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【レースレポ】FTR100~レース編~

さて、一気にレース編いきます!
事前準備やレースにかける意気込みなどは以下の記事をみてね↓

今回はやまざるさんとのバトルの様子と心境を中心に(レース中ほぼそれしか考えてなかった)書いていこうと思います!


スタート前

会場入りは6時15分ごろ。
近くの駐車場で車中泊だったので、比較的朝はゆっくりでした。朝ごはんをもぞもぞと食べて、会場行きのシャトルバスへ。
荷物とドロップバックをあずけて、お友達とわちゃわちゃしている間にあっという間にスタート1分前。
うむ、なんとも緊張感がない!!

このポーズじわる。ぶりっ子すな…

どっちが勝つかね~なんてのんきな話をしながら(相方は余裕で自分勝てると思ってたに違いない)そのままぬるっとスタート。
昔は100㎞なんてこれから始まる長旅にむけてド緊張していたけど、慣れてきたもんだ。

スタートーA1 国際釣場(12km)

わたし 1時間45分
やまざる 1時間40分
差 +5分

A1には相方が先に到着。
最初の羊山公園の時点でさっさと先に行かれました。きっと夜に追いつくけどね~なんて腹の底で思いつつ、私は私のペースで。最初に飛ばしてもいいことなんて1つもない!
「序盤の1分の貯金はあとからの1時間の借金」
以前に誰かが言っていたような、自分が言ったような、そんな言葉を思い出しながらマイペースに進む。
Aブロックだったので後ろのブロックの方にもたくさん抜かれたけど、まあ気にしない。

朝日がキラキラでした。雲海がすごかったみたい。

A1には予定よりはやく到着。全体的に走れる区間が多かったので、獲得標高のわりに巡行が速かったかなという感じ。
ゆのたまでは絶対に脚を削らない!と決めていたので、まだまだウォーミングアップ。まわりはけっこう飛ばしている人が多かったけど、飲まれずにマイペースで進めたのはよかったです。
A1に着くと先に行ったはずのやまざるさんがトイレに並んでいる!!!
ここはチャンス(悪い顔)と先に行かせてもらう。
このエイドでは手持ちのジェルのみ補給して、スルーしました。

A1 国際釣場ーA2 正丸(23km)

わたし 3時間43分/区間:1時間58分
やまざる 3時間42分/区間:2時間2分

差 +1分
ここからは大野峠に向けて一度がっつりとのぼる。
試走の時は半分くらい走ったけど、全歩きで我慢。正丸峠までのくだりも気持ちよく飛ばせてしまうけど、脚を削らないように、ブレーキかけすぎず飛ばしすぎずの感覚で走りました。

フォロワーさんが撮ってくださった!ありがとうございます!

駅に向かう最後のくだりでやまざるさんに追いつかれる。もっとはやく追いつかれるかと思ったけど、私が意外と良いペースで走っていたよう。
「はやいじゃねーか」と最近何回か聞いたフレーズを言い残してまた先に行かれました。
ふふ、まだまだ先は長いからね。この調子だとあと何回かは会いそうだ。

A2 正丸ーA3 子の権現(28km)

わたし 4時間44分/区間:1時間1分
やまざる 4時間46分/区間:1時間4分
差 -2分
正丸でもトイレにいくやまざるさん。
私はおにぎりとバナナとスープをいただいて、2~3分でアウト。
今回「エイドワークを最低限にする」いうのもテーマにしていたので、これはかなりよかった。結果的にエイドワークだけで30分は短縮できたんじゃないかな?
子の権現からは5㎞しかないし、半分ロードだったので淡々と。
トイレロスの差はこの距離では追いつかれませんでした。

これは大野峠~刈場坂峠のあいだ。脚の筋肉な‥

A3 子の権現ーA4 名栗(35km)

わたし 5時間44分/区間:1時間01分
やまざる 5時間45分/区間:1時間00分
差 -1分
子の権現ではお米とスープをいただく。
前のエイドからそんなに距離も進んでいないので、補給も手短に済ませてエイドアウト。やまざるさんはまだ来ていない。よしよし。笑
最近の傾向からしてのぼりが多い区間で追いつかれることはないだろうと思っていたので、想定通りでした。
このあと名栗までテクニカルなくだり区間あるから、きっとそこで追いつかれるだろうな~

オールスポーツさん。まあ、どんくさい走り方だこと・・・

竹寺に向かう途中でちゃんぷ練のメンバーや、試走の時に会ったフォロワーさんに遭遇。知り合いに会うと元気でるよね!
ロードに出る手前の少し急なところで若干の渋滞を作ってしまったけど(ごめんなさい)試走のときよりはスムーズにくだれて、エイドには少し巻きでイン。やまざるさんにはここでも追いつかれなかった。
・・・もしやこのまま逃げ切れる?!

