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無駄に広い庭は手に負えない


地域包括センターから

仕事中の木曜日。
地域包括センターから、親宅の庭の雑草や伸び放題の木々の対応をするようにと電話がかかってきました。
ご近所さまから、クレームが入ったそうです。
無駄に広い庭は、母が元気なうちは手入れをしていましたが、認知症が進み、放置。
(とはいえ要介護1との認定結果ですが。)
伸び放題でどうにも手に負えません。

庭仕事が苦手な私には到底無理。
ゴールデンウィークに少し剪定したけど、完全に焼け石に水状態でした。
ご近所さまから、直接親に言ったようなのですが、認知症親が覚えているはずがありません。
とうとう地域包括センターから私宛に電話がかかってきてしまったという次第です。

要介護1だけど、クレームも忘れちゃうのよ!

どうすりゃ良いのさ

私は庭仕事は全く駄目です。要領も悪いです。
庭仕事しなくて良い集合住宅に住んでいて快適です。
なのにどうして、私にお鉢が回ってくるのー。どうすりゃ良いのよ!

見積り取らなくちゃ。どこにお願いすればいいのよー。あぁ~いくらかかるのかなぁ。泣けてくる。
夜も眠れない。
しんどい。もう嫌だ。。。

認知症親の反応

親宅。
食べたいだけ食べてご機嫌な親に、
地域包括センターから庭の草木を刈るようにと電話が来たことを話す。
「まぁ、そんなことまで言ってくるのね。どこかに頼むわよ。」
「業者さんに見に来て貰うことにしたから」と言ったが、もう私の言うことに聞く耳持たず。
訪看さんかヘルパーさんに聞いてみるとか言っている。聞かれたほうが困るよなぁ。
ちなみに、明後日来訪予定なのは、訪看さんとケアマネさんです。おしい!

次の日、もう、地域包括センターから、庭の手入れをするように電話が来ていることは、当然、すっかり忘れている。
いつもどおり、庭を見ては、「我が家の庭の草はすごいなぁ」と呑気に眺めている。
「うちの庭なんだから、誰に迷惑かけてるわけじゃなし。」と。
いやいや、クレーム来てますから。

現地見積もり

お盆だと言うのに庭の手入れをどうにかしたい見積りに、業者さんに来ていただきました。
無駄に広い庭。
玄関の松と生垣以外、みんな切ってほしい。
こうして見積りに業者さんが来てくださると、我が親は、突然シャンとして対応します。これも認知症の特性なんでしょうか?
「もう自分じゃできないので、玄関の松以外の木は全部いらないから切ってほしい」と言う。
本当にそれでいいの?大丈夫なのかな?ちゃんとわかって発言しているのかな。不安だ。
でも、どうせ手に負えないんだから、全部切るのは良いことだと思う。
あっ。でももみじだけ1本残したいなぁ。と私の心の声。
しかし、林のような我が親宅の庭よ!
果たして、どんな見積りが来るのやら。

つらい

来ました見積り。
ちょっと何とも言いようがありませんが、結構な出費になります。
しかし、クレームは来てるし、自分じゃできないし、長考しても意味なし。
お願いすることにしました。

この人手不足の折、作業日は少し先になりそう。でも、すでにクレームが来ていることはお伝えしてあるので、できる限りはやく日程調整をしていただくことになりました。

気持ち

再度クレームが来るかもしれませんが、ごめんなさい。私にとってはこれが精一杯です。

離れて暮らす親宅の、私にとって未知の分野のクレーム。とてもとても辛いです。

ひとりで深く落ち込んで、考えただけで勝手に涙が出てきて、ほんとうにどうしたらいいのかわからなくて、考えると頭痛はしてくるしお腹も痛くなりました。
とにかく業者さんを手配して、後は任せるしかないと自分に言い聞かせ、勢いでやけ食いしたら、お腹をくだしました。
情けなく、悲しい夏の記録です。

庭がきれいになるまでは、まだまだ不安は続くけれど。

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