見出し画像

目の前で人が倒れた - 119の判断ができない私たち

緊急事態

少し前の週末、久しぶりに電車を使った。その帰り道、駅でトイレを借りて、さあ帰るかーと、トイレから出てきた時だった。

少し先の通路で、人が地面に仰向けに倒れ痙攣していた。

一瞬頭が混乱した。なんというか、それが普通の状態で無いことはわかったのだけど、だからそれに対して自分が何をできるのかすぐ理解できなかった。

駅の中に飲食店もあるような中規模の駅だけど、その倒れてる人の周りには誰もいない。そんな異様な光景も相まって戸惑った。

ただ、(すごく冷たい言い方だけど...)気づいてしまった以上、何もしないことは流石にまずい気がして、とりあえずその人のところに行き、どう見ても大丈夫そうじゃないその人に「大丈夫ですか?」と尋ねた。

全身の痙攣がひどく、返事ができる状態ではなかった。

そして、今思うとどう考えても緊急なんだけど、それでも「この病状で救急車って呼んでもいいのか?」と悩んでしまった。

だけど、幸いそう思った時に隣にもう一人お兄さんがいることに気づき「救急車ですよね・・?」って聞いたら、そうですよね、って言ってくれたことで思い切って119できた。(なお、気が動転してて119という番号も忘れてて、その人に聞いた)

ほどなくして救急隊員が到着し、その人は運ばれていった。おそらく熱中症ということが少し聞こえた。

この時って呼んでいいのかな?ってなった

「救急車の出動回数が増えています」という話を誰もが一度は聞いたことがあると思う。つまり、緊急じゃないなら呼ぶな、ってことだと理解している。

今回の一件を受けて、結局何が正解だったのか気になり調べた。

一言では言い表されてないけど、脳に関わるもの(痙攣や顔面麻痺など)や、大量出血、交通事故などの極めて強い衝撃、などが「命に関わるもの」と言えるように見える。

これらに該当するなら、119をしてもたぶん怒られない。

というか、おそらく「この程度で119していいのかな」って悩む人は、電話していい気がする。というのは、上記サイトには

しかし、中には「指先を紙で切った」「病院でもらった薬がなくなった」や、「どこの病院に行けばよいか分からない」「便利だから」などのように、救急車を安易に利用するといったケースもあるようです。

という例があり、こういう人たちは119を悩まなそう(←想像)。

#7119は万能ではないらしい

それでも悩ましいシーンがあるだろうということで、#7119という番号がある。

番号を覚えてる人は少ない気がするけど、「救急車に悩んだら相談する番号がある」ということはなんとなく聞いたことがある。

この#7119に電話すると、「救急車呼ぶレベルか」や「すぐ病院行ったほうがよいか」とかを教えてくれるらしい。

が、しかし!

画像1

この番号が使える都道府県は半分にも満たないらしい。しかも、我らが千葉県は、「#7119以外の番号」という特殊事例で(なんで合わせないんだろう)#7009が正解。しかも、PM6時からAM6時(つまり病院が閉まってる時?)しか使えないようで、緊急時にこれを覚えておけるか心配。。


アプリで判断できるらしい

スマホアプリ、またはWEBアプリで、症状の質問に答えていくと緊急度合いを判断してくれるものがあり、こちらは試してみると結構使えそうだった。

わかりやすくて、挙動もキビキビしてるので、緊急時にあると心強いかも。

政府広報のWEBにも#7119よりこちらが先に紹介されていたので、こっちの方が力が入っているのかもしれない。

自分は2度、救急車に運ばれている。周りの人には色々迷惑をかけた。だから、心の隅には、自分が助ける側になったらちゃんとしたい、という思いもある。

いざと言うときに後悔しないよう、心(と多少の知識)の準備はしておきたい、と思うのでした。

この記事が参加している募集

振り返りnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?