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#パンロマンティック とは何か?|すべての性別に恋愛的に惹かれる性のあり方

性的少数者の総称を指す「LGBTQ」という言葉を耳にするようになった人も多いのではないでしょうか。🌈

それでは、「パンロマンティック」という言葉は聞いたことがありますか?🤔

なかなか聞きなれない言葉かもしれません。端的に述べると、「パンロマンティック」とは、すべての性別に恋愛的に惹かれる性の在り方です。

本記事では、「パンロマンティック」の当事者16名のアンケート調査で分かった情報をもとに、「パンロマンティック」に関する概要や誤解されていること等を分かりやすく説明します。🍀😊

①パンロマンティックとは?

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※例外はある。と記したのは、パンロマンティックの人々のなかに、ポリアモリー(合意の上で複数のパートナーと関係を築くこと)を実践する方がいる場合が考えられるからです。

②誰でも好きになるの?

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なお、アンケート調査にあった記述として、以下のような回答があります。

”「パンロマンティック」と一言に言えども、人それぞれ恋愛感情の持ち方は違うな、と他の当事者の方々との関わりの中で感じています。性別に関わらず恋愛感情を抱くといえども、女性の方が好きになりやすい人や、中性的な人の方が好きになりやすい人もいるようです。また、その傾向は時とともに変わる可能性も大いにあるそうです。”

異性愛者に置き換えて考えてみても、好きになる相手(好み)は人にとってさまざまですよね。また、年齢を重ねるにつれ、好みが変わる場合もあるように、パンロマンティックも同様に認識できるでしょう。

③パンセクシュアルと同じ?

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④「パンロマンティック」であることを、気づきはじめたのはいつ頃ですか

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(参考)2つの「セクシュアリティ診断」を紹介します。

① #anone, 

2,000通りのセクシュアリティの組み合わせから、あなたに「もっとも近い」パターンを分析してくれます。

② #JobRainbow

質問文が分かりやすく、回答しやすいです。また、jobrainbowさんの解説記事を併せて閲覧できます。

※上記の二つの診断サイトは、性的マイノリティの人たちにとって、性の在り方を知るきっかけにもなりますが、シスジェンダー/ヘテロセクシュアル(からだの性と自認する性が一致している者/異性愛者)の人々にとっても、知らなかった性の在り方を知るきっかけになると私は考えます。

実は、性の在り方というのは一人ひとりちがっていて、マジョリティといわれる「異性愛者」の方々における性のあり方も様々です。

ただ、診断とあるけれど、医学的なものではないこと、性の在り方は変化することもあるから、結果が絶対的なものではないです。anone,さんがHPで挙げられているように、あくまで「まだ知らないあなたを探すきっかけ」として利用するのがいいと思います。

⑤「パンロマンティック」で良かったと思うことはありましたか

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この他の回答として、以下の回答がありました。
・自分にとって当たり前の世界でしかないので、これといって大きく「良かった」と思うようなことはないが、いわゆる一般的とされている「異性愛」の方々には経験できない、同性や性別に属さない人のことも恋愛として愛せる感覚を持っているのは、自分にとって大切で愛しいものであると思う。
・自覚がなかったので特になし
・好きな人を好きだと思えること。結局、性別なんて1種の目印でしかなくて、異性でも同性でも、どんなセクマイでも、僕が好きだと思ったら好きだし、それを貫き通してやる!って思えるようになりました。
・まだ具体的には無いですが、より自分を受け入れてくれる人を見つけられる気がします

⑥困りごと・生きづらさはありますか

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この他の回答として、以下の回答がありました。
・「バイセクシャル」「バイロマンティック」「パンセクシュアル」の方と誤解されやすい。LGBTの四種類に分類されないので詳しくない人はそもそもパンロマについて一切知らない。
・レズビアンだと誤解されてしまった事がある。
・特に。周囲には言っていません。理解されないと怖いので。
・恋愛感情と性的欲求が違うものだという認識が世間的にはあまり広まっていないので、混乱されることはよくあります。カミングアウトする時に、詳しく説明をしなければいけないのが少ししんどい時もあります。
・カミングアウトは親と2人の友人以外にした事がないのですが、周りに偏見の目で見られる事です。僕がそうだとは知らないから仕方ないのですが「おかしい」「変だ」という会話を聞くと悲しくなります。
・パンセクシャルやバイセクシャル、レズビアンではないので、女の子のタイプを話したり、あの子可愛いと言うとそっち系?と聞かれます。
・恋愛感情を抱くのに性別という概念がないので誰の事でもそういった目で見ていると思われがちです。
・私の性が女性なため「あなたは男嫌い」と言われた時にはすごく不快だった。同性愛者として扱われることにも違和感がある。

⑦【おわりに】

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Twitterのフォロワーさんとの出会いから始まった、「パンロマンティック」について説明する取り組みがようやく実を結びました。

1年という月日がかかってしまったこと、大変申し訳ございません。言い訳になりますが、クラウドファンディングを計画・実行すること、および、精神的に不調な日があり、完成に時間を要してしまいました。

アンケートにご協力いただいた16名の当事者の皆さん、LGBTs絵本に引き続き、イラストを担当してくれた「はれまち」さん、文章の表現等の相談に乗ってくださった方々、ほんとうにありがとうございました。(^^♪

皆さんのお力がなければ、成し遂げられませんでした。この場をかりて、心より感謝申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。📚

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