見出し画像

スリーマンライブ「どうしようもない僕らでも」ありがとうございました。

お疲れさまです。この日中の気温が一生続けば良いのね。なんて言うてる間にももうすぐ冬が来る。体調お気をつけて。


改めて先日のスリーマンライブ、お越しいただいた皆様、配信ご覧頂いた皆様、本当にありがとうございました。皆さんの目にこのスリーマンライブがどう写ったのか非常に気がかりです。少しでも楽しんでもらえたのなら少しでも活力が湧いたなら嬉しいです。

それでは振り返りを。少し長くなりますがお付き合いください。

個人的にこのスリーマンライブを振り返った時に思う印象は「あっという間だった」という所です。直さんが歌っている間、楽屋で一人準備をしている時にふと「今から自分がステージに上がって灯火歌いだしたらあっという間に終わりじゃん」って気づいた時に無性に寂しくなりました。ありがたいことにお客さんから「スリーマン楽しみです!」というお声を頂きながらも、いつの間にか自分の中でも「楽しみ」になっていたようです。思わず「終わりたくないなぁ」と漏らしたのはここだけの話。

僕が二人のステージを見て思った事。
 
育海さんとは仕事柄一緒になる時間が多い分色んな話をしてました。なので大方どんなステージングをするのか何となく分かっていた分それはそれは楽しみでした。いかに自分の期待を裏切ってくれるのかなって。いかに自分の予想を上回ってくれるのかなって。結果はやっぱり「カッコよかった」。自分の好きな育海さんのステージが見れた。きっと皆さんもそうだと思う。僕あんまり「カッコいい」って言葉使わないですよね。なんか在り来りな気がして。それに替わる言葉を探して事故る時もあるんですが。でも育海さんのステージを初めて見たとき「カッコいい」以外の言葉が見つからなくてスゴく性癖に刺さったのを覚えてます。そんな純度100%の「カッコいい」がスリーマンでも見れました。育海さんは言葉の重みが違う。全体重を言葉に乗っけて歌うあの姿勢がスゴく好きで見習うべく点の一つです。ホントにシンプルにカッコよかった。あれは見様見真似で出来るもんじゃないと思う。ここまでのプロセスと経験があってのあのステージングだと思う。直前の楽屋で「ヤバいヤバい弦張替えてない!リハ間に合わん!」言うてた人とは思えないです。あんなに口数多いの初めて見た笑。

続いて直人さん。SNSでの告知も含めて一番このスリーマンに大きく力を注いできたんじゃないかな。50音企画やら制作やらで忙しくしているのは重々承知だったので少し心配になるくらい。それでもあまり弱音を吐かず直向きに進んでいく姿勢には頭が下がります。肝心のステージ。カフェのモニターで見てたんだけど画面越しでもしっかり伝わってくるくらい手が震えてた笑。それくらい緊張してたのと、このスリーマンの重みのヤバさがあったんだと思う。にしても震えすぎだろと笑っちゃったごめん笑。
一つの感想としてはこの緊張感も含めこのスリーマンに賭ける気持ちがめちゃめちゃ伝わってきた。「今できる全部を出し切ってやる遥稀見てろよ!」って言われてる気がした。勝手なくみ取り方かもしれないけどいいパンチになった。それくらいただ人前に立つ緊張感とか以前の想いが伝わってきた。「気持ちを真っ直ぐ音に乗せられる」っていうのは直さんの一番の持ち味だと思う。僕には無い強みの一つだから尚更。ホントに気持ちが伝わってきた。
もう一つ嬉しかったのが50音企画の曲が弾き語りで聞けたこと。前々からちゃんと企画の方はこっそり拝聴しててよく口ずさんだりしている。スゴく良い曲ばかりなので「ライブでどんどんやって欲しいなぁ」と思っていたので一曲目が始まった時スゴくテンションが上がったのを覚えてる。このあたりの新曲と今までの曲が合わさって単純に「良い武器が増えたな」って思ったししっかり繋がってた。そういう意味では普段の活動やここまでの経緯ががしっかりと結びついたステージだったと思う。スゴくワクワクさせられた。

