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【作り置きおつまみ#7】揚げ納豆の醤油麹漬け

「日本酒と発酵食の料理教室をやっている」と言うと、「へ〜、発酵食品って納豆とか使うの?」と、よく聞かれます。

納豆といえば、ネバネバと糸を引き、特徴的な香りを発する、THE発酵食品
私も納豆はもちろん大好きです。

…しかしだ。あの納豆のネバネバ、どうにもお酒に合わないのである。

例えば「納豆オムレツ」のような納豆をアレンジした料理って、パッと見いい感じのおつまみに見えます。美味しいし、お酒の席にあったら嬉しい。
しかし、厳密に「お酒との相性」という観点で考えたとき、いわゆる一般的な納豆(手作り藁納豆や、黒大豆の高級納豆などではない、スーパーで市販されている普通の納豆)って、あまりお酒に合わない。
そして、その原因はネバネバにあると、私は思っている。

大豆の旨味や、特有のクセのある風味自体はお酒を誘うのですが、いざ納豆を食べてお酒を飲むと、あのネバネバに支配されてお酒を味わうどころではなくなる。

ビールのキレは何処へやら。
ワインの香りは何処へやら。
日本酒の旨味は何処へやら。
ひとたび納豆を口にすれば、全ては納豆の支配下になるのだ。

そこで思い出したのが、揚げ納豆。

5年ほど前でしょうか。
京都の居酒屋さんで揚げ納豆なるものを食べて衝撃を受け、作り方を聞いてみたところ、なにやら納豆を水洗いして、素揚げして、調味料に漬けているとか…。
おぼろげな記憶ながら、ふと思い出し、私なりに作ってみました。

なお、再現性についてはなんともいえませんが、美味しいのは確かです。

揚げ納豆の醤油麹漬け

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【材料】(作りやすい分量)
納豆:2パック
(A)醤油麹:小さじ2(醤油の場合は小さじ1と1/2)
(A)みりん:大さじ1(小さじ3)
(A)砂糖:小さじ1/2
(A)米酢:少々
白ごま:小さじ1

※このレシピでは納豆を揚げる際に網じゃくしが必要になります。
例えばこんなかんじの、網目が細かいものがオススメです。

【作り方】
①納豆はザルに入れ、ネバりを取るように手で混ぜながら、1分ほど優しく流水で洗う。水気を切り、ペーパータオルで水分を吸い取る。

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②小さめの鍋かフライパンに1cm深さほど油を入れ、弱火にかける。油が温まったら(160℃程度)①の納豆を揚げる。
※この分量であれば、2回に分けて揚げるとよい。
※油がはねやすいので、油の温度が上がり過ぎないようにお気をつけください。

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③2〜3分ほど揚げ、きつね色になったら網じゃくしで納豆をすくい、ペーパータオルの上で油を切る。

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④ボウルに(A)を入れ、③の揚げ納豆を入れて混ぜ合わせる。白ごまを指ですりつぶしながら加えて混ぜたら、保存容器に移す。

【保存期間】
冷蔵庫で1週間程度
→作りたてよりも、不思議と日々どんどん美味しくなります。

【相性の良いお酒】
旨口タイプの日本酒の燗酒と相性抜群です!
焼酎のお湯割にも良さそうですね。
(私は焼酎を飲まないから分からないのですが…)

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納豆のネバネバを水洗いして洗うなんて…!!
最初は少し抵抗があったのですが、ネバネバがなくても、納豆の味はしっかり残り、逆にネバネバがないからこそ、大豆の味をしっかり噛みしめることができて、正直かなり美味しいです。

今回は超シンプルなレシピにしてみましたが、こちらをベースとして、今後色々とアレンジを加えていきたいなと思います。
なお、米酢を入れているのは、全体を爽やかにまとめるためです。少しの酸味があるとサッパリと仕上がり、お酒も進みます。保存性も少しですが高まりますね。

ちなみに、食べる際に小ねぎを刻んで加えてみても美味しいと思いますし、ラー油を加えてピリッと辛味を加えてみても良いかも。
ひとまずはプロトタイプのレシピとして、ご紹介させていただきました。
これから更に進化させていきたい!!揚げ納豆!!
よろしければ是非お試し下しませ♪

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