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もしも猫が…。嘘をつかないとは何かを考えて勝手に胃が痛くなる話。

家に帰ったら珍しく鍵が締まっている。

鍵を探して手間取っている間、玄関の扉の向こうから左下の隅に対してどんどんとエネルギーが高まっていくのが分かる。ようやく開けると、隙間からぼあっと黒いのが絞り出されてき、次の瞬間、反対に躍動し、廊下にタっと立つと、伸びをして「あお」と言った。

「あくびなのか挨拶なのかはっきりしようよ」

と言うと、しっぽを振って

「それより庭に」

と言う。そして犬の額ほど(まさに)の空間に、窓を開けた隙間からまた絞り出されていった。詩人が二階で咳をするのが聴こえる。

ここに嘘を書きたくないと思っている。

嘘は書いていない。

なんてことを考えて今朝運転をしていたら、黒い猫が塀の上から対向車線上に飛び降り、次の瞬間その上を一台のバンが走った。
あっと思った。

これまで鳩を轢いた絶対、と思った一瞬が何度かあった。だが、必ずバックミラーに、飛び立っていく鳩や、びっくりした~とばかりに歩いている鳩が映っていた。
少なくとも自分の車で鳩を轢いたことはこれまでなかった。いや1回あった。泣いて「鳩を轢く」という題名の小説を英語で書いた。あの小説はどこにあるのだ。砂埃の立った道筋の真ん中で平らになっていた灰色の体。日本の鳩ではなかった。都会の鳩でもなかったから逃げられなかったのか…。

その9割の経験から、猫は大丈夫だろう、とコンマ数秒考え次に、背を向けて逃げていく黒い猫の姿が見えた。ほっとした。

そして、あの猫が轢かれていたら自分はそれを書けるようになりたいと一人ごちていた。

↑なんてことするのnote。

子供も巣立った。もともと従業員はいない。
そんな中での自分の唯一の義務は守秘義務。

脚本家の白鳥あかねさんの米寿のお祝い。書いたら失礼かしらと思ったらWikiにちゃんと明記。

黄色っぽいべっこうのようなペンダントを着けておられる。
今週の土曜日がお誕生日。
「サイドカーに犬」に出演されていたとは知らなかった。

これだけ好き勝手に生きてきて米寿を迎えられるとは思わなかった

とおっしゃる。

窓は三方開けていた。

昼:会食のサンドイッチ
夕食:鶏のから揚げ(また。でも「無限に食べれる」)、トマトときゅうりのサラダ、小松菜