2020.6.17 むきだし

映画「愛のむきだし」をNetflixで見ました。
むきだせない心の色々が、剥ぎ取られました。
それでも、こうして記事を書いたりしたり、
何かに向き合おうとすると、
また、着込んでしまうんです、嘘とか、事情とか。

そして九劇オンラインの「いかけしごむ」も見ました。
事実か嘘か、会話の中ですり替わっていく話の本質、
そうしていくうちに暴かれる言えない色々。
たまねぎみたいに、嘘の皮をむくとほんとの皮、
その中に嘘、また中にほんと、延々。

学生の時にだいぶ、嘘とかほんととか、
寺山修司を通して考えていました。
ついこのあいだも、「書を捨てよ町へ出よう」を通して、
虚構からの逃れられなさ、について考えました。
そして、その海峡に夢を見ようとすることも、
学べたような気もします。

でも、なのに、
またこうやって風にあおられ墜落の夢を見そうになる。

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