肝心のワイです。
以前SNSにも書いたけど僕は割と緊張しいです。クールだねって思われるかもしれないけどそれは必死に焦りや緊張を隠してるだけです笑。でも一つ不思議な要素があって。ステージに立って照明が落ちた瞬間スッと震えが止まるんです。自分にとってのスイッチみたいなもんだと思います。自分でも不思議です。直前まであんなに緊張してんのに。何でかなって考えた時に一つは「ここまで来て足掻いてもしゃーないもう成るように成っちまえ」って半ばヤケクソになっているのが少し(オイ)。その他の大きい要素は以前よりも自信がついたから。それと人前に立って自分の曲を聞いてもらえる、自分の手元や歌声にこれだけの視線が耳が集まる喜びを感じれているから。なので僕のステージが始まる時はワクワクでいっぱいです。たまにこの辺りのタイミングで思わずニヤニヤしてしまっている時がありますがそれは単に人前で歌えることが嬉しい訳であって決してとち狂ってる訳ではありません。

今回もそうでした。というより今回はステージに立った時からめっちゃ落ち着いてた。オープニングのアカペラを歌っている時も「今この自分の歌声がこの会場を支配していてみんながこれに耳を傾けてくれているんだ、うぅあ嬉しい!」ってなってました。スゴく冷静にいれたしその分ちゃんと客席の後ろまで見れたしそれなりに人のリアクションも伺えた。一つの振り返りとしては「魅せる」という意味ではそれなりに整ったテンション感だったと思います。

ここからはセトリを紐解きます。
まずさっきも触れたけどオープニングのアカペラからの「灯火」は必然でした。理由としては第一声のその一瞬で一気に自分の世界の空気にしたいってのが一つ。僕は歌うたいの界隈でもなかなか特異なタイプではあるのであんまり中途半端にヌルっと始めるとなかなか見方が定まらない。なのでライブの入りは少し「時間」をかけます。ゆったり且つしっかり言葉を語ることで自分の世界にしっかり引き込みたいという狙いでございます。あと灯火をここに持ってきたもう一つの理由。灯火は元々「歌や歌うたいの語源」ってのがテーマの一つです。これ紐解くと長すぎて年明けるからまた別の機会にするけど
「そうして伝播した囁きが一つの歌になり」とか「僕らの声が舞う、僕らの歌になる」とかいう歌詞はまさに歌と言われるものの語源みたいなものであり歌の始祖(進撃か)的なものでもあるのでこの歌を頭に持ってくると歌っている身としても空気としてもスゴく締まる。だから頭に持ってきた。続いての「切り裂いて」。言わば「自分家の整備したキレイな庭だしあばれて良いっしょ」ってなノリです。引き込んでから思いっきりかます。そのうち嫌われるんじゃないかと心配になる手法の一つです…。この切り裂いてという曲は名前の通り切り込み隊長みたいなもんです。歌っていてスゴく心地よいです。何だか敵地の中を一人爆進している感覚に落ちるときがありますがこうなるとただの怖い人なのでちゃんとシラフに帰ってくるという頭の中でのやり取りがちょいちょいあります。3曲目には「雨に歌えば」。以前雨の中を歩いている時にふと思ったんです。みんな傘を指していて俯いていて人と顔を合わさなくて良い。これなんか良いって思ったんです(コミュ障出てる)。「だったらこの雨の中なら人目もないし今ならホントの事全部歌えるんじゃないか!」で生まれた曲です。なのでこの歌の歌詞は全部僕が目で見た物や確かめた物ばかりです。各々のサビでしっかり神様に喧嘩売ってます。「救ってみせろよ」とか「誰も聞いてないぜ」とか「願えば叶うはずだろ」とか。僕は神様なんて架空の存在だと思っているから良いけど良い子の皆さんは決して真似しないでください。祟られます。あとこの曲はイントロや曲調がスゴくキレイなので少し空気を変えたい時や切り裂いてでフィールドを切り裂き過ぎた時に使います。スゴく好きな曲の一つです。続いて4曲目は新曲。名前はまだだけどテーマは「大人になんてなりたくなかった」ったとこ。最近つくづくそう思う。生きていく上での避けられない摂理だけどどうしても飲み込めない部分もある。しかもこのスリーマンに昔ながらのお客さんが沢山居たので何か大人になってしまった、または大人に成り切れていない僕らに何か刺さる物があるんじゃないかと思い選びました。心の叫びが一番出てた曲かもしれません。裏声飛んでだけどね笑。5曲目にはこのスリーマンのテーマでもある「どうしようもない僕らだから」。用途は伏線回収の一択です。「こんな歌を歌ってしまっている僕も大人になってしまったあなたも過去に笑い合った瞬間は今も生きているし変わらず秘めている物はきっと今もホコリを被っているだけでちゃんと持っているしどれだけ遠回りしてもまたどこかで巡り合えたらそれで良いじゃないかだからまた会おう」っていう意味合いでした。特にここでわざわざ語ることもないかなって感じですね。最後は「幕明け」これもMCで言ったんであんまり多くは語らないですけどスリーマンの最後ということでありながらも始まりでもあるこの瞬間にもってこいなんじゃないかなって。もっと言うとこの最後の幕明けに水準を合わせて組んだセトリでもありました。なかなか責任重大の幕明けでしたがそれなりに閉まったんじゃないかなって思います。

