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軽症だって14日間続けば個人レベルでは重症だった話

仕事柄、世間で流行ってる物事に対しては斜に構えずなるべくなんでも試してみるようにしてるけど、これはいくら流行ってても全然試したくなかったです。コロナ陽性になりました。この第6波の中罹患して不安になる人も多いことと思うので、私の闘病記を残してみます。こういう症状の人もいるんだなという参考にしてください。私はすでに快方に向かっています。

・1日目
喉のいがいが。鼻炎。なんだか体がだるくてなかなか起きられない。最近花粉とびはじめたし花粉症かな、もしくは昨日疲れたし…くらいに思うものの、仕事関係でコロナに罹患している人が激増していたこともあり、大事を取って対面の打ち合わせをキャンセルさせてもらう。

・2日目
咳をしはじめるものの熱はなし。近場にPCR検査を無料でやってくれるところがあると知り、予約を取って行く。検査結果が出るのが48時間後とあとから気づいて、お金払って早くできるところに行けばよかったと後悔する。この日も打ち合わせを2本キャンセル、リモートにできるものはリモートにした。申し訳なさ満点。

・3日目
発熱(37.8°くらい)。本格的な咳。鼻水。何よりだるすぎてまったく起きられない。身体がとにかく休ませようとしてきてひたすらに眠い。この日から1日18時間くらい寝るような生活に(寝たいわけじゃない。勝手に眠ってる)。

PCR検査の結果を待つより発熱外来に行こうと近所のクリニックに電話をしたら「別でPCR検査受けたならそれ待ってもらうしかない」と言われる。電話対応してくれた医師がとにかくやさしかったんだけど

医「PCRを受けた病院で薬をもらったりしましたよね?」
私「そこはPCR検査だけやるけど診療はやってなくて市販の薬飲んでます」
医「あぁぁぁ……最近そういうところ多くて困ってるんですよね。最後まで面倒見ない病院なんて絶対行ったらダメですから。ちなみにどこの病院ですか?」
私「XXXクリニックっていう本当は美容クリニックみたいなんですけど」
医「…(電話口に絶句を感じる)。どうしても具合悪かったら明日本当は発熱外来やってないけどうちの病院に電話ください」(神対応)

市販の解熱剤を飲んでやりすごす。

・4日目
PCR検査の結果、陰性。だとしたらこの体調の悪さ何!?と結果を信用できず。すぐさま病院行きたかったけど土曜日だったためやってるところが少なくて予約取れず、明日の発熱外来を予約した。相変わらず市販の解熱剤でやりすごすも朦朧としはじめる。咳と喉の不調で声が出なくなった。

・5日目
解熱剤効果か熱は落ち着いていて36〜37°をいったりきたり。なんとかシャワーを浴びて病院に行きPCR検査。レントゲンもとって肺炎にはなってないですと言われた。解熱剤、咳止めなどを処方してもらう。久しぶりに歩いたけどめまいがして辛かった。

・6日目
病院から電話があり陽性でしたと言われる。ですよね。出ない声をふりしぼって会話する。ついでに生理痛がおそってきてWパンチで地獄。
「今後の指示は保健所から連絡がいきますが、今保健所がとても混み合っていて、電話がいくのが3〜5日後になります。その間にどうしても具合が悪ければうちの病院に電話してください」と言われる。その時ニュースの記事で保健所の電話回線が某化粧品コールセンターなんかよりも圧倒的に数が少ないことを知った。コロナパニックがはじまって2年も経つのにこんな感じなの?と驚きつつ、対応が追いついていないことを目の当たりにする。

・7〜10日目
このあたりの記憶が薄い。1日18〜20時間くらい平気で眠り続けてしまう。合間で仕事のメールを返したりどうしてもやらなければならない仕事を処理したり。寝過ぎて薬を1回でも抜くとすぐ熱も咳も戻ってきたので、やっぱり薬は治療じゃなくて対処でしかないのだなと思ったりした。でも熱や咳が特別ひどいかというと全然そんなことはなく、ちょっとあるな程度。息苦しいわけでもないので軽症なんだと思う。ただとにかく体がダルい。重い。眠っていても具合の悪さで起きてしまうしめまいがして救急車が脳裏を過った瞬間もあった。不安になってきて普段から毎日連絡を取ってる人に「私からの連絡が12時間途絶えたら心配して欲しい」とLINEしたくらい(でも逆に心配させるなとか色々思い悩んで送信取消した)。引き続き声は出ない。寝汗がひどい。

