精神障害当事者の待遇改善に働きかけつつ、社会の中で努力していくことについて。
こんにちは。現在、就労継続支援B型への通所、エンパワブログの運営、各種コミュニティの運営、などをしている春川労(はるかわろう)です。
今回のテーマは、精神障害を社会モデルで語る情報発信者やクリエイターが少ないなと、感じたので考えながら言語化してみました。
精神科医のYouTuberなどは多く、どの方もチャンネル登録者数が多めだと感じます。
一方で、福祉系のYouTubeチャンネルが少ないか、あるいはいても伸びにくいように感じます。
精神科医を始め、医師の方は医療関係者であり、
おそらく、立場としては医学モデルでもの語る存在であるため、
社会モデル的な内容の発信が少ないのは身も蓋もない話だと思います。
ちなみに、私は、精神科医のYouTubeも、福祉系のYouTubeも、どちらも観ています。
福祉系の発信者、クリエイターもいるのですが、
制度の活用法や、具体的なライフハックが多く、
「人と社会の間に障害はなぜ生じるのか?」、「どうしたら社会の中の障害を減らせるのか?」といった、ちょっと哲学的な話が聞きたい方にとっては、物足りないことがあるかもしれません。
精神障害当事者による、経験に基づく発信をする発信者、クリエイターもいますね。私もそれに近いかもしれません。
おそらく、社会をよくする方法を発信しても、
実行力がない、という理由で発信する人が少ないのかもしれません。
そう言ってしまうと、それも身も蓋もない話だと感じます。
ここで、パラドックスを一つ言語化します。
精神障害当事者が、収入を高めたり、有名になったりすることで、
社会的待遇が良くなると思うのですが、
社会的待遇が良くなることで、
働きやすくなったり、社会の中で活動をしやすくなったりします。
鶏と卵の関係だと思います。
私なりの仮説としてですが、
文章や動画などで自分の考えや意見を表現することは、お金があまりなくてもできますので、できる方はやったほうが、社会のためにも自分のためにもなると思います。
精神障害以外のマイノリティの場合は、
当事者が声を上げることで、
社会の中での地位を高めてきた歴史があります。
言い換えると、精神障害の当事者も声を上げることで、地位が高まるのではと思います。
(精神障害は個人によって考えが違うので一枚岩になりにくいと思いますが、他のマイノリティも個人によって考えは違うと思います。)
ただ、働く、収入を上げるなどの、努力をすることも、必要だと思っています。
既存の社会を変えようを声を上げながら、
その社会の中での自分の地位を高めようとすることは、
マルチタスクでもあり、簡単ではないかもしれません。
まとまらない文章になってしまいましたが、
伝えたいことは、後半のほうに詰まっていると思います。
今回は、私の考えたこと、思ったことを、
備忘録的に言語化してみました。
春川労