この35分のステージは各曲の手前にポエトリーを挟むというスタイルを施してみました。どれだけ一つ一つの曲に入り込んで貰えるかっていうのとあんまり淡々としすぎると勿体ないって意味で。なのでいつも以上に言葉には繊細でした。かつしっかりとストーリーを描いていました。なので「35分のステージングにこだわる」という事前からのテーマには悪くないものだったんじゃないかなって思ったり思わなかったり(皆さんにはどう見えたんだろ)

個人的な見解は個人的でしかないので周りの見方と必ずしも一致するとは限りませんがこのステージングについては僕個人スゴく楽しかったし自分が作りたい世界は作れたしその中でしっかり歌えたと思う。細かいところは沢山あるけどそれなりに満足出来る部分は多かったし手応えは少なくなかった。でもこれが完成形ではないしまだまだ試行錯誤の段階。「もっと良い」を沢山追いかけ取り入れる。

一先ず自分のステージの振り返りはこんな物かな

この辺は語れど語れど尽きないしステージの価値は見てくれた相手が決めるものだから取り敢えず僕はこういうコンセプトでしたよってな感じでお願いします。


スリーマンを終えて少し落ち着いた今改めて思うこと
それは

やって良かったなってこと。最初はやる意味なんて考えてなかったし根拠も無かったけど突き詰めて行くうちに色々見えてきて一時は辞めようかなんて言いかけた時もあったけど今になって思うのはやって良かった、辞めなくて良かったってところ。今となってはわかる。多分僕は何か大きなことを「仕出かしたかった」。「この三人が本気出せばこれだけの事が出来るんだ」って確証が欲しかった。っていう意味では掴めた物はあったしこれからを図る良い経験にもなった。

ただ僕個人のスリーマンの価値はこれからで決まると思う。この糧を胸にこれからどこで何をするか。これで決まる。

やって終わりじゃない。やったから何をするのか。

幕明けが終わった瞬間から次の旅は始まってる。









まだまだこれから。

  








とか言うてますけども散々長くなりましたが本当にご来場頂いた皆さん本当にありがとうございました。あれだけの景色に立ち会えるとは思っても見ませんでした。ホントによい思い出と経験になりました。それでも悔しい部分はあるしまだ不完全燃焼な部分もあるのでこれからもしっかり前を向いてこれを超えて行けるように精進していきたいです。

今年もあと2ヶ月。来年からどうしようではなくあと2ヶ月で何しようって考えてる。今出来ることはもったいぶらずやる。それの繰り返し。

今後も精力的に活動し自分の音楽や世界をお届けしていくのでお立ち寄り頂けたら嬉しいです。

最後になりますが皆さんこのスリーマン企画、お立ち会い頂いてありがとうございました。二人もお疲れさまです。

またお会いしましょう。
ありがとうございました!


                                                             ssw 遥稀


ライブ映像YouTubeに載せてます。こちらも是非是非




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?