トレニックワールド彩の国100㎞ 参戦レポ~前編~
第8回トレニックワールド 100mile & 100km in 彩の国
100km 22:51:43
全体総合 45位
女子総合 6位
誰も私がこんなにはやく帰ってくるなんて思ってなかったよね。
でもいまの自分ならきっとできると思って最後まであきらめずに走った。
「亀さんランナー卒業!」
もう胸を張って言えると思う。
サイラーになりたい
彩の国は実ははじめての100㎞チャレンジの舞台となった大会。
調べてみると6年前の第2回大会に参加したみたい。
当時のリザルトはこちら↓
https://trainic-world.org/docs/records/2017_in-sainokuni_record.pdf
「完走」とは程遠い「完歩」
Southはほぼ歩いた。18時間くらいかかったと思う。笑
むしろ、そんなにかけてまでよく頑張ったねと当時の自分に伝えたいよ…
で、リザルトをみてわかるようにこのときの100マイルの女子完走者はたったの3名。
頭がおかしい人達がチャレンジするやつだ、自分には関係ない世界だ…
そのときはそう思った記憶があるのだけど。
でもそれから何年か経って、友人が何人もチャレンジする様子を見て
自分もちょっとチャレンジしてみたいと思うようになった。
あぁ、自分も頭のおかしい人たちの仲間入りか。
サイラーへの第一歩
いまの実力でいけるかいけないか、勝率は10%以下だろう…
というわけで今年は100㎞をもう一度走ってみることにした。
目標は100マイルの100㎞地点の関門である22時間半。
普通の100㎞ならそこまで難しくなさそうな時間だけど
彩の国をあなどることなかれ(たぶん誰も侮ってない)
なんてったって100㎞とはいえコースプロファイルは「108㎞ D+6800m」
※ちなみに最高標高は800m程度。奥武蔵おそるべし。
昨年完走したUTMFはコース短縮によりD+6560mだったみたいだから
100㎞でそれより多いってどういうことよ。。
ってことでこちらの勝率は5分5分といったところ。
さて、結果はいかに!
どん!!!!
予定と実績がぴったりすぎて若干怖いのだが…
実際にはNorthで2時間弱の貯金をつくり、
Southでそれを削りながらぴったりで着地した、というところ。
平地の移動ペース×のぼりの速度で予測を立てていたのが
・ゆるいのぼりはもう少しはやい(走ってるから)
・くだりの移動速度が前よりはやくなっている(渋滞は作らなかった)
・テクニカルなくだりはこれより遅い(平地換算の移動速度が落ちる)
という感じだろうか。
最終的に22時間半には20分及ばなかったのだけど
サンピアでの滞在時間10分+テクニカルな下りの巡航速度アップで
実力的にはそれに近いところまでは来ているらしい、という収穫。
ということで、ここからは時系列に心境とともにたどっていく!
スタート→A1 刈場坂峠(15㎞)
区間タイム:2時間28分
友人とわちゃわちゃしているうちにぬるっとスタート。
ここ最近トレランの大会はほどんと出ていなかったから
緊張感なくなんとなく始まってしまった。
どのあたりの位置についていたのかもわからず、、
でも序盤でつっこんで撃沈は避けたかったし
くだりで煽られてケガしたりも嫌だったのでのんびりと。
けど結果的に30%くらいの位置にいたっぽい。
ゆるいのぼりで少しずつ前をパスしつつ
よく知った山域だったのであっという間に着いた。
バナナとお団子をいただいて、2分で出発。
ソロなので写真でもおさめておこうかと思って撮ったらひどい顔だった…
A1 刈場坂峠→A2 堂平キャンプ場(23㎞)
区間タイム:1時間20分
通過タイムを見るとこの時点で25%くらいの位置にいたらしい。
どうりでまわりのランナーが速いわけだ…
いつもなら50%前後のところを走っているので
30㎞くらいになってくるとどんどんランナーがこぼれてくるのだけど
わりとちゃんと走っている&くだりでばんばん飛ばしている人ばかり。
まだまだ先は長いのでつかれたら迷わず先に行ってもらう。
懸念していた白石峠のくだりもきれいに整備してあり難なくクリアできた。
本当にありがたい。
剣が峰の手前でフォロワーさんに応援してもらい、元気をもらった!
