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年収別、リアルなライフスタイル

ここ最近、色々な話を聞いていると世間の年収のイメージというのが実際のイメージと乖離しているなと感じることが多くなってきています。私は、年収250万円ぐらいから始まり、年収5000万円ぐらいまでは見てきたことがあります。アップダウンが激しい仕事とかではないので、新卒で働き始めてから30年近くで徐々に収入が上がってきたという人生なので、比較的冷静に見えると思います。実際に、どれぐらいの年収だとどれぐらいのライフスタイルができるのかをご紹介しますので、参考になればと思います。基本的にはサラリーマンの想定です。フリーランスや創業社長の場合は、不安定なためもっと厳しいです。会社員の倍ぐらいは収入がないと将来的に生活が破綻するリスクが高まります。

年収250万円

新卒1年目だと、正規雇用でもこれぐらいの場合はあるのではないでしょうか。月の手取りは10万円台後半です。基本的には実家暮らし、またはルームシェアをしないと生活が成り立たないです。一人暮らしだと極度に貧しい生活をすることになります。親に仕送りを貰わなければいけないかもしれません。とはいっても人間的なギリギリの生活は可能です。ネットフリックスで映画鑑賞を趣味にする以外の趣味を持つことは難しいかもしれません。または散歩とか。スマホは中国製のAndroidに格安SIMです。結婚する場合、自分より年収の高い相手を選ぶ必要があります。

年収450万円

中小企業の年収の中央値といったところです。一人暮らしであれば、お金のかからない趣味が許されるレベルです。ユニクロは高いからしまむら、GUでセール品の服を買います。実際には毎月の手取りが25万円程度になるのではないかと。スーパーでは値引き表示が30%以上のものを中心に選ぶ生活です。家賃は7万円ぐらいを目処に考える必要があります。車が必要であれば中古車を100万円ぐらいで買うことになります。夫婦二人暮らしの場合、奥さんは専業主婦では厳しい生活になるかもしれませんが、アルバイトで月に15万円ぐらい稼いでくれれば随分と生活は楽になります。

子供がいる場合

お相手や両親の資産にもよるけど結婚して子供を作るのは多少難しいレベルです。世帯年収が450万円だと子育ては難しいので1歳になると同時に奥様も働く必要があります。双方の実家に大幅にサポートを依頼する必要があります。おじいちゃんおばあちゃんのために子供の将来を少し我慢するしかないです。それが嫌で、尚且つ専業主婦で子育てをする場合、極貧生活を覚悟しなければなりません。我慢しなさい!が口癖になり子供の発育に影響が出るかもしれません。

年収600万円

偏差値60以上の大学を卒業して、上場企業に就職、順調に出世して35歳といったところでしょうか。一人暮らしや夫婦2人であればなんとかまともな生活ができるレベル。普段はしまむらやTEMUで我慢していますが、たまには奮発してユニクロで服を買うことができます。月に1回の贅沢としてスシローに行くことができます。月の手取りが30万円を超えます。スーパーで割引されていない肉には手を出しにくいです。激安スーパーなども頻繁に利用します。家具はホームセンターかAmazonです。プリウスを新車で買うと生活に支障が出ます。普通に暮らしてたら貯金はできません。これが平均年収を上回っているということが信じられないぐらい厳しい生活です。サッカーやキャンプ、筋トレやDIYなど、お金がかからない趣味であれば楽しむことができます。ペットは猫か魚ぐらいです。まだ犬は飼えません。インスタに投稿する瞬間だけ人生が輝きます。

子供がいる場合

子供を育てることが可能なギリギリのラインです。子供がいる場合、全く贅沢はできません。かなり貧しい生活を送ることを覚悟しなければいけません。習い事などは当然不可能で、部活に関してもお金のかからない部活を選んでもらうことが必要です。子供の将来の選択肢を大幅に減らすことになりそうです。ゲーム機を買い与えるぐらいの最低限のことは可能です。うさぎや熱帯魚ぐらいであればペットを飼うことができます。

