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農業から考えるビジネス全般のコスト削減方法 -1-

皆さん、こんにちは。各所で大雨により水害が多数発生しておりいたたまれない思いでいっぱいです。特に九州のみなさまはどうか命を守る行動を選択されることを祈っております。

さて、こういった大雨等の自然災害は、農業にとっては非常に悪い収穫量が減少したり、収穫物自体を流通に乗せることができず農産物が腐ってしまうこともあります。

工業製品と違い、賞味期限や消費期限があるのが農産物の最大の欠点でもあり強みでもあります。が、こと災害時においてはマイナス面が大きく出てしますので、農業経営的には苦境に立たされるわけです。そんな状況はもちろんお見通しで、そのための保険があります。ここ最近では、農業共済組合の収入保険がメジャーです。国を上げてPRしている保険になります。かくいう私も今年加入申請をしようとしたのですが、なんと申し込み締め切りが過ぎてしまい加入できませんでした。先に説明してくれよ、と思ってしまいましたが時すでに遅しです。これから加入を検討している方はご注意ください。

さて、農業経営上節約を強いられた際に何を削るか、という点です。よく言われるのは、"人件費"や"教育費"は削ってはいけない、ということ。キングコング西野さんやYOUTUBE講演家の鴨頭さんも以前おっしゃっておられました。回復してきた時に人の体勢が整っていないと対処できない、という未来を想定した考え方です。次に削ってはいけないものは、"土づくり肥料"です。土づくりと一口に言っても、私が重視しているのは、”ミネラル肥料”と”有機物”の2点になります。どちらも蓄積型で効果を発揮する肥料なので、1〜2作分くらい投入をやめてもはっきりとした減収や品質低下には結びつきません。ただし、その後からどんどん響いてきます。投入をやめて3年目くらいから、病害虫の被害が大きくなる、明らかに見た目の品質が低下する、明らかに収穫量が減少する、このような症状に悩まされる方が増えます。これとは逆に、今までミネラル肥料や有機物を入れていなかった圃場に対して効果を出そうとするとやはり3年かかります。3年目にしてやっと目に見えて結果が出てくる。ここで大事なのは、投入を止めることを考えるのではなく、その圃場にとってどの成分が必要なのかを再検討することです。要はピンポイントでの肥料成分を投入してくわけです。

これはビジネスやその他の事業においても似たような考え方が通用しますので、”絶対にやめてはいけないもの”と”削っても大きな影響がないもの”をはっきりと見極めることが非常に重要になってきます。

と簡単に言いましたが、これが一番難しいのです。

これを見極めるには、知識と経験がモノをいうので、誰よりも勉強して誰よりもチャレンジした人が生き残るのは自明の理ですね。

今日はこの辺で失礼します。次回はこの続きから。頑張る皆さんを応援しております。では、また。


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