スペインで洋服選び

2018年3月から11月までの8ヵ月間、マドリッドに留学していた。私は持っていった洋服の枚数が少なかったので、現地でたくさん買い足したんだけど、慣れるまでは洋服選びに時間がかかった。

まずは、アジア人の体形に合う洋服が少ない。スペインの洋服屋さんも「S・M・L」という表示だけど、日本のS・M・Lよりだいぶ大きい。

「スペインのS」が日本のM~L、「スペインのM」が日本のL~XLくらいかな。日本より大きめだと思う。そして、同じTシャツが10枚並んでいるとしたら、「スペインのS」は1枚くらい、「スペインのM」が5枚くらい、「スペインのL」が4枚くらいという…

私は日本では標準くらいの体形で、洋服選びに困ったことがなく、「試着して似合ったら購入」していたんだけど、スペインでは「Sを見かけたら試着、変じゃなかったら購入」というふうに割り切った。「似合っているとは思わなくても、変じゃなければいい」だ。

だから日本でSを買っているような小柄な女性、スリムな女性は、スペインでは洋服選びは相当難しいと思う…現地で買うより、日本から持っていく枚数を多めにしたほうがいいかも。


それから、日本では柄物はあまり着たことがなかった私。デザインもベーシックな洋服が多かった。ところがスペインでは大胆な柄物の洋服が多く、色合いも黄色・赤・濃いピンクなどのものが多い。Vネックの開きが大きかったり、ノースリーブの袖ぐりも大きく開いていたり、サイズが大きめなこともあって、着るのに抵抗が…スペインでは、胸元が開いたデザインをサラッと着こなしている女性が多いんだよね。

でもね、サイズが合う服が限られている以上、デザイン・色柄で選り好みできる余地はないんだよね。「日本では着たことのないような派手な色・柄で、私にあまり似合ってるとも思わないけど、サイズが合ってればOK」って感じで決めるしかなかった。マドリッドでは洗濯の回数が少なくて、とにかく洗い替えの枚数が必要だったから(マドリッドの洗濯事情については、昨日の記事を読んでね)。

マドリッドの夏の日差しは強烈だから、ビビッドな色合いの服が映えるのかもしれない。実際のところ、お店で試着したときに、自分では「特に似合ってるわけじゃないけど、まあいいか」と思って購入した服も、ホームステイ先のママさんや、学校の先生(女性)や、学校仲間たちに「いいね!」ってほめてもらえることが多かった。

ほめてもらえると、段々と派手な色・柄を着ることにも抵抗がなくなっていった。そして日本に帰国したときには、家族に「その色は日本ではちょっと浮くよ」と言われてしまい、また洋服を買うことに…

スペインで私がよく買い物していたお店はSfera、H&Mなど(PR記事ではないです)。この2つのお店は、お手頃な値段な割に、作りがよいと思う。スペインにはもっと安いお店もあるけど、布地が薄く、作りが悪く、糸が出ていたりして、一度洗濯したらもう着られないのでは…という感じなので買わなかった。ホームステイ先・ピソとも、手洗いして干すという文化はなく、「まとめて洗濯機で洗う」という感じだったので、洗濯機に入れたら着られなくなりそうな洋服は買わなかった。

もちろん、スペインにも高級な洋服のお店はあるし、クリーニング店もあるので、お金に余裕がある人は選べるよ。

ありがとうございます! 今後のスペイン語学習のために使わせていただきます!