年収1000万円

これぐらいになってくると、学生の頃に想像していた「ささやかだけど普通な暮らし」が可能になってきます。おそらく、この辺りが年収1000万円は高収入という世間のイメージと全く異なる世界観ではないかと思います。夫婦二人暮らしであれば贅沢しなければ収入の方が支出を上回り始めます。要するに無理なく貯金ができます。短期的な目線で見れば生活をする上でお金の心配がなくなります。月末にお金がないという給料日を意識したライフサイクルから抜け出します。リーバイス、チャンピオンなどハイブランドではないブランドの服をメインに買うことができます。数年に一度は海外旅行も行けると思います。レクサスのミドルグレードぐらいの車を買うことができます。家賃15万円ぐらいの家に住むことができます。食材の違いがわかるようになり、激安スーパーの食材や100円寿司が不味く感じます。ただし、なぜかマクドナルドは美味しいです。
ぜんぜんお金持ちではありません。感覚としては、ようやく普通レベルです。「貧乏では無くなった」と感じるぐらいのレベルです。オーディオ、車、時計はダメですが、ゴルフやロードバイク、楽器など多少お金がかかる趣味も可能になります。ペットは大型犬も飼うことができます。

子供がいる場合

世帯年収が1000万円であれば、まだまだ生活は楽ではありません。なんとかギリギリ両親のサポートを受けずに子育てが可能です。貧しい家の子と世間から思われないギリギリぐらいでしょう。贅沢はスシローです。車はシエンタぐらいのイメージです。学習塾ぐらいは通わせてあげることはできます。基本的に洋服はユニクロかGUです。お買い物はイオンです。子供中心の生活で両親の趣味に使うお金は僅かです。ピアノやダンスなど一般的な習い事に通わせることはできるでしょう。私立の高校や大学に進学すると言われるとヒリヒリします。年に1回、国内の家族旅行ができるレベルです。小型犬を飼うことができます。

年収1500万円

一人暮らしや夫婦2人であれば少しゆとりのある生活ができます。贅沢をしなければ毎月貯金できる額も大きくなってくるので将来の不安も徐々に減少していきます。この辺りから資産運用を意識するようになるかもしれません。アルファードやベンツのCクラス、BMWの3シリーズぐらいは乗ることができます。値引きシールが貼ってないお肉を躊躇わずにカゴに入れられます。しかし全然セレブではありません。成城石井を日常遣いはできません。気軽に国内旅行ぐらいにはいけますが、豪遊はできません。バッグぐらいであればヴィトンやシャネルを持つことができます。新幹線であれば、躊躇なくグリーン車を選択できますが飛行機のファーストクラスは無理です。
少し体調が悪いと病院に行くようになります。お金で買えないものが少なくなってくるため相対的に健康に目が向きます。

子供がいる場合

世帯年収が1500万円ぐらいであれば子育てをしながらでも普通の生活を送ることができます。家、車、服、趣味、子供のどれかに少しお金を割けますが、それ以外は節約です。車が趣味であればアルファードを買うことも可能ですが、その場合、服はユニクロですし、家賃は10万円程度でしょう。切り詰めれば郊外にマイホームも不可能ではありません。子供にお金を使う場合、私立の高校にギリギリ入れられます。海外留学や音大への進学は厳しいかもしれません。一般的な習い事は可能です。

年収2500万円

実は年収2500万円というのは月の手取りが130万円程度しかありませんが、日常的な生活において、お金に困ることは、ほとんどなくなります。派手な生活をしていなければ貯蓄や投資額も十分になってきており将来的にもお金の心配がなくなります。成城石井ぐらいであれば、ほぼ値段を見ずに食べたいと思ったものをカゴに入れられます。でもタワマンの上層階には住めませんし、フェラーリやゲレンデバーゲンなども無理です。1000万円程度の車であれば乗ることができますし、ロレックス程度の時計であれば何本か買うことができます。街を走ってるメルセデスSクラスやフェラーリを見て年収億超えの人が多数実在している実感が出てきます。このあたりから年収800万円以下ぐらいの人との関係性が難しくなります。当然妬まれますし、相手の悩みなども共感できなくなります。買い物をする場所や食事に行く場所なども合わなくなるでしょう。幼馴染や家族でもない限り、どちらかが我慢した人間関係になります。

