ベッドに吸い込まれるようにして眠ったのだった。
ヨルダン旅行記2日目に続きます。
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