写真まで撮っていただき、これまた感謝。
刈場坂~大野峠は走れる区間も多いので思ったより速く進めた。
この区間も予定より少し巻いて到着。
まだまだ先は長いのでパスタと果物をいただいて5分で出発。
A2 堂平キャンプ場→A3 慈光寺(34㎞)
区間タイム:2時間4分
笠山からの長いくだりは試走のとき嫌だな~と思った記憶があるけど
集中して淡々と走ったら案外すぐに終わった。
いっぱい抜かれたけどあまり気にせず。
そもそも順位はあまり気にしていなかったので、どの辺にいるのかもよくわからなかったし。
金嶽へののぼり返しは逆走でしか試走できなかった区間。
くだり方向へはめちゃくちゃ難儀した記憶だったけど
無になってのぼったらこちらも案外すぐに終わった。
この区間の途中で話しかけてくれたランナーさんが
亀さんランナーの読者さんだった。
「ぜんぜん亀さんじゃないですね。笑」とか話しながら
「またブログ書いてくださいね!」って別れたから
こっちで書いてることお知らせしなきゃなぁ。。
慈光寺ではお友達がボランティアしていてほっこり。
バナナとお団子を補給して5分で出発。
A4 慈光寺→A5 くぬぎ村(41㎞)
区間タイム:1時間15分
この区間がNorthでいちばん短いのに、いちばんしんどかった。
新柵山へののぼりが気持ち的に永遠終わらなくて
「この山いらんねん!!!」って心の中でぼやきながら進んだ記憶…笑
で、計画どおりなのか確認しようとスマホを取り出したところ
汗なのか何なのかいらん操作をしてしまったようでまさかのセキュリティロックアウト、、、
サンピアにサポートに来てくれる相方に到着予定を連絡しようにもできず。
もはや予定通りなのかもわからず。
でも7㎞なのでそうこうしているうちにエイドに着きました。
スマホロックにより写真はなし!
区間タイムはほぼ予測通り。
でもこの時点で合計1時間半も巻いてたなんて。
A5 くぬぎ村→A6 サンピア(54㎞)
区間タイム:2時間18分
くぬぎ村を出た後の名前のない峠が地味に長い。
わかってたけど、長かった。
けど、いったんサンピアに戻れば相方もいるし
誰かしら知り合いに会って元気をもらえると思うと頑張れた。
このあたりから周りにはほとんどランナーがいなくて一人旅の時間が長くなった。
あんまり順位も変わってないから前後もみんな同じくらいのペースで進んでいたのかな?
雨乞山を下りたあたりでちょうど暗くなってきたけどライトは使わずにNorthを終了。
10時間半くらいで戻ってこれたら御の字と思ってたけど
蓋をあけてみたら9時間40分だった。なんだやればできるじゃないか!笑
と思っていたら、、
はやく戻ってきすぎたせいでサポートの相方遅刻事件が発生…
ちゃんぷ錬のみなさんが代わりにゴミ捨てとか補給の入れ替えを手伝ってくださりありがたかった。
予定通り20分休憩したところで、出発しようとしたら相方登場。笑
間に合ってよかったよ、、、
Northまとめ
一気に書こうと思ったけどこのペースだと終わらないので
Northでいったんまとめ。
勝負は後半Southだと思っていたので
Northは足を削らないように淡々と丁寧に進むことを心掛けました。
くだりは飛ばさず、焦らず。
のぼりは調子に乗らず、いつもなら走れる斜度も心拍を確認しつつ歩きを入れて。
でも平地はしっかり走る。のぼりもだらだら歩かない。
このコースなのでまあ脚は削られたけれども
予定より速かったわりには余裕を持って戻ってこれたかなと思います。
やっぱりウルトラで大事なのはマネジメント。
マネジメントの中でも「実力を正しく把握する」ってのがけっこう大事なんじゃないかと今回痛感しました。
・適切な計画を立てること
・計画通りにプランを遂行すること
・GAPが出たらリカバリーの策を講じること
…って仕事かよ!!笑
でもこれがいちばん大事な気がする。
ほぼ丸1日も走り続けるので、練習でやってきた以上のミラクルはほぼ起こらない。
でも想定外のトラブルは当然ある(フィジカル的なトラブルだけじゃなく、メンタル面も)。
それをその時々でどう対応してその時のベストを尽くすか。
そういう意味でNorthは確証のあるプランがある&プランから大きく外れていないという安心感があったので
落ち着いて淡々とこなせた、というのが勝因かな。
(1つだけ失敗をあげるとしたらサポーターに巻いてることを連絡しなかったこと。ごめんよ。笑)
まあ、Southで事件はいろいろ起こるのでそちらは後編で。
というわけで、長くなったのでいったんここまで。
後編をお楽しみに!
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