仕事各所に「本当にすみませんすみませんすみません」の謝罪LINEをするので精一杯だった日もある。ちょっと元気な日は友達が長々とLINEで話し相手になってくれてその時間が幸せだったりもした。ウーバーイーツやネットスーパーのある時代に生きてよかったと文明に感謝した。隣のマンションに住む友達がうどんとかお雑炊とか食べやすいものを作ってタッパーに入れて玄関前に置いといてくれるのが4日間続いて泣くほど嬉しかった。これのおかげで今快方に向かってる。また別の友達が何度も色々買って持ってきてくれたんだけど私が子供の頃に好きだったチョコレートが入ってて「これ食べられるようになるまでがんばれ」と言ってくれたりした。周りにいる人を大事にしようと毎日思った。

手作りご飯に勝るもの、なし
いちごつみってなんだか幸せな気持ちにならない?

・11日目〜12日目
11日目(陽性判定出てからは5日目)、ようやく保健所からSMSが届き「毎日体調を入力してください」のURLが届く。遅ッ!もうピーク越えたわ。ちなみに電話は一度もかかってきてない。こんな感じなんだなぁ。てっきり電話がかかってきて、ホテル療養するしないの話とか、支援物資の話とかされるのかと思った。(調べたら支援物資も申込制らしい)
食欲が回復してちょっとした食事を食べられるようになった。なんとか椅子に座っていられるようにもなった。締め切りを伸ばしてもらった原稿を納品したりした。とはいえ咳がしつこくて薬でおさえていないとすぐしんどい。体のだるさも残ってるし相変わらず無限に眠い。体が眠ろうとしてくるので根本治ってないんだなとわかる。久しぶりにまじまじと鏡を見たら痩せていた。コロナになる前からずっと読んでいたザファブルの2周目を読み終えた。ヨウコが好き。

・13日目〜14日目
ダルさもだいぶ軽減。家のこともこなせるようになった。咳だけしつこく残っていて、起きていられる時間が増えたからなんなら咳は今が一番ひどいかもしれない。引き続き薬がないと辛い。隔離期間が本当はあと4日で終わるんだけど、咳がまるで引かないのでもうしばらく延長になりそう。

[追記]・15日目(2/1)
陽性判定から9日。ようやく保健所からの電話。名前や今体がある場所の住所、症状や飲んでいる薬を確認される。症状も飲んでいる薬の話も同じ質問を3回ずつされて(さっきから言ってるじゃん…)と言いたくなるのをグッと堪えた。きっと何度も丁寧に確認しなきゃならないのだと思う。「同居の方がいる場合は隔離を」と言われて、今頃案内されてもな。保健所から送られてきて毎日登録してる健康管理のwebは電話口の人は見ていないようだった。緊急連絡先を聞かれて伝えるも、10分くらい話した最後に「こちらからもうご連絡することはないので(え、そうなの?)咳が治ってから外に出てください」と言われ、電話を切った。緊急連絡先伝えた意味ありました? しかしこの電話の人、1日何人にこの電話をかけてるんだろう。病人に電話するの嫌だろうな。きっと理不尽にキレられたりしてる。やさしく対応できなくてごめん。相変わらず声が出ないし咳き込んでいるので話すのがしんどかった。

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というわけで、約14日間寝込みました。こんなに寝込んで眠り続けたの、小学生のときに麻疹になった時以来。隔離期間、家から出られないなんて暇で耐えられないかもと心配したけど暇を感じる余裕もないほど毎日必死。ひたすら眠ってました。

今回のオミクロン株、軽症軽症言われていて、確かにたった1〜2日熱が出て終わるような人もたくさんいるみたいだけど、私はその軽症が14日間も続いたし今も継続中(尚ワクチン2回接種済み)。医療レベルでは軽症だけど個人の体感レベルでは重症。ついでに言うとキャンセルせざるを得なくなった仕事もあり経済損失もあるのであらゆる意味合いで重症です。
軽症と言われているからと軽んじてると大変なことになるパターンもあるので、備えはしておいたほうがいい。解熱剤とか、食べやすいものとか、ポカリの粉とか。体温計も。

仕事関係の人にはとにかく多大なるご迷惑をおかけしてしまったし現在もそれは継続中なんだけど、とにかくみんながやさしかったことだけが救いでした。

お正月含めたら1月の半分以上を寝て過ごしてたことになるので2月からは何かと取り返していきたい。どうかみなさまご無事で。