前に進むセンセイ #センセイを捨ててみる。
加藤先生の試みで特筆すべき点は2つ。
ひとつめは、指導教科に関連する資格取得を更新し続けている点。
家庭科は「生活」に根ざした科目であり、ほぼ実学と言える。関連資格はどれも生きるための、あるいは人生にアクセントを加えてくれるためのものだから、無駄にならない。そしておそらく、楽しく取得できる。「1年に1個」のペースで確実にスキルアップが見込めるアプローチは、非常に賢明なやり方であると言える。
ふたつめ。授業実践を長期間にわたり継続的に記録している点。
「記録」行為は誰にでも簡単にできることだが、継続している人は意外に少ない。そして何より、歩みを記録し続けることで、自分自身に対するメタ認知が進む。10年にわたって記録を蓄積し続けることで、
それはいつかコンテンツになる。仮にそのコンテンツが体系性をまとえば、さらに高い価値を帯びる。さらに記録を自分だけのものに閉じ込めず、ブログとして公開していれば、それを求める人たちに価値をもたらすようになる。
自身の専門性を補強する学びができれば言うことはないが、仮にそうでなかったとしても、定期的に1つの学びにチャレンジすることは、これからの社会人には必須の試みと言えるだろう。
「1年に1回」というスパンなら文句なしだ。時代のサイクルは時を追って早くなり、スキルのブラッシュアップは今まで以上に求められることになる。
また、自身の取り組みの記録は「プロセス・エコノミー」の最たるものだ。このやり方はその人自身の生き方がそのまま記録に反映されるため、不要なコストがかからないことに加え、オリジナリティも高い。コスパは極めて高い。
「生きてるだけで丸儲け」という言葉があるが、自らの生の営みに価値を付加できるかどうかは、あなたが自身の日常を日常のまま埋没させるかどうかにかかっているだろう。生の営みという「プロセス」が、エコノミカルな行為に昇華されるかどうかは、あなた次第だ。
もっとも、加藤先生は最初から「エコノミカル」を指向しているわけじゃない。ひたすら自分の人生を歩んできただけのはずだ。
不思議なことだが、私たちは「それ」を追求すると、ますます「それ」から離れていてしまう。結局、その人の生き方が結果的に「それ」を呼び寄せていることが、人生にはよくある。
自身の弱みを自覚し、
補強しようと努力し、
成果を生徒に還元する。
教師の理想形のひとつが、ここにある。
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