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2020.12.1 第0稿
「喪」の第0稿が上がりました。
第0稿なんてものが存在してはいけないはずなのですが、できてしまいました。
90%がト書きでできた、いやト書きとも呼べない、
論文のような文章です。
まだ公演の概要がすべて固まらず、
どうしても内容にまで踏み込んで書けない今日このごろです。
でも、どんなことをやろうとしてるのか、
そして、神保の頭の中は一体どうなってしまっているのか、
それを少しでもお伝えするべく、文字にしました。
いや、文字にすらできていないのかもしれません。
頭の中はまだ混沌としています。
でも、原宿という町で、チェーホフの『かもめ』を、
そしてその登場人物たちを生かすにはどうしたらいいだろうと、
イメージしています。
「喪」の舞台となる原宿・キャットストリートは、ファッション店の立ち並ぶ感度高き遊歩道です。
やはりファッションについて考えることも忘れてはならないと考えました。
そこで参考になっているのが、メンバーの山田から教えてもらった一冊の本です。
『ちぐはぐな身体 ファッションって何?』という本です。
鷲田清一さんという哲学に見識深い方の著書です。
特に印象に残ったのは、「服は肌の一部」という趣旨のテーゼでした。
人は自分の肌をそう簡単には取り替えられない。
だからこそ、加工や変形(染髪や刺青など)を施すわけですが、
衣服も同じ効果を持っているのではないか、ということでした。
つまり、服によって、自分の「身体のイメージ」を塗り替えるということ。
だから古くなった服はなんとなく嫌いになる、
毎晩鏡で見る自分の姿がなんとなく嫌になるのと同じように。
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「KAMOME」旅の記録
エリア51による2020〜2021年演劇企画「KAMOME」。企画・演出の神保による旅の日記(不定期)。チェーホフの名作「かもめ」にのせて…
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