A4 名栗ーA5 ゆのた(49km)

わたし 8時間52分/区間:3時間7分
やまざる 8時間33分/区間:2時間47分
差 +19分

なーんて甘いことはなく。私は気づいてなかったけど名栗のエイドでちょうど追いつかれていたようでした。
ここからの大きなのぼりに備えてしっかり補給しつつ、エイドに貼ってあったトップの順位の記載をちらりと見る。
自分が何番目を走っているかよくわからなかったのだけど、6人目くらいまで名前があって、エイドにも5~6人女子がいて。
ん?もしや自分けっこう遅い…?!と思い込んでしまった。
実際はエイドインで16位。エイドにいた女子を数人パスしたのでこの時点でトップ10圏内にいたんだけど。
「まあマイペースにいけばいいや」
一瞬、表彰台をあきらめた自分がいた。けどまあ、結果的にこの「マイペースでいけばいいや」がマインド的によかった気もする。

これは試走のときの。まさにここで抜かれた。

ゴンジリ峠へののぼりでやまざるさんに追いつかれる。相方はまだまだ余裕がありそうな様子。抜くときに何か言われたけど、忘れちゃった…(汗
いつものようにたわいない会話をして、ドライに別れた気がする。
がんばってついていくという選択肢もあったけど、まだ60㎞以上あるし、無理にペースを上げるのはやめた。
後半ののぼりに備えて脚を残しておかないと。

最終的に、この区間は試走したときより速いペースで進むことができました。無理についていかなくて正解。
今回のレース全体にいえることだけど、まわりのペースに飲まれず自分の感覚を大事にしてペースコントロールできたのがすごくよかったと思う。

ここから先はまだまだ長いよ!

ゆのたには予定より1時間巻きで到着。
ここでは15分ほど休む予定だったけど、体力的に余裕もあったのでドロップバックの中身の入れ替えと補給だけしてすぐに出ることにしました。
炊き込みご飯とおにぎりと、米をもりもり食べる!
米×汁物作戦は大正解でした。温かい食事は胃が元気になるし、寒い中エイド対応してくださったボランティアの皆さんには本当に感謝です。
エイドでやまざるさんに会うかな?と思ったけど、すでにアウトしていたようで出会わず。思ったよりこの区間で差がついてしまったみたい。
ドロップバックのエイドでゆっくりされているところに追いつくのを想定していたので、想定外だった。
もしかしたらもう追いつけないかも。

A5 ゆのたーA6 子の権現(59km)

わたし 11時間17分/区間:2時間25分
やまざる 10時間54分/区間:2時間21分
差 +23分

子の権現までののぼり返し。
実は途中までしか試走できていなくて、ノボットの先の林道を超えてからが長く感じた。というか、こんなにのぼる?!と思うくらいののぼり基調。
この辺りで暗くなったのもあり、やっぱり夜間区間は試走しておけばよかったな~と(ひとりで)ぶつぶつ言いながら進む。
この区間は、ながいなぁぁぁーーーーーと思いながら歩いたり走ったり、以外にあんまり覚えていない。

子の権現までの区間タイムはほぼ想定どおり。
50㎞すぎてもタイムテーブルどおり走れているのはいい感じかも!と思ったけど、ここでもやまざるさんには出会わなかった。
ちぇ、エイドでゆっくりしてるとこをとらえられるかなと思ったんだけど。

A6 子の権現ーA7 長念寺(70km)

わたし 14時間01分/区間:2時間44分
やまざる 13時間23分/区間:2時間29分
差 +38分

魔の飯能アルプス。
テクニカルなくだりが苦手なので、明るくても嫌な区間。特に子の権現側から飯能に向かう方がくだり基調なので苦手。夜ならなおさら。
いちばん直近に試走していたので前坂までは記憶をたどりつつなんとか前向きに進めたけど、大高山の手前で「巻かないよ!」って奥宮さんのコメントつき看板を見つけたときは一瞬いらっとしてしまった。笑

試走の時のやつ

とはいっても脚を進めない限りゴールには着かないので、暗闇に(ひとりで)ぶつくさと言いながら進む。
天覚山から東峠がやたらと長く感じて、いちばんしんどかった。
「もういいわ…」って100回くらい言った気がする。
長念寺に着いたのは予定より40分オーバー。…やっぱり!
テクニカルなくだり(×夜間)が相変わらず課題です。

A7 長念寺ーA8 高山不動(83km)

わたし 17時間29分/区間:3時間28分
やまざる 17時間00分/区間:3時間37分
差 +29分

ここからは得意な区間!
西武線の北側のエリアはもう何十回も行っており、寝てても走れるくらい道を覚えているので、精神的にとっても楽でした。
特にユガテ~高山不動はトレランはじめたばかりの頃から何度も通っているコース。おまけに走れる緩い斜度ののぼりが続くので、走れる脚が残っていればかなり有利!
今回は前半うまくおさえて走れたのもあり70㎞を過ぎてもかなり脚が残っていて、気持ちよく走れました。
順調や~ん!

