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本5. 寝苦しい夜の猫

<作者>
かまいたち 山内健司



<内容紹介>
2019年12月22日のM-1決勝戦の前夜、
山内は、翌日披露するであろうネタを、一人でひたすら繰り返した。
不安で胸がはちきれそうな山内の様子は、愛猫たちだけが知っていた――。
お笑いコンビ『かまいたち』の山内健司による初の著書。
この本は山内の飼い猫“にゃんじ”が見聞きした様子を綴ったエッセイである。


<レビュー>
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
めっちゃ面白くて秒で読んだ。終始ニヤニヤしながら読んでた(笑)山内がエッセイ書いてくれるなんて。感動。濱家も書いてくれへんかな~。



かまいたちM-1ラストイヤーに披露してたUSJ•UFJの言い間違いのネタと、トトロ見たことない自慢のネタは、基本的にトーク番組ばっかり見て、ネタはあんまり見ない自分でも、YouTubeで何回も繰り返し見て唯一流れ全部覚えてるくらい好きなネタ。M-1直前、濱家が喉潰して声出なくて、本番も出るかどうか分からない状態で挑んだっていう話は初めて知った。



本は昔から好きでずっと読んでるけど、小説かエッセイしか基本的には読みません。読書って自分にとっては娯楽やから自己啓発本とかハウツー本とかの意識高める系はそもそも読む気ならんし、読んでもあんまり響かん。でも好きな人の考え方•生き方が赤裸々に綴られてあるエッセイは読んでおもろいだけじゃなくて、刺激受けたり学ぶ事がめっちゃある!だから好き!



この山内のエッセイだけに限らず、芸人のエッセイってまず話がおもろい(言い回しとか、そもそもの着眼点とかさすが芸人やな〜って)。あと大体の芸人って売れるために底知れず努力してて、そういった裏の顔を知ると、自分もフィールドは違えど頑張りたいって思える。それに向かってなら、ただひたすらに、ぶれずに頑張れる一つの光・道筋みたいなのが欲しいなぁ。それがある人めっちゃ羨ましいし、かっこいいなって思う。




あとは何かに対する絶対的な自信。根拠なくても周りからどう思われようとも、自信を持ってる人は強い。山内の話で言ったら、元カノ達からの言葉や、高校スタートダッシュ失敗とかの経験から何度も挫けかけたけど、自分はおもろいってゆう揺るぎない自信がいつもあった彼は素晴らしいと思う!見ようによっちゃ、ちょっとヤバい奴にもなりますが。



で、実際山内ってサイコパス的なヤバい奴って、テレビでいじられてるけど、このエッセイ読んでほんまにヤバい奴なんやとも思った(笑)
例えば、自分で自分を"胸元の魔術師"って名付けて、前屈みになった女子の乳首を垣間見るプロになったみたいな話は引いた。思春期の男子やばってなった。もし世の中の男子大体こんなのやったらだいぶ怖い(笑)

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