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食事の質-マックからの土鍋ご飯

ちょっと前に土鍋を買った。とても気に入っている。

土鍋は買ったらまず目止めが必要だったり、扱いが悪いとひび割れてしまったり、正直面倒なことも多い。

結婚と同時に、家事効率化を目的に食洗機とドラム洗濯機を秒で購入した自分が、この面倒な土鍋を買った、というのは一つ(自分の中では)感慨深いことだった。

食事の時間は短い方が良い

こんなこと書くと「つまらないヤツ」と思われそうだけど、本当にそう思っていた。

うちの母親は料理が好きな方なのだが、それを息子には求めなかったようで、大学で一人暮らしをしているときには「料理する時間あったら勉強したほうがいいよ」と言われたのをよく覚えている。

そんなに勉強を頑張ったわけでも無いけど、大なり小なり、やりたいことは色々あったので、そして時間も自由につかえたので、食事は極力お金をかけず、かつ、手早く作れるものばかり食べていた。

ひどい時は1ヶ月カレーばかり食べてた記憶もある。そして、美味しいとは思っていなかった。

金曜日のマックはより美味しい

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(by shahbaz ali from unslpash)

社会人になっても「食事より他のことしたい」という考えはあまりかわらず、収入がちゃんとするようになったのもあり、外食比率が増えた。

大阪時代は死ぬほど吉野家となか卯をローテーションし、東京に来てからはマクドナルド、リンガーハットをローテーションした。店が変わったのは趣向が変わったのではなく、家の近くにあるかどうかだけ。

それでも別に健康診断で引っかかることもなく、体重の増減もなかったため、「ファストフードは体に悪い」と言われるけど、正直実感がない。

だけど、この時わずかに変化があった事は、「金曜日のマクドナルドはより美味しい」と思ったこと。

金曜日の夜は、マックをテイクアウトして、映画やアニメ見ながら家で食べる、というのがささやかな楽しみになっていた。そんで、深夜までゲームし続ける。若い。

土鍋は楽しい

そんなファストフードに支えられてきた自分が、土鍋を買った。

結婚してから、人とご飯食べるのが楽しいという事に気づき、ホットプレートやらたこ焼きプレートやらを買い足し、そしてついに土鍋がきた。

前述の通り、土鍋は面倒だ。電気釜より水加減もシビアなのか、最初は硬さ調整も失敗した。テフロン加工なんて無いから洗うのも手間。

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だけど、炊き立てご飯を土鍋のまま食卓に持ってきて、パカっと開けるのは今も楽しい。小さい土鍋のコロンとしたフォルムも好き。若干手間がかかってるからか、いつもより美味しい気もする。

そしてそれを人と一緒に楽しめる時間が良い。

「イケてる会社のオフィスにはキッチンがある」という話を時々聞く。管理大変そうだなぁとか今までは少しドライな目で見ていたけど、土鍋を買うまでに進化?した自分も今ならその気持ちがわかる。

キッチンは無理でも、土鍋とカセットコンロをオフィスに持っていって、みんなで炊きたてご飯食べたら、それだけでコミュニケーションの質、上がるんじゃないかな。

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