この階段、何段あるか数えたんだけど忘れちゃった

・・・と思ったところで、と事件が起こりました。
「ゴッ!」
一瞬何が起こったかまったくわからなかったけど、何かにぶつかったようで。いまだに何が起こったかわからないけど、とりあえず1回転して転んだらしい。
調子に乗るなってことやね。。
なにかに膝をぶつけて、ライトがふっとんだ。
膝の皿が割れたかと思うくらい痛かった)けど、終わってから見たら時計が2分だけ止まっていたから、2分で状況把握して、ライトもろもろ整えて、何事もなかったように進み始めた自分、えらい!
高山のエイドでもやまざるさんには出会わなかった。
もう勝負あったかもしれない。やっぱり負けたか…

A8 高山不動ーA9 県民の森(93km)

わたし 19時間56分/区間:2時間27分
やまざる 19時間55分/区間:2時間55分
差 +1分

高山のエイドで女子を1人パス。
結局最後の最後まで自分が何位なのかわかってなかったので、もう正直順位とかどうでもよくて。やまざるさんにももう勝てないとなかばあきらめていたし、80㎞も走ってきたらもうカウントダウンなので、はやく終わりたい一心で脚を前に進める。
終わったらかつ丼とか食べたいな~
レース終わったらゆるふわ登山したい、まだ紅葉間に合う山あるかな?
そんなことを考えながら寝てても走れる、何度も走った(行きも通った)道を進む。時間はそれなりにかかっていたけど、気持ち的にはあっという間に県民の森に着きました。

これは行きに通った時の写真

とここで第2の事件が?!
エイドの手前で男性を1人パス・・・・や、やまざるさん!?!?笑
まさか!ここで!!追いつくとは思わなかったよ!!!!爆笑
え?え?え???
お互いに一瞬何が起こったか理解できなかったけど、
冷静に状況を理解した私は、もたもたしているうちにできるだけ差をつけようと、やまざるさんがトイレに行っているすきにいそいで補給。
先にエイドをでました。エイドワークは4分。
まだ勝率が残っているかもしれない…!

A9 県民の森ーフィニッシュ(105km)

わたし 22時間2分/区間:2時間6分
やまざる 21時間53分/区間:1時間58分
差 +9分

ラストの12㎞はめちゃくちゃ長く感じた。
3分くらいはエイドで離した気がするけど、ラストは苦手なくだり区間。
ロードの走力も圧倒的に私の負け。
ということで、木ノ子茶屋の手前でさらっと抜かれ、最終的には9分差でゴール。

10位入賞と聞いたのはゴール直前でした

最後のエイドからは勝負で頭がいっぱいで、順位のことはもう忘れてしまっていたけど、ゴール直前で総合10位と知らされました。
やまざるさんに僅差で負けたのは悔しいけど、そっちに夢中でがんばって進めたのが結果的によかった…のかな?
集中力切らさず、最後までちゃんと走りきれた100㎞でした。
道中まあいろいろあったけど、楽しい旅だったなぁ!

まとめ

という感じで、全体のリザルトはこんな感じ。
22時間くらいでまとめられれば総合ギリギリかな~とみていたので、ほぼそのとおりでした。

男性込みでも100位以内(上位15%)だったのはうれしい!

前半おさえて(というかそもそものスピードがこのくらいしか出ない)後半追い上げるスタイルは健在。でも今回はスタートからいつもより前の方で走れていたのだなと順位を見て思いました。
ここからさらに上をめざすには
①全体の巡航スピードの向上(これは平地の走力)
②くだりの恐怖心克服&テクニック向上

特に②が肝になりそう。
後半ののぼり区間では5位の選手より速く進めていた部分もあり、コツコツ鍛えてきたのぼりは練習の成果があったみたい。

やまざるさんとは思ったより拮抗していた?!ようで。ほんとにまさかA9で現れるとは思ってなかったよね、、と自分でもかなりびっくり。
フルマラソンではまだ30分ほどの走力の差があるけれど、ウルトラの正解なら互角に勝負できるようになった・・・!

過去の記事をあさっていたら、こんなの見つけました。
2018年はまだこのレベルだったのかぁと少ししんみり。成長したなぁ!
いまなら2人でまた違う景色が見れそうな気がするね。

ということでレースレポはおわり。
次のトレイルの大会はまだ決めてないけど、またコツコツがんばろうと思います。長文最後まで読んでくださりありがとうございました!

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