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七夕

人生で何回晴れた七夕ってあっただろう?

子供の頃は無邪気に願っていたように思う、七夕の晴れ。
短冊の願い事を書いたのは実は幼稚園の時の記憶があるだけで
あとは覚えていないのだけれど、
そんな私でもぼんやりと晴れないと織姫と彦星会えないし
雨じゃない方がいいよねと思ってた。

所謂大人という年齢になってからは、
七夕の晴雨なんて気にしないようになっていた。
けれどそれでもここ数年は毎年雨だなぁと思うほどには
雨が多い様に思う。
今年も例に漏れなく。

そんな折、
もしかして織姫と彦星、もう会いたくなくなっちゃったのかな
なんて話で友人と盛り上がった。

お互いもう別の想い人がいて、
でもお互い言い出すには時が流れ過ぎているし、
伝説にまでなっちゃってるから別の恋人がいたら
体裁も悪いだろうし。

雨が降れば

会いたくないと言わなくても会わなくて済む。
それならその方がいいって
もしかしたら織姫も彦星も願っているんじゃない?
なんていうくだらない会話。

世界でたった一人の運命の相手・・・
みたいな物語に憧れる子はきっと、
今も昔も変わらず多いのではないかと思う。

だから織姫と彦星の物語はずっと語り継がれているんだろうし。

その物語はきれいに感じるし、
一途な思いがそのままあるというのも、
一年に一度会える物語も素敵だと思っていた。

けれど、
残りの364日、会えないで寂しい想いをしているなら、
二人がそれぞれ悲しいと思っているなら。
年に1日しか好きな人に会える幸せを感じられないのなら。

別の誰かを見つけていたっていい気がしてしまう。
お互いを傷つけるのは良くないけれども、
残りの364日泣いて悲しんでいるより、
364日も幸せでいてほしい。

天帝が与えた罰はあまりにも重すぎる。

勿論七夕のために、残りの364日超がんばれる!!!
っていうならそれはそれでいいんだけれど。
出来れば、一年のほとんどを悲しい想いをしていてほしくないなぁ

雨でも晴れでも幸せでいてほしい。
一日の楽しみのためにほかの日を犠牲にするような
時間の使い方はあまりにも悲しすぎる。

どうかずっと二人とも幸せでいて。
どんな形でもいいから。



日々を生きていく力にします。本当に、ありがとうございます。