子供がいる場合

子供が2人いても特に生活に困ることはありません。よほどのことがない限り教育に制限はかかりません。子供の頃に欲しがるものは買い与えることができますし、当然買い与えないという教育方針も取れます。アルファードに乗ることもできますし、毎週キャンプに行くこともできます。海外留学も可能です。ただし芸術関連は難しいかもしれません。しかし漫画やアニメの世界から情報を取得している子供にとっては自分がお金持ちの家に生まれたとは感じないでしょう。大型犬を飼うこともできます。

年収5000万円

少しお金持ちの真似事ができるようになります。バーキンを買ったり、全身ハイブランドを着たりもできます。弾丸で海外旅行に行ったりもできます。新幹線はグリーン車しか乗らないですし、飛行機もファーストクラスも視野に入ります。フェラーリやベントレーなどのスーパーカーも乗れますが複数代の所有は無理です。ジュエリー、美術品、豪邸以外のものは大抵買えます。ただテレビで見るようなお金持ちとは程遠い生活です。執事もいないですし、運転手付きのロールスロイスもありません。軽井沢に別荘もありません。飛騨牛だろうが松坂牛だろうが値段にバイアスをかけられずにフラットに選ぶことができます。A5等級松坂牛よりもオージービーフの方がさっぱりしてるから好きという感覚です。
この辺りからお金持ちのゾーンに入り周りの環境も変わってきます。大企業の経営者や芸能人、スポーツ選手などの年収億越えの人との人脈も増えてきます。なぜか議員さんなどの政治家が近くに出現します。今まで「中の上」の生活していたのに「上の下」になります。相対的にお金持ちの実感が薄くなります。
お金持ちたちとの付き合いに慣れないうちは、特に贅沢してなくても毎月200万円ぐらい消費してしまい、なぜかお金が足りないということもあります。このクラスであれば子供がいてもいなくても生活は変わりません。

年収5000万円以上

ここからは自分の体験ではないので周りを見ていての感想です。生活レベルは分かりません。スーパーでどんな気持ちで肉を選んでいるかは残念ながら紹介できません。贅沢な暮らしをしてもお金が大きく残るので事業や人などに大きく投資し始めます。気に入った若手実業家みたいな子に1億や2億ぐらいは簡単に投資します。それがうまく行って更にお金持ちになっていったりしますし、失敗したとしても「見る目がなかったーw」と笑い話です。
そしてほとんどの出来事はお金で解決できるため怖いものが少なくなってきます。政治家や裏の人脈なども増えてくるため事件に不利益に巻き込まれることも少なくなります。いわゆる上級国民のゾーンです。
そして地位と名誉はお金で簡単に買えないため、それが欲しくなるようです。誰を紹介できるか?という一般人には理解できない価値観が発生します。そこで、女優だったり、政治家だったりを紹介できますよ。というのが戦闘力になります。そのため人脈を一番大切にしたり、政治に関与するようになります。めちゃくちゃ忙しそうに働いているか、全く働いているように見えないかのどちらかです。前者は事業家、後者は投資家でしょう。

まとめ

まとめです。年収1000万円ぐらいまでは、常にお金の心配をしながら我慢して生活することからは抜け出せません。1000万円ぐらいからは独身や夫婦2人ぐらいであれば一般的な生活をする上でお金に困ることはありませんが贅沢はできません。3000万円ぐらいになると貯蓄や投資に回っているお金も多くなり、生涯お金には困らないだろうという感覚になります。多少贅沢な生活ができます。年収5000万円ぐらいになると知り合うひともお金持ちが多くなり所謂恐怖というものが少なくなってきます。


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