マシュマロくつした
ある三月の朝だった。まだ少し肌寒い。
ユータは起きてパジャマを脱ぐ。制服を着る。マシュマロくつしたを履く。
足を柔らかく包んで温めてくれる優れもの。
今日はなんだか寒い気がするから長めにしよう。
マシュマロくつしたは、自由自在に形を変えられる。
ちなみにサイズはフリー。
学校まで歩く。なかなか疲れない。
マシュマロくつしたがサポートしてくれるから。
体が軽いや。今日もいい日になるなあ。
ユータくん。
誰かに名前を呼ばれた。
リョーコちゃん。
今日もかわいいな。
グミみたいにキラキラ。
緊張してきた。体熱いかも。
ん?ユータくんから甘いにおいするね。シャンプー変えた?
あーやっちゃった。足がベトベト。
マシュマロくつしたは体が温まってくると溶けちゃうんだ。
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